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俺の特技はヒッチハイク

皆さんはヒッチハイクをしたことがありますか?

ヒッチハイクをした事がある人。
どれくらいいるのだろう。

俺は「特技はなんですか?」という質問を受ける度に「ヒッチハイクです」と答えるようにしている。

ヒッチハイクを駆使すれば、日本中の何処へでも移動出来る。
休みの日に兵庫から福岡までヒッチハイクで行き、観光をしたこともある程だ。圧倒的に節約出来るし、精神的な充足感が半端ない。

なぜヒッチハイクなのか。
それは俺の人生をより豊かにしてくれるから。

たかがヒッチハイクかもしれない。
しかし、これだけは言える。
そこにはヒッチハイクを経験した人間にしか見えない景色がある。

路肩に立ち、行きたい場所が書かれた紙を持ち、次から次へと通り過ぎてゆく車におこがましくアピールする。

決して大した話ではない。
難しい事ではない。

じゃ、やってください。

イメージ出来ましたか?
やれそうですか?

恥ずかしくて出来ないという人がほとんどではないだろうか。

想像して見てほしい。

まず、街中の人たちからひたすら凄い目で見られる。
確かに最初は恥ずかしい。

やってるうちに慣れがやって来て、むしろアピールが過激になっていく。
無駄なプライドが削ぎ落とされて行き、
周りの目が気にならなくなる。

周りの目を気にして、
一歩の勇気が出ないそこのアナタ。
一回ヒッチハイクしてみようよ。
一人が難しいなら一緒にやろう。

車が捕まらない時は自らを駐車場に行って声を掛ける。

「すみません、今ヒッチハイクをしてて〇〇まで行きたいんですけど、乗せてもらえないですか?」

最初はこの一言がまあ言えない。
断られたらどうしよう。
その考えが頭を過るからだ。

実際に話しかける。
そうすると、見た目によらず優しい人だったという事実が発覚したりもする。

もちろん冷たい対応をさせることもある。
しかし、そこで心が折れてては目的地まで行けない。
なんとしてでも目的地にたどり着かなければいけないのだ。

だから、とにかく声をかけまくる。
鬼のメンタルゲームでもある。
そんなヒッチハイクに比べたら、
日常で起きるほとんどの事が
イージーゲームのように思えて仕方がない。

どんな見た目であれば快く承諾してくれるのか。

どんな雰囲気であれば怖がられずに済むのか。

どんな言葉を選べば相手は乗せようと思ってくれるのか。

この過程でプレゼン能力というのか、
相手を納得させる能力も身に付いてしまう。

たとえ成功しなかくても修正してリトライする。
ナチュナルなPDCAサイクルだ。
早く結果を出さないとそこから動けない。

そして、1番のエンタメは車内での会話にある。
お互いに何も知らない者同士が、
車のあの密閉空間に押し込まれる。
嫌でも話をするしかない。
少しの話題や共通点を広げる。
そうしないと、到底場が持たない。

コミニュケーション能力も高まるし、
普通に生活していたら絶対に交わる事の無かった人達と交わりも出来る。

本当に色んな人と話をさせてもらった。
高校や大学時代の俺からすると、
みんなの話が刺激的でめっちゃ楽しかった。

面白い統計結果がある。
その、わざわざ車を止めて、拾ってくれた人達の8割が会社の経営者だった。

何故だろう。
物凄く疑問に思ったし、何か共通点があるはずだ。そう思った俺はとある拾ってくれた社長さんにその事について聞いてみた事がある。

「自分が助けられた分、困ってる人がいたら助けないとって思うんだよ」

まだ10代の俺にはあまり実感は無かったが、その言葉はよく覚えている。
中には家に泊めてご馳走をしてくださった方もいた。

ヒッチハイクをすると、
そういう人の優しさや、
温かみをダイレクトに感じることができる。

色んな人の色んな人生を聞くことが出来る。
新しい考え方や価値観に触れることが出来る。

そんな人達に限って、必ずと言っていい程、俺の夢を聞いてくれる。そこで俺は自分のやりたい事、目指しているものについて語る。

そうすることで、自分の考えが整理され、
経験豊富な人生の先輩から様々な視点でアドバイスを貰える事だって出来る。
そして、必ず想いに共感し、応援してくれる。

ヒッチハイクはやっぱり最高やな。

最初はただ高校の寮に帰る手段が無くて、帰りたいが為に仕方なく始めたヒッチハイクではあったが、本当に多くの価値を与えてくれた。

一皮剥けたい。
何か変わるきっかけが欲しい。

そう思っている人がいたら、経験してみて欲しい。きっと、今までとは全く違った世界を見られるはずだから。

もちろん、コロナが収まった後にね。

本当にやる人なんて0.1%にも満たない。
行動しないと何も変わらないよ。

もし一人がキツイなら、一緒にやろうよ。

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