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ビーガンの悪いクセ〜名前のつけにくい料理例:ビーガンぶっかけSOBA風・細UDON(麺類に使えるカサ増しの技)

>また植物性プロティンが納豆かい!
と、自分で自分に突っ込んだ、有機納豆とお豆腐、SOY(大豆)LOVEな日本人の私です。

言い訳しとくと、この間の納豆どんぶりのあと、ビーガンカレーのレシピや使いまわし試作実験してて、3日連続カレー。全部味も具も違うのをひたすら食べてたから、さっぱりした和食系が欲しくなったの。あとは、アパートの共同ガーデン有機畑で、私がとりわけ大事にそだててる青じそが、やっと初収穫!大事に大事に食べるには、やっぱり千切りにして生で、そばかうどんのお供でしょう。納豆とも合うしね。

うちの青じそさん。苗が出回るようになってきたけど、3ー8ドルもするの。今年こそタネをとって、来年は買わない。

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**でもこの料理、ベジタリアン・ビーガンの悪い癖が出てる、つまり

>名前のない、つけにくい料理、全部のせ**

になっています。ビーガンやベジタリアン・レシピあるあるの、あれこれ野菜と豆系をのせすぎて、何をメインに食べてるか分かりにくい、定番レシピという安心感のないレシピ、笑。ビーガンの、こないだのNAAMのドラゴンボウルとかも、10種類以上野菜や豆を乗っけてるから、これ何のどんぶり?うーん、あれこれ野菜と豆の全部のせ。って感じになります。

スープの分量も、冷たいつけそばのタレにしては多くて薄いし、温かいかけそばにしては濃いめで少ない、中途半端な分量と濃さです。つけそばのタレを温めて、冷たいヌードルにぶっかけた、ぶっかけそばやスープパスタというのが近いかな。

ヌードルも一見そば風だけど、実は小麦粉のが蕎麦粉より多い細うどんの味だったり。カナダで売られてるこの有機の蕎麦は、日本と違って10割や8割のニハチではなく、小麦粉>そば粉です。つまり蕎麦っぽい見かけの極細うどん、ですね。これは日本でも、大手蕎麦チェーンとかがコストを下げるために、高い蕎麦粉よりも安い小麦粉が多い麺を使ってるのと同じ。蕎麦っぽく色をつけたりしてますけど、小麦がメインだからうどん系です。

沖縄そば、はわたしも好きな地域名物ですが、100%小麦粉で蕎麦粉入ってない。こうなってくると、なにがそばの定義やら、わかんない。単に麺が細けりゃそばか?あ、でもソーメンもあるしね。でも沖縄そばは歴史的にそば呼びされてるし、美味しいし、日本蕎麦協会も歴史あるから例外的にそば粉はいってなくても、そば呼びを認めてるらしいから、いいけど。

本当なら、ここまであれこれのせずに、おろし蕎麦、とろろ蕎麦、ってシンプルな方が安心感、馴染みも大事な料理としてはよいのです。

私は新蕎麦とか麺が高品質で主役に食べたいものならそうする。でもカナダの蕎麦は、実質細うどんだから笑。新そばという考え方もないから、いったい何年前のそば粉かわからないので、シンプル イズ ベストとならず、あれこれ盛ってしまうわけ。

肉魚系のプロティンがあると、天ぷらそば(海老天)、きつねそば(油揚げ)、、天丼、カツ丼、親子丼、という馴染みあるメニューっぽくなって、安心感あるんですけど。野菜が主役のどんぶりって、あまりないし地味ですからね。だからドラゴンボウルとか、ZENボウルとか、アジアっぽい意味ない名前で、でもなんとなく華やかにまとめちゃうのが、北米流ビーガン料理です。

でも日本では、もどき(MODOKI)やみなし(MINASHI)という、精進料理の素晴らしい伝統文化があります。

肉魚食いの一般人から修行僧になって、悟りを開くコンディションに体がなりやすいビーガンに切り替わるために、今まで食べ慣れてきた肉魚料理に近いプロティンを、植物性の豆腐や豆、野菜で作る。そうすることで、食べ慣れてきたものという安心感がうまれるわけです。

私もいろんなお坊さんシェフたちから、精進料理も習って歩きました。京都の宿坊泊まり歩きやお寺料理食べ歩きも趣味だから、精進料理の美味しさと、なにより手間隙かけて肉魚っぽいみかけを作り出す創意工夫がすごい。一番お気にいりは、豆腐と海苔でつくるうなぎの蒲焼、かな。私はうなぎ自体は実はあまり好きじゃない。蛇っぽい見かけだから、心理的に苦手。形のない、やさいたっぷりでほのかな生臭さも気にならない、名古屋のひつまぶしだけは好きかな。

よく肉食い・肉好きのひとたちが、
>みなしやもどき料理つくるくらい肉魚が好きなら、ビーガンって無理がある食事法。我慢せずに肉を食え

っていうんですけど、違うんですよー。

ベジタリアン寄りになると、肉は口先舌先の味覚は一瞬美味しい!って思うけど、生臭いし胃もたれるから長期的には不味い。だから自然と食べたくなくなる

だから、肉魚っぽいみかけのものを、豆腐や豆など植物性でつくる食文化が生まれたんです。慣れた食べ物っぽい見かけと安心感はほしいが、実際の肉魚は体に入れたくない。

肉は、胃のなかに3日ほど居座って、もたれまくって気分悪い。有機の肉じゃないと、ほのかにホルモン剤や変な生臭い匂いもするし。トイレいくとアミノ酸の分解臭で、自分が臭いのもいや、苦笑。トイレだけなら自然現象だけど、ホットヨガいくと自分の体臭が肉臭くなってるから、周りのヨギーたちにも迷惑なんですよね。

あと、ちょっと怪しい話ですが、動物たちの苦しみのノイズも伝わってくるのがわかる、ひともいるよう。ブロイラーですし詰めで育てられたたチキンや、殺される時に痛みが長引くようにと殺された牛豚は、その苦しみが感じられて、自分の思念の邪魔をするそうです。だから悟りを開くために、自分の気と心を高次元へもっていきたい修行僧たちは、殺される思念の弱い植物のみを食べるビーガン食になるよう。

でも私はビーガンがよく主張する、

>動物を殺すのはかわいそうだから、ビーガンになった。人間が動物を食べるのはエゴだから止めよう。にも反対なんです。

植物にも弱い思念を、私は感じます。わかりやすく言えば、畑で育ててる作物は、愛情込めて育ててたらきちんと育って、意志の疎通ができる。ある種のサボテンは脳波っぽいものも観測できるらしいし。動物だけをかわいそう、というのは違うんじゃないかな。

人間は、動物も植物も利用させてもらわないと生きていけないDNAや食文化を育ててきた。人間は、肉も野菜も食べる雑食動物に進化できたから、恐竜にもライオンにも食われ尽くさずに生き抜いて、食物連鎖のトップ、王様になった。日本人の歯のつくりをみたら、8割草食で2割肉食の歯らしいから、それくらいの比率のベジタリアンで雑食なのが、自然なのかなと思っています。

だから動物がかわいそうとか植物もかわいそうとか、いいひとぶらずに、
動物も植物も、私ら人間の命のために役に立ってくれてありがとう

いただきます。って、命を頂く動植物たちへ手を合わせるのが、日本の美しい伝統、ITADAKIMASUの本当の意味だと思います。

そう思ったら、残せないし余計に食べ過ぎもできないですよね。

なお、人間が食物連鎖のトップ、王様だった時代は、終わりました。最近のそしてこれから、人間の命をうばっていくのは、コロナやほかのウィルスたちです。今まで、王様だったのをいいことに、動植物や自然を破壊してきた私ら人間たちに、新型ウィルスという天敵が現れてしまったわけ。

ふーむ、天罰が当たってしまった。ごめんなさい。許してね。と、地球の動植物にまずは土下座。でも同時に、天敵ウィルスに負けないよう、殺されないように、自分の体気心を鍛えるぞ!と密かにはりきってる私です。

あれ、また美健楽レシピNOTEがへんな方向へ笑。役立つレシピノウハウを最後に。

写真の私のごはんは、強いて名前をつけて説明するなら、

+自家製2年熟成かえしツケダレ・ぶっかけそば(細うどん)
納豆おろし、とろろ、ワカメと、自家農園より初収穫有機青じそ、全部のせ
+自家農園からの有機ニンニクの茎とキムチ炒め
+これまた自家農園の有機ラズベリーのウォッカ&チアシード・スプリッツァー

これに限らず、麺類、ヌードルはアジア人が大好き、私も大好きですが、

カサ増し!のわざを使いましょう。おすすめは、エノキと糸こんにゃく。

ちょっと細めでヌードルに混ぜても違和感と味があまりない。こんにゃくはカロリーもない。カサ増ししたら、麺が少なくてすむから、ローカーボ。あれば糸こんにゃくもいれたら、カロリーも大幅ダウンで繊維もたっぷりとれてお通じもいい。わたしが昔ダイエットのカリスマブロガーやってた頃に編み出したテクニックです。

バンクーバーだと、エノキと糸こんにゃく入手場所は

有機の韓国産エノキがセール時に2.5ドルくらいで、T&Tで買えます。
カナダ産の有機もあるけど、4ドルくらいとお高い。
有機にこだわらねば、1.4ドルくらいでアジア系のお店で売っています。

糸こんにゃくは、こんにゃくは日本食材だから、ふつうのスーパーでは売っていない。日系食品店の、FUJIYAとかで売っています。あと、韓国系と中華系も使うから、アジア系グローサリーですね。

エノキも糸こんにゃくもない田舎にすんでるなら、にんじんとかズッキーニが手に入るはず。そしたらピーラーでほそーく切って茹でれば、麺っぽいものになります。ローフードのパスタというのは、だいたいこのズッキーニのパスタ。

北米で、ひそかに日本が誇るロングセラーのキッチン用品、ビーガンにも人気のがあって、

ベンリナー

というおろし器です。わたしも日本からもってきたのがだめになってきたから、こっちでどでかいけど買おうかなと研究中。こっちの仕様は、北米人やキッチンサイズに合わせて大きいですよね。(注意:お店ではWIDEの取り扱いが多いだけで、amazonカナダでは日本サイズのが売ってました)

日本のアマゾンのは安くていいなあ。2300円くらいか
https://amzn.to/2NVfqVG
カナダだと高級輸入品made in Japanになるから、同等品で50−80ドルのイメージ。と思ったら、amazonカナダに、同等品が3000円くらいであったわ。やるな、amazon。これ買う

そういうのもなにもないど田舎なら、5ドルほどで世界中で売ってるピーラー、ヨーロッパ製Litter社のがお勧め。安いノーブランドも買ったけど、サビと保ちが違うから、Litterに戻った。これは三年目? もう世界のいく先々で5回くらい買い替えてる。これさえあれば、包丁つかえないぶきっちょさんでも、大根もじゃがいもも皮むきがスイスイできる。

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左隣の存在感ある子は、沖縄ローカルならお馴染み、人参しりしり専用おろし器、刃物のメッカ新潟製。沖縄ローカルの定番。沖縄で縁あってカナダまで連れてきた子だけど、実はチーズグレーターで代用できる!と気づいた。沖縄と北米で、同じ形のおろし器が伝統的に作られてるって気付いて、感動したわ

これで作れる人参しりしりは、にんじんの蒸し煮炒め。シーチキン合わせるのが定番だけど、私はいいごま油と白胡麻使って、有機のにんじんの旨味とゴマ風味でビーガンにする。最近クックパッド流し見てたら、キャロットラペ?とか呼んでて、笑った。
>この外国かぶれめ!人参しりしりとか、にんじんの蒸し煮炒めで良いでしょ!横文字にしたらおしゃれって風潮、やめんかい!
って、いきなり国粋主義になった私です。ごめんなさい。

でもキャロットラペって、北米でもヨーロッパでも聞いたこと見たことないんだが、日本語英語ですか?→自己解決。salad de carottes (aux raisons) とかのことね。蒸し煮炒めじゃなくて、単に細切り(またはおろし)人参を、お酢とオイルのシンプルなドレッシングで和えた生の人参細切りサラダ。日本の人のレシピで、キャロットラペでーすって炒めたのを見てしまってたから、そっちが間違いでした。ごめんなさい。

野菜は有機を買えば皮剥き不要。そのまま食える。アクも旨味だから。有機じゃなければ、皮やヘタに残留農薬溜まるから、皮むいて捨てる。だから廃棄率低い有機のが、g当たりにしたらお得かもしれない。特にレモンは、最近皮も白いところも切り分けて甘煮にしたりで全部食べる。輸入物は防カビ剤べったりだから、皮を食べちゃダメ、絶対。

日本人の奥さんは、包丁で器用になんでもやれることを期待されて、がんばりすぎです。凝ったキャラ弁とか、見栄の塊です

世界のひとたちはもっと不器用で、お気楽なイージーゴーイングです。だから安心して、手抜きといわれようが、安くて手入れも楽で便利なキッチン用品は、使いましょう。それで自炊が楽になって、美健楽ベジタリアンになれるならラッキーです。


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