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【Withコロナ】時に選ばれる飲食店とは?

全国の緊急事態宣言が解除されて約3週間が経ちました。
東京都の【東京アラート】もステップ3に進み、徐々に経済活動も始まり少しずつですが戻りつつあるように思います。

しかし、飲食業界はチェーン店の大量閉店、各地で報道には上がらない個人店や小規模事業者の廃業・閉店も出てきており、リーマンショックをはるかに上回る《超氷河期》を迎えています。

そこで【Withコロナ】時に選ばれる飲食店について具体的に考えていこうと思います。

【Beforeコロナ】時の飲食店の選ばれるポイントは整理すると以下の事が優先されていました。

①価格
②ボリューム
③味
④雰囲気
⑤ブームに合致しているか

しかし、【Withコロナ】時に選ばれる飲食店のポイントは変わりました

《覆面調査・ミステリーショッパーのサービスサイト:Fancrew(ファンくる)》を運営する【株式会社ROI】が行ったユーザーアンケートによると今までと飲食店を選ぶ判断基準が大きく変わっている事が分かります。

まず、飲食店に対してコロナ対策をしているか重視すると回答した人が約9割と圧倒的な選択率で対策をしている店を店選びの判断基準の中で重要視してることが分かります。

そしてコロナ対策の具体例として「店内消毒」・「席間隔(案内方法や入場制限)」・「スタッフのマスク着用」が上位に来ています。
【Beforeコロナ】時にはスタッフがマスクを着用していると『風邪をひいている従業員がいる』『表情が分からなくていやだ』『声が聞こえない』『マスクをしていて態度が悪い』等、結構な苦情をいただいていましたが、今は正反対で、マスクをしていないとすぐに苦情をいただきます。

もう一つの【Withコロナ】時の特徴として止めてほしいサービスの中で「ブッフェやセルフサービス」34%・「おしぼりの手渡し」18%、「会計時の手渡し等のやり取り」11%と、今までは集客の目玉として導入されていた”ビュッフェ”に対して根強い抵抗感がある事がわかりました。

また、使い捨てにして欲しい備品として「はし」49%・「おしぼり」29%と【Beforeコロナ】時にはエコ備品の優等生だった”エコ箸”や”布おしぼり”に対しての衛生的な抵抗があるようです。
キチンと洗浄や洗濯、消毒が行われているのですが、新型コロナウイルス感染症の目に見えない恐怖感は、なかなか払しょくできないです。

この《ファンくる》の意識調査は第1回目が39県の緊急事態宣言が解除された直後の5月19日に実施されたもので、約2週間後の6月11日に第2回目を実施しています。

第2回目では新型コロナウイルス対策を重視する人が86%と、第1回目とほとんど変わらず高い割合で気にしている事が分かります。
そして店舗の混雑状態が気になる人が89%、外食をする際同席する人の人数が気になる人が74%『ソーシャルディスタンス』の定着によって人との距離について、高い関心がある事が分かります。

「はし」と「おしぼり」については、「はし」44%・「おしぼり」32%とこれも第1回目と大きく変わることなく、対策してほしいという要望があります。

上記の2回のアンケートが全てではありませんが、インターネットに敏感な世代の意見を反映はしていると思います。
別にインターネット世代ではない比較的年齢の高い方々の意見も欲しいところではあります。

アンケート結果を考慮して【Withコロナ】時のお店の選ばれるポイントは以下の事かと推測します。
基本的な味や盛り付けの綺麗さなどは省きます。

①衛生的な取り組みがしっかりしている
 (新型コロナウイルス感染症対策をしっかり行っている)
②情報発信力がある
(対策や行っている事をSNSや店頭でしっかりと顧客へ発信している)
③利用動機がハッキリしている
④顧客ではなく【固客】づくりの為の取り組みをしている
⑤価格や料理が分かりやすい

いかがでしょうか?
特に①と②は必須です。
【Withコロナ】時に情報発信できないお店は飲食店でなくても潰れます

また、④の顧客ではなく【固客】づくりとは、【固客】とはすなわちどんな時でも応援してくれるファン的な固定客を意味していて、そういった【固客】になってもらえるようなイベントや情報発信、ストーリー作り、特徴作りが、どんな経済状態になっても一定数のお客様のご来店に繋がります

本当にこれからが飲食店の勝負の3か月が始まります。

しっかりと【Withコロナ】時に選ばれる飲食店を目指しましょう!

いただいたサポートは飲食店への支援活動に使用させていただきます。 ありがとうございます。