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人生は日めくりカレンダー

Happy ハぴ NewYearにゅぃやー
ツごもり終えて
は巡る
Nobodyノーばでぃ knowsのうず
dayデい  isぃず comingかみんぐ!


 新年明けましておめでとうございます。
 2022年1月1日です。元日です。

 カレンダーの日付が一巡して、また1/1から始まりました。今年もまた誕生日がやってきますね。大切な記念日がやってきますね。でも、ほんとうに?

 私は記念日の類や誰かの誕生日などを覚えておくことが苦手です。この理由として、産まれた時や記念日の日付が、今年の日付と一致したから何だ? という感覚があるためだと考えています。

 表計算ソフトに日付を入れてやると、内部的には「44562」などのシリアル値というもので処理されています。これは、基準日(1900年1月1日が「1」)からいくつ離れているかで日付を確定させるための技法です。「44562」は「2022年1月1日」を意味します。

 1900年の元日から考えると、今日は122年後の元日に当たるわけですが、日数的には44561日後というわけです。この経過の中に、元日は123回あるのですが、一つとして同じ(シリアル値の)元日は存在しません。すべてが違う日なのです。元日に限らず、今まで生きてきた毎日が、その日しかない、同じ日などないのです。


 記念日を祝う意味。つまり、過去に思いを馳せるためのリマインダーや、他者と記憶や感情を共有するためのシンボルとしての価値は理解しています。
 結婚記念日を迎えた回数を以って銀婚式や金婚式などといって節目を祝ったりもしますが、26回目の結婚記念日も49回目の結婚記念日も、私には等しく尊いものであると感じます。
 どの年の結婚記念日にも、結婚した当時へと意識をタイムスリップして、今との違いを楽しむのだと思います。でも、過去は一切変わらないのに、タイムスリップしたその時々で、当時をどう感じるかはきっと違うはずです。
 ”それ”を感じたその時の私はその日にしかいません。結婚10年目に「お互い年を取ったな」と言った時の思いと、50年目に同じ言葉を言った時の思いは確実に違うものだと思います。
 一日一日が特別であり、同じなんてことは絶対に無いということを強く感じているのです。

 慌ただしく過ぎていく毎日の中で、その流れ去っていく毎日すらも、かけがえのないものだと思い、自分や相手を大切に思って行動し続けることはとてもとても難しいです。
 だからこそ、そういった思いに気づかせるために記念日があって、過去の記念すべき事柄について懐かしみ、語り、祝う。その日自体を祝うのではなくて、記念すべき事柄を祝う。
 誕生日には「産まれてきてくれてありがとう」になり、結婚記念日には「あの時、結婚を決断してくれてありがとう」になるのだと思います。たとえ、今現在夫婦仲が冷え切っていても、記念日を祝うのであればこのように振る舞うべきなのかもしれません。これが出来れば、「今も側にいてくれてありがとう」と自然に思えるような気もします。

 かけがえのない毎日は、待ってはくれず勝手にやってきます。
 今日の自分が想定した明日は、明日の自分が生きている今日とは違うものです。訪れるその日その日、その時その時は、誰も知らない知りようもない、そういうことの連続なのだと思います。それをどのように受け止めて行くかが大事なことなのだと思います。
 ほら、日が昇る。日がやってくる。


 毎日を大切に生きて行こうという、いつもと変わらない今年の抱負でした。

 日付や記念日に頓着しないと言いつつも、冷えた身を優しく包み込み、心の奥底まで暖かく照らし出すようなこの陽光は、元日ならではだと感じてしまいます。不思議なものです。

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