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『おどろき』のウクライナ

西側の人びとは、驚いた。まさかと思った。
でも、2022年2月24日を境に、世界は変わってしまった。

『おどろきのウクライナ』 大澤 真幸 橋爪 大三郎


0.はじめに

ロシアの「特別軍事作戦」が始まってから、
約2年の月日がたった。
この「特別軍事作戦」が歴史上、どんな意義があるのか、
私の最も尊敬する社会学者の2人

大澤 真幸  橋爪 大三郎

の対談集である『おどろきのウクライナ』を参考に考えていきたい。

1、決して『僕たち』は仲良くなれないのかも

西側が民主主義や人権や自由主義を掲げ、
ソ連はそれを上回る階級的正義や歴史法則というのが存在すると主張した。
西側の価値は虚偽のイデオロギーであって、ウソである。
それを上回る真理があると確信して何十年間かやってきたけれど、
そうはならなかった。
~以下省略~

『おどろきのウクライナ』

冷戦後、日本も含む我々『西側』の人々は、

『自由、平等』

のルールがこの世の中を平和にする最適解であると信じていた。
これが全人類の普遍的な考え方であり、万人の共通の理念であると。

しかしこの度のロシアの軍事侵攻は、
この理念は普遍的な価値ではないといわんばかりの事態であったと捉えられる。

それでは、
我々人類はどのようにすれば真の平和を実現することができるのだろうか?
みなさんは、どうすればよいと思いますか?

2、普遍的価値の創出

私は、平和の実現のための最適解は
普遍的価値の創出』であると考える。
要するに全員が納得するゲームのルール決めである。

でも、正直分からないんです・・・(´;ω;`)

キリスト教圏、イスラーム教圏、儒教圏、インド文化圏、日本、第三世界などを包括するような普遍的な価値とは?
そんなルールなんて、ないんですかね?

3、ポストモダンによる普遍的価値の破壊

橋爪
フランスあたりからポストモダンの哲学が、西側世界に広がっていますね。
ポストモダンとは、モダニズムに対するアンチテーゼのような顔をしています。
自分たちは、モダニズムのいいところも悪いところもよくわかっていて、決して西側の価値観を理想化しないんでございます。
相対主義ですね。
西側はキャピタリズムなんですか。そうですか。
中国もキャピタリズムをやるんですか。そうですか。中国には中国のいい点がありますね。中国には中国の問題点がありますね。
中国も西側も、どっちもどっちですよね、キャピタリズムですから。

『おどろきのウクライナ』

ポストモダンとは、我々に良い影響を確かに与えてくれた一面
『みんな違ってみんなよい』という思考停止状態をもたらした。
『みんな違ってみんなよい』ことは『よい』のですが、、、
違う価値観がもめた時の解決方法を何も提示していない。

多様性社会、
確かにマイノリティーの価値観を持つ多くの人々を救った。
しかし、全員が価値観を認め合いながら、共存していけるのだろうか?
私の考えは

共存できなかったから、今回のウクライナ侵攻がおこったのだから。


4、皆さんは、どうすればよいと思います?

万人が納得する普遍的な価値、理念の創出を
我々人類は本気で考えていかないといけない。

どうすれば、私たちは、仲良くなれるの?
どうすれば、私たちは、認め合えるの?
そのためには、どんなルールが必要なのかな?

生涯かけて、地道に考えていきたいな~と思います。
皆さんは、どうすれば世界が平和になると思いますか?

早く戦争が終わり世界が平和になることを心から願っています。
そのために、考え続けていきたい。



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