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私の心の回復法:読書①

先日退職して、有給休暇消化中。

人間、生きていれば落ち込むこともあるし、嫌なこともある。というか、このくらいの年代になれば、気づくけど、むしろそっちのほうが多い。

さて、メンタル低迷なうの私が今回書くのは、私の心の回復法である。

今回はその一つ、読書について書いてみる。

1.読書

今までの人生、メンタルダウンしたときは読書をしてきた。小説も読むけど、最近は主にノンフィクションが多い。

今回はある本を読んだときの心境とその本を読んで感じたことを話していこうと思う。

①「孤独の価値」 森博嗣

この本に出会ったのは、ずばり失恋したときである。

新卒時代から4年間付き合っていた彼。途中から彼の就職を機に遠距離になったが、仲良くやっていた。というかむしろ遠距離になってから初心に戻ったようでより仲良くなれた気もしていた。そんな様子であったので、別れる直前はむしろ交際していた中で最も盛り上がっていたと思う。

が、しかし。

彼が突然倒れた→深刻な病気かもしれない→これをきっかけに彼が私のこと彼の両親に伝える→家格は違うからダメだと彼の両親に言われる→彼にとって結婚と恋愛は違う、結婚はできないから別れよう(相手の娘さんにも悪いから別れなさいと言われたとのこと)→終了。

んー今思えば、私にとってただの地雷案件だったと思う。これでよかったのだ。

ただ当時の私は、目の前の事実が世界のすべてのような気がしていた。世界中の人は結局私自身を評価してくれるのではなく、私にはどうしようもない私の背景にとやかく言ってくるのか、と。

そして、新卒から4年間も付き合っていた人を失った悲しみ、孤独感、自分を否定された感覚、すべてが辛くて、希死念慮もあった。当時周りにいた友人いわく「放っておくと死んでしまうのではないと思ってた」とのこと。

友人たちは交代で私を外に連れ出し、一緒に食事をしてくれた。「恋愛の傷は恋愛で癒やすしかない」という友人も多かった。

しかし、やはり自分の中にある孤独感は消えず、そもそもなんでいまこんな気持ちになるのだろうかって思いながら日々を過ごしていたところ、たまたま本屋でこの本に出会ったのだ。

学んだこと

本当は引用などを使いながら詳しくレビューしたいが、残念ながらこの本は今手元にない。ここでは私がこの本から学んだ考え方だけを書く。

今感じている孤独感から逃れるためには、自分で考えるしかない。人は一人で考えることでしか、孤独から逃れることはできない。今の状況を孤独だと感じている自分を見つめ、考え方を変えることでしか真の意味で孤独から逃れることはできない。人はそもそもみんな孤独である。孤独の何が悪いのか。

こうした考え方は森氏の別の著作でも共通しており、森氏の新書を読む度に少し形を変えて、主題となっているテーマであると言えよう。

もはやレビューにもなんにもなっていないが、この本を読んだことで、私の中の孤独の価値観が変わり、当時毎日胸の奥がずっと苦しかったのが、スーッと軽くなったことは事実である。

自分以外の他者との関わりの中での受動的な回復ではなく、自分で考えることで当時の私は能動的に立ち直るきっかけを得ることができたのだ。

そして、いま。

またメンタルダウンしているので、今一度自分の思考を整理している。それを最も助けてくれること、読書。

ゆっくりゆっくりながら心が回復していくのを感じているので、今日もまた読書を続けたいと思う。

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