見出し画像

クラシコに渦巻く熱狂。太田潤のバルセロナ滞在記。

画像1


先日行われたレアル・マドリード対FCバルセロナの試合、通称クラシコを初めて生で観戦してきました。
試合結果はレアルが2-0でバルサに勝利したのですが、私が1番衝撃を受けたのは試合内容などではなくクラシコが世界最大級のスポーツエンターテインメントである事を身をもって感じたことです。

私がスペイン滞在中にクラシコが行われることは分かっていたため絶対にスタジアムで観戦しようと決めていました。
そのためにはチケットを取らないといけないため、何日も前から発売日を確認していました。

チケット発売時刻は午前10時からとなっており、私はその時間にスペイン語の授業があったため一緒に行く予定だった友達にチケットの購入を頼んでいました。

そして授業の休憩時間にLINEを確認すると
「うりきれ」の4文字。

メッセージが送られてきた時刻を確認すると
10:02
え?もう売り切れたの?
いや、さすがにそれは間違いでしょ。笑
いくらクラシコっていってもね。笑

日本のスポーツイベントではなかなか考えられない事なので疑うしかなかったのですが、どうやら大量のアクセスなどの影響もあり本当にチケットが買えない状態だったようです。

その後なんとかして試合前日にチケットを購入し、見る権利を手にしました。
そして、そこから急いで高速バスを予約し8時間かけて聖地マドリードに到着しました。

画像2


そしてレアル・マドリードのホームスタジアムサンティアゴベルナベウに電車で向かったのですが、途中からほとんどがクラシコを観戦する人達に変わっていきいよいよその時が来たんだなと興奮しているのが分かりました。

自分の席に到着し、今まで画面越しに見てきた選手達がウォーミングアップをしている姿を自分の目で見ていることが現実なのかよく分からない不思議な感覚でした。
しかもレアルとバルサの両方の選手を同時に見ているわけですから。

私が到着した時はその日は雨だったた影響もありまだ席が結構空いていました。
しかしいざ試合が始まるとなった時にはそんな雨なんか関係なく、観客席はサポーターで埋まっており先ほどとは全く別の姿に変わっていました。

画像3


試合内容はレベルが高いのは当たり前、もちろんみんなめちゃくちゃ上手かったです。
そこに関しての驚きはあまり無かったのですが、1番私の心に残っているものはサポーターのこの1試合に懸ける熱量でした。

ただ見にきているだけじゃないんです。
勝ちに来てる。応援というよりも、一緒に闘っている。
あぁこれがサポーターってやつかと思いました。

レアルの選手が削られたら、自分の家族や親友を傷つけられたかのように声を上げる。

レアルホームとはいえ、バルサのサポーター用のスペースも一応あったのですが、たびたびそサポーター同時が罵倒しあったり、レアルがバルサからボールを奪ったりしたら、ざまあみろと言わんばかりにからかいの言葉を投げたり。

ただの選手と観客という関係性では無かったと思います。

まさにファミリー。

一番負けたくない相手との試合に自分達も一緒になって闘う。

そうさせるのは伝統や文化、選手のプレーもありますが、彼らから1番感じられたのはマドリードにたいする愛でした。

自分の街が大好きで誇りを持っているからこそ絶対に負けられない、勝って欲しい。
しかもそこで起こっているのはフットボールの試合。

画像4



フットボールってこんなに人を熱くさせるスポーツだったんだなと改めて思ったのと同時にこれほど熱狂させれるほどの選手になりたいなと思いました。

試合終了後、スタジアムから帰る時もマドリードサポーターは
「Puta barca〜♪」と歌ってるんですよね。
この言葉は直訳すると「売春婦」って意味で侮辱したりミスしたりした時によく使われている言葉です。

本当に嬉しそうに帰路を辿ってるマドリードサポーターの姿が印象的でした。
みんなでハイタッチしてハグして。

実はクラシコのチケットがなかなか取れなかった時、値段もどんどん高くなるしすぐにパッと行けるわけでもないので、諦めようかなとも思っていました。
しかしこのクラシコをバルで見ている自分はきっと無理をしてでも行けばよかったなと確実に思うと目に見えたので、行くことに決めました。
実際に行ってみて全く後悔もないし、むしろ最高とという感情しか残っていません。

それが世界最高のスポーツエンターテインメント「クラシコ」です。

いつか日本でもそんな体験を味わえる時が来ることが楽しみです。

           現場からは以上です。


クラシコに渦巻く熱狂。太田潤のバルセロナ滞在記。


画像5



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?