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妊娠してからハマった海外ドラマ:コール ザ ミッドワイフ ロンドン助産師物語をみて思ったこと

私は、息子の出産の時に助産師という仕事について初めて考えた。(存在は知っていたけど)その内容が、あまりにもハードすぎて「なぜ?こんな大変な仕事を選んでいるのだろう?」とも思ったのですが、この「コール ザ ミッドワイフ ロンドン助産師物語」にハマって、なんとなく理解できました。やはり、命の誕生に自分が関われるということは素晴らしいことなのだと、感じることができます。

このドラマの時代背景は、1950年〜1960年と、ちょうど私の母が生まれた時代のイギリスのロンドンのイーストエンドが舞台です。第2次世界大戦後、少し落ち着いてきた町で、貧困層が多く住んでいる地区で、修道女兼助産師の人が、この地域で「妊娠」「出産」「育児」を通して、人とのつながりや「命とは?」「生きるとは?」といったテーマを描いていきます。

1話完結型(たまに、2回続きのものもありますが)で、1話につき、複数回の結構リアルな出産シーンがあるので、はじめは慣れないのですが、内容の重さや出てくるキャラクターの魅力で、どんどんハマっていきました。コロナで人とのつながりが希薄になっている今だからこそ「この時代の人とのつながり」を心のどこかで欲しているからなのかもしれません。

時代背景もあるので出産については、現代の日本での出産とは全く違い、助産師さん(1人、もしくは2名)体制で、自宅出産するケースが多く、問題があるとお医者さんを呼ぶ感じで、自分の母親もこんな風に生まれてきたのかな〜と思うと、少し感慨深いものがあります。

助産師さんが出産を頑張っている母親に「頑張っているわ。いい調子よ〜」というシーンでは、私の出産の経験を思い出すし「もう限界!」と泣き言を言っている妊婦さんの気持ちもよくわかるので、目が離せません。

そして、1番ショックだったのが、70年以上前のこのドラマで取り上げられている社会問題「想定外の妊娠」「中絶」「人種差別」「婚外子」「障害を持った赤ちゃん」「母乳育児」「育児放棄」「不妊」など、今の日本や世界中でまだ「問題」として残っているものがほとんどでした。(コウノドリの1話目も、想定外の妊娠、婚外子、育児放棄が取り上げられていましたね・・・)

時代背景と、宗教的な問題もあり「中絶」が法律で禁止されているので、不法な方法で中絶を試みて、命を落としたり、今後妊娠できなくなるようなケースも取り上げられています。

助産師たちも「自分たちが、相談にちゃんとのってあげることができずに、追い詰めてしまった結果、母親の命を危険に晒してしまった」という自責の念のシーンも何度も出てきます。現在も、人に相談できないまま1人で出産をして、子供を遺棄したりするケースがあったり、このような問題について、完全に解決できる方法について考えていかないと。と感じました。やはり、親身になって一緒に考えてあげるということが良いのだと思います。

そして、何よりこの助産師を取りまとめている「シスター・ジュリエンヌ」の人柄が素晴らしく、人として尊敬できるので、修道女という仕事に関しても興味が湧いてきました。修道女といえば、サウンドオブミュージックの映画で「お堅い人たち」という印象しかなかったので、こんなに人間味あふれた、人々に寄り添うような人になれたら、と思いました。

Amazon Primeで8シーズンあり(一部Huluでもみれるようです)、各シーズン10話あるので80話みている計算になるのですが、これだけの出産シーンをみていると、自分も頑張れる気がしています。ただ、私が息子を出産する前だったら、ちょっと怖かったかも・・・もし、興味がある方は、一度ご覧になったら良いと思います。「出産の奇跡」「命のありがたさ」「生きるとは?」ということを、とても感じ、考えることができると思います。


https://www.amazon.co.jp/コール・ザ・ミッドワイフ-ロンドン助産婦物語-字幕版/dp/B08VFTDKJ9







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