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言語が使えない1


人間のほとんどが言語が使えない。

私は十代の頃からこれをいつも考えていました。
最近では、この研究をしている人がやはりいるのです。たぶん私と同じ気持ちで研究をしているのかもしれません。
物事を説明しても全く理解できない。あるいは違った解釈をしてしまう。

なぜそのような事になるのか?

甚だ疑問でした。



私はこのnoteで頻繁に、「テスト勉強の弊害」という言葉を出していくと思うのですが、それは主に社会科学に関してのことです。社会科学という学問は、曖昧な学問です。なので、どのようにでも解釈できてしまう。憲法解釈論なんかが一番いい例ですね。憲法や法律なんて国によって全て曖昧です。学問と呼べる領域か微妙なものです。 学問として不完全といっていいでしょう。


しかし、数学は違います。と言っても数学は純粋な自然科学ではないかもしれませんが・・・。

自然科学についてはテスト勉強の弊害よりも、ちゃんとテスト勉強したかどうか。そちらの方が重要になってきます。それによって、正確に的確に素早く分析し、理解し、そして行動に移す。これが求められます。
自然科学を利用した企業では、それが圧倒的に求められるのです。


私たちのような高卒者は、完全な専門書を読む事ができません。なぜなら研究者の論文はほとんどが、大卒以上の数学・数式などで書かれているからです。


くだらない例えですが、簡単な例えで言えば「2×2×2×2=16」ですね。これを端的に纏めると「2⁴=16」になりますね。何もわざわざ「2×2×2×2=16」と書く必要はない。しかし、「2⁴」を知らない人は何を意味するのかが分からない。そこに書かれている言葉の意味を理解しないと文章は読めなくなってしまうのです。

「形式論理学・命題A・逆命題・対偶命題・論理学の法則・多値論理学・二値論理学・排中律・直観主義論理・背理法」と専門語句は、長い説明文を一つの語句でまとめている。


例えば思想・哲学。


知らない人は、単純に自然言語で書かれていると思うでしょう。

一つ例を挙げますね。

この論文なんかを見るとわかると思います。



概念形成の哲学のために - OPAC

概念形成の哲学のために
――ウィトゲンシュタインの数学の哲学――

千葉大学大学院
社会文化研究科学科
入江俊夫

適当な箇所を引用させてもらいます。

この規則に従い,1)PとQ→Rに,次いで,2)P&QとQ→Rに「&-導入」という
操作を作用させ,さらに 3)それらの結果に再び同じ操作を作用させると,
1)P Q→R 2) P&Q Q→R
3)P&(Q→R) (P&Q)&(Q→R)
(P&(Q→R))&((P&Q)&(Q→R))
という 3 ステップの推論が与えられる.ここで,5.241 の「形式間の相違」とは,推論 1),
2),3),をはさむ上式と下式の形式の相違のことである.P,Q→R,P&Qは,それぞ
れの形式は異なるが,推論 1),2),3)をはさむ上式と下式の形式の相違は同じ
........
であり,そ
れはまさしく,上の&-導入規則によって特徴付けられている.このことを言い換えると,
&-導入規則は同じ構造上の関係を表現している(5.22)ということになるであろう.

P27

仮にこのことが操作に対しても言えるとしてみよう.すると,4 回否定の操作を繰り返し
て形成された命題
¬( ¬( ¬( ¬( p ) ) ) )
も,シンボルとしては関数と同様に,
¬4( ¬3( ¬2( ¬1( p ) ) ) )
と 4 回で異なる操作をシンボライズしていることになる.この命題において,例えば,“p”
から“¬1( p )”への過程と“¬1( p )”から“¬2( ¬1( p ) )”への過程に共通したものは何
もないし,これら 2 つの過程と“¬2( ¬1( p ) )”から“¬3( ¬2( ¬1( p ) ) )”への過程との
間にも共通したものは何もない.

P29

1.1.5 自然数の定義
この結果,自然数は,
x = Ω0’x Def.
Ω’Ων’= Ων+1x Def.
というように,任意の操作 Ω のベキ
..
として定義される.上式は,何であれ当該の操作を行
わないこと,下式は,何であれ当該の操作の結果に再び同じ操作を施すこと,と読めばよい.

P37~P38


どうです? 全く読めないでしょう。基礎数学ができないと思想・哲学も学べないのです。


大学の基礎数学などでちゃんと書かれているんですね。まるっきり素人には読めない。

・・・私も読めません・・・。


専門書は、このような専門用語がずらっと並んでいます。つまり私達のような高卒者以下は読めないのです。



文章というのは、なるべく的確に短く説明することができるのが一番いい文章でしょう。


私みたいに、ダラダラと長い文章を書くのは、ダメ文章です・・・・。


とにかく私たちのような高卒者以下は、勉強するにあたって専門概説書を読んでください。それだけでも充分、物事の性質はわかるはずです。

仕事の専門分野を変えるのであれば、もちろん大学に行った方が良いんでしょうけども、そうでなければ、それぞれみんな仕事や家庭を抱えているので、概説書で充分です。




さて、前にも少し載せたんですが、もう少し詳しく説明して行きます。


人間のほとんどが言語が通じていない。何を言おうとしてるのかすらよく理解できていないのです。話の内容が理解できない。
思い込みなのか、知能の問題なのか、脳の問題なのか、遺伝子の問題なのか、よくわからないけれども人の話がよく理解できない、文章の読解力がない人がほとんどなのです。
私も人生経験上、やはり9割、それ以上の人間がまともに言葉を使いこなせていないと感じます。東京大学でもこれを研究結果として出しています。東京大学では人類の50%ぐらいが言語が通じていない可能性があると。

プロパガンダは、とても強い 3|野良ねこGさん (note.com)




まずTBS報道特集。
「人工知能と生きる未来」・2017年6月24日放送


国立情報学研究所 ・新井紀子教授のインタビューが放送されていて、人工知能は東京大学に合格できるレベルまで達することが出来るのか、と言う

「東ロボプロジェクト」

を開始しました。

挑戦五年目には、有名私立大学を含む全国の7割以上の大学に合格できるほどの実力をつけたのです。

ところが、「人工知能は蓄積した情報から統計的に正しそうな答えを出しているに過ぎず意味を理解しているわけではない。そのため読解力を求められる国語や英語で得点が伸びなかった」というのです。

ウィキペディアによると、


2015年6月にベネッセコーポレーション協力の下、6月実施の進研模試「総合学力マーク模試」を受験した。 その結果、5教科8科目で511点(全国平均416.4点)、偏差値57.8(未着手の漢文を除く)という成績を収め、これは私立大学の441大学1055学部、国公立大学の33大学39学部で合格可能性80%以上に相当するものとなった。 特に富士通研究所と名古屋大学が担当した「数IA」で偏差値64(前年46.9)、「数IIB」で65.8(同51.9)、日本ユニシスが担当した「世界史B」で偏差値66.5(同56.1)と、計3科目で偏差値60を超えた[16]。

2016年11月に東京大学合格は実現不可能であり、断念したと報道され、今後は記述式試験を解くための研究などに集中したいとした[3][4]。

2019年11月、2019年センター試験の英語筆記本試験において、200点満点中185点を獲得し偏差値64.1を記録した[17][18]。

東ロボくん - Wikipedia

と、あります。

やはり数学は理論的なのでかなり分析できるんでしょうけども、言語・語学は人間特有のニュアンスが入ってしまうのでいまだにAIは理解できないのでしょう。
そもそも理解という概念がAIには今のところないのです。

少し話は脱線しますが、私は脳科学を何分の一か信用していません。言語能力というのは脳科学に依存しているようには思えないからです。どちらかというと遺伝能力だと思っています。仮に遺伝能力が圧倒的に影響するのであれば、遺伝子と脳の関係性の仕組みがどうなっているのか、関連付けを理解しない限りはまともなAIは作れないと私は推測しています。


・・・専門家でもないくせに・・・。



もう少し具体的に内容を追っていくと、

新井紀子教授・「生徒の答案をみているうちに、これは計算間違えとか聞き間違いではなくて、もしかしたら中高校生は文章がそれほどちゃんと読んでないんじゃないかなって気持ちになったんです。」

と気付いたんですね。


ちなみに私はこのことについては中学の頃には気づいていました。人間は言語があまり通じてないんじゃないかと。


それで調べることにして新井教授は全国2万人の中学高校生に文章の読解力を試すテストを始めたのです。

番組内で出された例題です。

「この問題は人工知能が解けなかったものだ」


幕府は1639年ポルトガル人を追放し大名には沿岸の警備を命じた

上記の分が表す内容と以下の文が表す内容は同じか異なるか答えなさい

1639年ポルトガル人は追放され幕府は大名から沿岸の警備を命じられた

正解は「異なる」ですね。

ところがです。この問題に対して、

「中学生が44%、高校生でも23%が間違えた」

というのです。


年齢的にいろいろなことがまだ未熟だという部分もあるかもしれませんが、それでもです。この文章に関してはかなり簡単な文章なはずです。

色々な物事に対して「未成年」という概念はやはり必要になってくるということでしょう。



ところがです。



また新井紀子教授の記事になります。

一流企業に勤める人でも3人に2人は間違える「読解問題」

読解力を身につけるには、ウイークポイントを見つけるのが先決だ。これを探れるツールが、新井さんが開発した「リーディングスキルテスト(RST)」である。選択式のテストは、係り受け解析や同義文判定など、読解に必要なスキルを6分野(図表1)にわたり測ることができる。小学生から大人まで、すでに20万人以上が受検している。大人でも正答率が4割を切る問題も数多くあるという。

「つまり、大人も読めていないということ。特に子供も大人も弱いのが数学や理科の定義を正確に読む“具体例同定(理数)”です。偶数の定義を読んで、偶数を選択肢から選ぶ問題の平均正答率は40%未満です。唯一、50%を上回っているのは小学6年生で、一流企業に勤める人でも3人に2人は間違える。数学が苦手という人のほとんどが数学の文章を読むことにつまずいていることがわかります」

「9割が教科書を読めていない」私立文系しか行けない子供たちの末路 文系の仕事はますます稼げなくなる (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)


この文章で分かる通りです。これは小中高生だけでなく、大人も文章が読めていないのです。人の話が理解できていないという人が圧倒的に多いのです。

私事ですが、社会人になって、上司ズラした人間や社長ズラした人間たちに話をしても全く理解できません。
それなりの数の零細企業で働いてきましたが、話が全く通じない。私が働いたほとんどの会社で給料・ボーナスが払えなくなるという状態になりました。何をどう説明しても理解ができないのです。社長レベルでです・・・。
取引先も一部上場・二部上場の大企業です。その幹部、部長・課長・係長など、このレベルの人間達もほとんど理屈が通りませんでした。だからです。大企業の効率化、これが全く進まないのは。大卒者でもほとんど言語が通じていない、文章の読解力がない、理解力がない人がほとんどです。なので大企業であってもプロジェクトが、例えば私みたいな人間が十人いたら一ヶ月で終わるプロジェクトだなぁと思うのですが、二か月から三か月かけて動きます。とてもじゃないけど信じられ無い状態です。
すべてにおいて感情論でしかものを語りません。上場企業がです。いい大人がです。




続いてです。


 PIAACやIMD調査など「日本の教育劣化」を強調したいが故に極端なデータだけを取り上げているという疑念を払拭するため、さらに確度の高いデータを紹介しよう。
 今の中高生の3分の1は、簡単な文章が読めない──。書籍『AI vs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)で、こんな見解を示したのは国立情報学研究所教授で同社会共有知研究センター長の新井紀子氏だ。新井氏は中高生の読解力について「危機的と言っていい」と警鐘を鳴らす。その根拠には、全国2万5000人を対象に実施した基礎的読解力調査がある。問題の一部を許可を得た上で下の黒板に掲載したので、まず解いてみてほしい。

日本人の3分の1は日本語が読めない!? (2ページ目):日経ビジネス電子版 (nikkei.com)


(写真=Benne Ochs/Getty Images)

 [問1]は世界の宗教を読み解く問題。落ち着いて文章の区切れや構造を理解すれば簡単に正解できる問題のはずだ。

 仏教は東南アジア、東アジアに/
 キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに/
 イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアに/
 おもに広がっている/

 つまり、東南アジア、東アジアに、おもに広がっているのは「仏教」、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、おもに広がっているのは「キリスト教」、 北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアに、おもに広がっているのは「イスラム教」と分かる。
 だからオセアニアに広がっているのは②のキリスト教が正解。「そこまで丁寧な解説をしなくても誰でも即答できるのではないか」と思うかもしれない。が、この問題の正答率は中学生が62%、高校生が72%。この数字の怖さがお分かりいただけるだろうか。


喜べぬ「6割が正解」

 新井氏は書籍の中で「(この簡単な問題を)中学生の3人に1人以上が、高校生の10人に3人近くが正解できなかったと理解すべきだ」と主張する。参考までに、「この問題に解答した745人の高校生が通っているのは進学率ほぼ100%の進学校」だという。
 [問2]は呼び名の問題だ。問1同様、文章の構造を把握すれば、正解はたやすいように思える。
 Alexは「男性にも女性にも使われる名前」、かつ「女性の名Alexandraの愛称」、かつ「男性の名Alexanderの愛称」である。Alexandraの愛称は①のAlexが正解。問2に至っては正答率はさらに低く、中学生38%、高校生が65%だった。中学生の5人に3人、高校生の3人に1人は間違えたわけだ。選択肢④を選ぶ解答が多かったという。
 この2問はいずれも、日本語の文章の「係り受け」について、どの程度理解しているか確かめるための問題だ。係り受けとは、どれが主語でどれが述語なのか、どれが修飾語でどの言葉を修飾しているか、その関係を指す。

日本人の3分の1は日本語が読めない!? (2ページ目):日経ビジネス電子版 (nikkei.com)



上記の例文はたった5行しかありません。これが50行になったら?、500行になったら?、専門概説書のように300ページあったら?、ほとんどの人間は理解できなくなってしまうのです。

だからです。ウクライナ・ロシア問題でも、イスラエル・パレスチナ問題でもほとんどの人が全く理解できず訳の分からないネットの書き込みをしているのはそういった理由です。専門書300ページぐらいの本を読まない限りこの二つの問題は理解できるはずもありません。多分読んだとしても頭に入ってこないんじゃないでしょうか。あるいは理解できない。
だからネット上の書き込みが全部感情論で書かれている。

「恐ロシア」

が一番いい例ですね。
いい大人が、まるで子供です。
何を言ってるんだかさっぱりです・・・。

私個人の経験上の感覚からしてもやはり、人類の7割はまともに言語が使えないんじゃないかと思っています。


偏差値60は上位何パーセント?
では、偏差値60は、全体の上位何パーセントぐらいの人が取れるものなのでしょうか?
最上位からの割合を示した表(※)があります。
偏差値 最上位からの割合
80 0.13%
75 0.62%
70 2.28%
65 6.68%
60 15.87%
55 30.85%
50 50.00%
45 69.15%
40 84.13%
偏差値60以上の割合は上位15.87%、つまり100人いるとそのうちの上位15人程度ということです。

偏差値60は上位何パーセント?偏差値40台から60の大学に合格するための勉強法 | 中高一貫校専門 個別指導塾WAYS (ways-sch.jp)





ただです。ここからが私は重要なことだと思っています。


新井紀子・吉野次郎が指摘している次の箇所は、まるで違っています。

明らかに世間知らずで、社会を見て来ていない。

これは上場・大企業で勤めてる大卒の連中とよく衝突するのですが、(大企業>零細企業)と上下関係がはっきり決まってしまっているので、まだ経験も浅い二回りも年下の社員達にも、こちらは強く言えません・・・。完全に間違っていてでもです。


「エリート層の自惚れ」というのがやはり表れてきます。




高校入学段階で「自分は私大文系しか行けない」では困る

読解力の有無は人生を左右する大問題だと新井さんは言う。

「特に危惧しているのは高校に入学する段階で『自分の進路は私立大文系以外に選択肢がない』となってしまう生徒の多さです。その背景にあるのが読解力です。数学や理科のように学年が上がるごとに新しい知識や概念が増えていく教科では、読解力がないことで勉強の遅れが生じやすい。その結果、理数は苦手だからと消去法で文系しか選べないことになってしまうんです
読めないがために将来の選択肢を狭めてしまうのはもったいない話だが、それだけでなく社会に出て立ち行かなくなる可能性もある。
今の子が活躍する2030年代には、事務職の50%がAI(人工知能)に代替されることが予想されます。つまり、文系の人が就く事務系の仕事は減り、賃金が安くなることが考えられます。一方、あらゆる分野がテクノロジーと関わることから、多くの仕事に理系のリテラシーが求められるようになるでしょう。その時代に職を失わないためには、文系でも理系の基礎知識を併せ持っていなければならない。プログラミングも関数も何もわかりませんという状態では、15世紀の人がタイムマシンで21世紀にやって来て働くような状況になってしまうのです」
もちろん、実務面でも汎用的読解力がないとメールの意味を読み違えて発注ミスをするといったことが起こりうる。リモートワークが普及するなか、メールをはじめ文章によるコミュニケーションは今後ますます増えることが予想されているため、読解力は不可欠だ。

「9割が教科書を読めていない」私立文系しか行けない子供たちの末路 文系の仕事はますます稼げなくなる (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)



足を引っ張る生産性の低さ

 各評価項目で「ビジネスの効率性」は実に46位、企業の生産性と競争力の低さが足を引っ張っていることは明白だ。原因分析と取り組むべき課題についてIMDの見解はシンプルで明快だ。「Work-style reform and human resources development」。働き方改革と同時並行で人材開発を一層進める必要があると強調する。
 では、日本が上位の座を狙うためにどのような人材の育成を強化すべきか。ヒントは、経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査PISA(ピサ)の成人版PIAAC(ピアック)にある。16~65歳の約15万7000人の調査から導き出せるその人材は次の3種。①仕事に最低限必要な「読解力」を持つ人材②仕事に最低限必要な「数的思考力」を持つ人材③仕事に最低限必要な「IT活用力」を持つ人材──である。
 その程度なら大半が身に付けていると思うかもしれない。だが、PIAACの結果を見る限り楽観は禁物。日本人の現役世代の27.7%は「日本語読解力の習熟度がレベル2以下」で、例えば「図書館で目録を指示通りに検索し、指定された書名の著者を検索できない可能性」が高い。
 数的思考力でも36.3%が「習熟度レベル2以下」で、例えば「立体図を見ながら、その立体を分解すればどんな平面図になるか想像できない恐れ」がある。IT活用力でも53.6%が「習熟度レベル2以下」。「届いたメールの文面から情報を読み取り会議室予約を代行することが難しい」。そんな懸念がある。
 どんな職種でも上司や顧客など「相手の言葉を理解する読解力」が欠かせない。生産ラインであれ営業現場であれ「時間や生産量を管理する数的思考力」が不可欠だ。IT化が進むオフィスでその活用力が問われない日はない。
 もっとも、国際比較では日本の状況はさして悪くない。「読解力」の平均点は296点とOECD平均(273点)を上回り1位。しかし日本は、日本で生まれ日本語を母語として育つ子供の割合が高く、移民の比率が高い国や多言語国家に比べ、「読解力」調査などではもともと有利な立場にある。「十分なアドバンテージがあるにもかかわらず、10人中3人が読解力が低いという現実を深刻に受け止めるべきだ」。教育に詳しい専門家ほど悲観的だ。
 人手不足と人材難による企業競争力の低下が指摘される日本。だがそれを下げているのは、天才や異才の不足というより、企業の現場で、上司の指示を理解し効率よく正確に作業を遂行する“普通の人材”の不足である可能性が見えてきた。

日本人の3分の1は日本語が読めない!?:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)



この二つの文章は恐ろしいほどのエリート特有の「自惚れ」です。


全く、現実が投影されていない。


正に、言葉通りの「机上の空論」です。




次は、その指摘を私の経験などの実例を挙げて説明していきます。




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