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タカラジェンヌ第二の人生も心配だが、サラリーマンの第二の人生は?!

彼女たちの多くは、舞台以外の世界を知らずに、若くして次のステージに向かわなくてはいけない困難に直面します。その中でも頑張っている人達にスポットライトが当てられています。

実は、先日大手金融グループに在席する同期から、ショックな話を聞きました。
彼が、新設された50歳研修なるものを受けたそうです。なんとその研修のテーマは、「第二の人生」。研修にありがちなリーダーシップとかマネジメントとかではありません。グループディスカッションのテーマは、「今から何か新しいこと(現在の仕事と関係あってはダメ)を始めるなら何をするか」だったそうです。私の同期は、「近所の公園のメンテの仕事」と発表したそうです。ディスカッションの中身は、露骨に老後の準備です。確かにこれまで仕事一筋だった人達には、第二の人生の準備期間も必要でしょう。とは言え、まだ50歳です。研修としては悪くないとは思うのですが、モチベーションの観点からは疑問を抱かざるを得ません。。。
日本の大企業は、今50歳前後の第二次ベビーブーマーの人数が多く、役職が不足しています。50歳前後で部長に近い役職名はついているものの、直属の部下はゼロということもしばしば。会社の将来を考えるなら、早く彼らをどかして次の世代にポストを渡していかねばなりません。しかし、その若手も充分に育っていない(上の世代が多いため、これまでの仕事のチャンスも制約があった)。というのが、大企業に共通した課題です。そんな彼らを第二の人生に向かわせるというのは、一つの解決策なのでしょうか。

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