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センスがいい。の正体

センス


それは才能、

それは魅力、

それは成功の絶対条件。


確かに間違いではないと僕も思う、


中学生で母が買ってきた服か姉の服を着ていた僕が「センス」を語るなんてちゃんちゃらおかしい。


でもいいんだ、

僕の「センス」について語らしてほしい。


センスの正体とは

センスって何ですか?

wikiしてみました。

英語で五感の意味。転じて、美的感覚や感性のこと。才能と似た意味である。


とのこと、

なるほど後半の

美的感覚や感性のこと。

だと捉えられて「才能」という言葉で片付けられている、

だからセンスがないとかセンスがあるとかいうわけで、

ファッションのセンス(才能の意味)がなかった僕は母の買ってきたECKOとかBAD BOYとかの洋服を着ていたんだ。


だけど、

経営を始めて感じるのはセンスとは前者の意味である「五感」が強いということだ。


例えば中学校の理科の授業で出てきた

「梅干しを見ただけで口の中によだれが出てくる現象は?」

この答えは「条件反射」である。

反射ではない。

本能であれば反射なのだけれど、

「梅干しが酸っぱいものなのだ」と知っていることを前提に体が反応しているのだから、条件反射なのだ。

僕はセンスとはそういうものだと思う、

情報という前提条件があり、その上で体で感じる感覚こそがセンスなのだ。


情報無くして体は反応しないし、思考もできない。

もちろん才能なんて開花しない。


センスという化学反応は情報という材料からできている。


センスが身につくインプット方


僕はアイデアを作ることに関しては一定のセンスがあると思っている。

そしてそのセンスの材料はもちろん情報量なのだ、

例えば弊社のビジネスモデルであるMy Home Atelierのビジネスモデルの原点はプリントのラクスル のビジネスモデルと日本の内職のシステム、そして分業体制を研究して導き出してきたものだ、

コンテストでも優勝させてもらったりテレビでも取り上げてもらって収益もあげることができているモデルだから言っても恥ずかしくないようなモデルだろう。


もちろん最初はラクスル のビジネスモデルも

内職の仕組みも

分業体制も

知らなかった、

だけどそれを知るきっかけがあり今の仕組みにつながっているのだ。

ではどうやってその情報を得たのか。


それは

研究者であることをやめることだ。

もちろん1つのジャンルを深く深く知ることが好きな人はいいと思う。

だけど新しい情報を得る時にあまり深く掘りすぎないほうがいいと思う。

人はインプットできる量は決まっているから、必要な時に深く掘るのだ。


僕は新しい情報を得る時に心がけている深さがある。

「ちょっとだけ本質を掘る」

である。

男の子なら一度は「どこまで地面を掘りすすめられるか」なんて挑戦したことがあるかもしれない。

ある程度掘っていると、どうしてもスコップで掘れない層が出てくる、

その層をちょっとだけ掘るのだ。

誰でも掘れる層だけだと本質を得ることはできないが、

少しだけ本質に触れる範囲で掘る。

これは数をこなすことで「インプットの質」を変えることができる。



例えば

ラクスル というと「プリントの会社」ということはわかるのだ、

だけど何で有名になったのかなぁ?と思った、

そして「仕組み」の全貌をなんとなく調べてみる。

すると「プリント工場を持たないで稼働していない工場のプリント機を活用している」ということがわかる。


ここまででいいのだ、

それが売上につながっているだとか、

経営的にどうなのかとか、

物流のコストとか、

そんなものどうでもいい、(後からでいい)

そこまで見てやめる。



そうすると「プリント屋さん」という表面だけじゃなくて、

「プリント機を持っていないプリント屋さん」というちょっとだけ本質の情報を持つことができる。


僕はそのちょっとだけ本質情報をめちゃくちゃ持っている。

基本的な情報はみなさんに比べてもそんなに変わらない情報量だと思う、

だけどそのちょっとだけ本質はめちゃくちゃある。

この部分がキモなのだ。


わかりやすい指標でいうと質問3回分、

これがちょっとだけ本質につながると思っている。


質問1 ラクスル って何屋さん?

答え プリント屋さん

質問2 何で売れてるの?

答え 安くて早いから

質問3 何で安くて早くできるの?

答え 使ってないプリントの機械を使ってプリントしてるから。


これが質問3つ分だ、

そしてこの3つ目の質問が「ちょっとだけ本質」なのだ。





ちょっとだけ本質情報の活用方


集めたちょっとだけ本質の情報を活用する、

そのステージにきて初めて必要な過程が「センス」なのだ。

そしてその時にはたくさんの材料があるのであとは組み合わせ方なのだ、


そして組み合わせ方は無限にあるから正直数を重ねてどれが自分のやろうとしていることとマッチするか試す必要がある。

なので結論からいうと「数をこなせ」なのだが、

小さいテクニックでいうと

「ずらす」

というものがある。

顧客をずらす、時期をずらす、マーケットをずらす、

いろんな「ずらす」がある


例えばラクスル は「プリントは自社」という生産背景をずらしたことで成功している。

自社でプリントするのが当たり前の時代に「シェアリング」という概念(材料)

を使って自社にマッチさせた。


他にもずらす例でいうと、

顧客をずらす例

大人専用お子様ランチ

子供用のお子様ランチを高価であっても好きなものの詰め合わせとして作り直したものだろう。


時期をずらす例

ご飯専用クリームシチュー

これは実は「クリームシチュー」のほとんどが冬に売れる商材であることから、

夏に売るためにはどうしたらいいか、から始まったそうだ。


マーケットをずらす例

畳の棺桶

減少する畳産業の中で、家のために使うという概念から

「死ぬときは畳の上がいい」という要望を聞いて棺桶というそもそもマーケットをずらして成功した事例。


このようにたくさん得た情報を自分の業界を組み合わせてみると新しいものが見えてくる。

そしてたくさんの材料(ちょっとだけ本質)があれば組み合わせは無限なのだ。


センスなんてない!(ある)


その無限に広がる可能性の中から「何を選ぶのか」までくると、

ここに初めて「センス」が登場するだろう、

しかし僕が今まで出会った人たちの中で「センスがない!」という人達はこのステージまで来ていない人がほとんどだ、

もしくは研究者タイプになってしまい「ちょっと本質」から「ゴリゴリ本質」を求めてしまい視野狭窄に陥ってる場合もある。


実際にセンスはないかと言われると「わからない」場合がほとんどだ、

だってそこなで「ちょっと本質」な情報を集めて、数を試して、

自分に合うかどうかをマッチングしている人たちは決まって努力している、

そして数をこなしてセンスを磨いているのだ、

だからその人たちが「もともと才能があったのか」はほぼ見えなくなるのだ、


センスなんて1%だ、

だから磨いていった結果80%のうちもともと1%あったのか0.7%だったのかなんて正直どうでもいいし、関係ない。


情報をひたすら収集し、

数をこなして、泥臭くチャレンジする。


それ以外に「センス」を磨く方法なんてないのだから。



このnote本当にセンスがいいと思う。


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