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株式会社になりましてん

おはようございます。
2016年1月21日から始まった合同会社ヴァレイは2021年12月17日をもちまして株式会社ヴァレイに組織変更を行いましたのでこちらで報告させていただきます。

それに伴いまして代表取締役社長へ就任いたしましたので合わせて報告させていただきます。

正直肩書きなどはどうもいいと思っていたのですがなんだか背筋が伸びているのも事実です(多分嬉しいんだろうな)

実は代表取締役社長ってかっこいい!なんて思って起業したのだけれど合同会社だったから代表社員って役職になっていて取材などを受けるときに「社長」って書いときますねと記者さんに何度も言われていたので。。。笑

あと6年前はわからなかったけれど今少しずつ本当の意味での「代表取締役」という役職を理解してきてその重大な責任に対して身が引き締まっているのもあるかもです。

特に興味がある方も少ないかもしれないけれど一応なぜ株式会社に組織変更したかもここで記載しておきます。


資金調達のため

まずはなんと言っても資金調達のためです。
縫製業というアナログ産業で起業したこともありますし、サービスはやっているものの目に見えるITサービスやアプリを持っているわけじゃないから僕たちはベンチャーなのか?という謎の悩みに苛まれ(本来は要らなかった)

その中で、自分たちはどこに行くのだろうか?と考えながら船を漕いできました、
「上場した方がいいよ」といろんな上場会社の社長に言われ、
「上場して何になるの?」といろんな経営者に言われ、
自分の中でも100万回「僕はどこに行くのだろうか」と考えました。

正直自分の80年という人生の中で成せること、成したいことを考える日々でした。
そしてそれを目指すことで失うこと、例えば家族の時間、娘の寝顔、妻との時間、何のためにもならない小説を読む時間、友人との時間なども想像しました。
僕のイメージの中で上場を目指すことはビジョン達成への特急列車に乗ることでした、だから各駅停車でしか味わえない「上場を目指さないことでしか得られない価値」に対して惜しいと感じることもありました。

しかしまぁ、なんというか。
上場しても自分らしく自分のペースでしっかりと向き合いたい人と向き合って、大切にしたいものは大切にして、守りたいものを守って、何よりも叶えたい夢を叶えたいと思いました。
それには通常の乗車券のほかに特急券も必要です。

それが僕にとって上場を目指すことだと思いました。

そのためにはもちろんデッドファイナンスだけでは選択肢が少なく、家業ではなく企業として社会を変えていくために資金調達をしようと決めました。
すでに数名のエンジェル投資家さんやVCさん、事業会社様と面談を進めています。
慣れないことで自分の無力さを痛感する毎日ですが、成長を実感しているのも事実です。

経営をチームで行うため

合同会社でももちろんチームで経営できます。
しかし合同会社は社員=出資者になります。
つまり100%出資している自分が=代表社員です。
つまり全ての決定が社外ではなく社内のベネフィットに向いてしまいます。

初めはそんな差があるのか?と思っていましたが資金調達を始めようと決め車内に共有した時まず幹部社員に言われたのは「他者に対してベネフィットを提供しなきゃダメですね」という力強い言葉でした。
自分たちのためではなく、自分の会社に期待し出資してくれる人たちのためにも、もちろんビジョンの達成が目的であり株主のために仕事をするわけではないかもしれない、それでも常に自分たちのパフォーマンスを見られているといういいプレッシャーの中で仕事できることは非常に素晴らしいし、成長を促すものだと感じました。

実は先日事業承継を行い社内ベンチャーのヴァレイソーイングジャムを執行役員の鎌田に譲りました。
そして初めてグループ内で経営者が二人になりました。
その瞬間から意思決定のスピードの差を感じました。
自分の肩の荷が降りたと感じるよりも「背中を任せている」という感覚が強く、そして同時に彼の成長の速さを感じました。

役職が人を作る。

良くそう言われますが本当にその通りだと思いました。

経営者になると分かった瞬間から彼の成長は凄まじかった。

それまでの僕は「自分が成長している」と思っていましたが、そうではなく社長という役職が僕を成長させてくれていたのだと気付かされました。

今回株式会社化することで投資家や社外、社内の取締役体制も整えていこうと思っています。
僕個人の成長だけではなく、チーム全体として飛躍的に成長しヴァレイという会社を社会にとっての宝物に育てていきたいと思います。


選択肢を増やすため

素晴らしい経営者と、チーム、ビジネスモデルと、成長産業と、素晴らしい環境が揃っていて放っておいても利益ができるような仕組みができていればさほど気にすることではないかもしれませんが、僕たちの場合はそうではありません。

実は夏からBoomingというアクセラレーションプログラムに参加させていただいています。
そこで素晴らしい友に出会いました、
そしてそこで僕が知らなかった知識に出会いました。
その知識が僕を飛躍的に成長させてくれました。
「こんな選択肢があるのか」
自分では一生解決しないと思っていた問題ですら少しの知識と努力によって解決できることがわかってきました。
自分ではうまくやっているつもりでしたが、全くそうではなかったということがわかりました。

僕は驚くほどに無知で、井の中の蛙でした。

いろんな知識が入ってくるたびにそれを活かせる組織に変更する必要を感じました。
僕たちみたいに小さな会社でも何億円もの資金を集めることができるかもしれない、プロモーションに有名な芸能人に入ってもらえるかもしれない。
数え出すとキリがないですが今の自分では「無理」と思っていたことが「できるかもしれない」と思えたことは非常に大きかったです。

知識は人を助けます。
僕はこの一年で人生の根幹を揺るがされるくらいたくさんのことを学びました。
その知識を最大限活かし、可能性を最大化させ、ビジョン達成のための可能性を最大化させるために株式会社に組織変更することにしました。


ビジョン達成のため

総合的には「ビジョン達成のため」に尽きます。

そもそも何のために会社をやっているのかと言われるとビジョンの達成しかないです。
正直1人で1000万円もらいながら生きていくなら十分の能力があると思っています。
しかしそうではない、自分の人生をかけて「努力が報われる社会を作る」という個人のビジョン、そして「日本の縫製業を次世代につなぐ」というビジョンを達成するために株式会社ヴァレイは存在します。

そのためにはチームも必要で、お金も必要で、知識も必要です。

総合的に考えると自分のビジョンはめちゃくちゃ大きくて、1000億の売上でも達成できません。
1兆くらい売れば日本の縫製に大きなインパクトを与えることができるのではないでしょうか。
自分はなんとか自分が生きているうちにこの数字を達成したいと思います。

「売上が全てか?」

そうです、
売上が全てです。
なぜかというと売上にはお客様からの「期待」「価値」「未来」いろんなものが含まれているからです。

新規のお客様からは「期待」
リピートのお客様からは「価値」
そしてロイヤルカスタマーの皆様からは「未来」を期待されています。
それが売上だからです。
そしてその売上を最大化させることで全てのステークホルダーの皆様に「努力が報われる」という環境を提供できると思っています。

社会貢献も売上がないとできません。

僕は本質的な課題から目を逸らさず「売上」を上げてこうと思います。
(もちろん利益を上げるという意味です)

そのための可能性を最大化させるために株式会社ヴァレイを本日2021年12月17日に立ち上げました。

今後とも株式会社ヴァレイをよろしくお願いいたします。


株式会社ヴァレイ
代表取締役社長 
谷 英希


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