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【詩】未完の夢

        未完の夢


_____咲き乱れる白と黄の百合
  それらをむしっては撒き散らし
  坂道を大股で駆け下りる私

  下りきるとそこには
  閉ざされた棺の上に横たわった
  あなた
  白くて冷たい あなた

  遅かったか!
  あなたは私が卑怯なやり方で
  気付かせようとしていた
  「人間」を
  すでに超越していたのですね……

  そしてこの愚か者は絶望、したのです_____


  冷や汗のうちに目を覚ますと
  あなたは最後の偽善を手に
  線路の上を一心不乱に歩いていました

  だから私はまだ、
  死のために生きるということを、
  断念せずにすんだのです

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