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カモニカ谷で「リトリート」

カモニカ谷の山頂部分に、初雪が降りました。日に日に紅葉も進み、冬の入り口です。
この週末、イタリアに暮らす素敵な日本女性4人の方が、我が家にいらっしゃって、リトリート(数日間日常から離れた環境で心と体をリラックスさせ癒すこと)されます。今年の3月から始めたこの楽しみ、今回でもう3回目を迎えます。
ある方からこのお話をいただいたのは、コロナウイルス対策による様々な規制がやっと解けた頃だったと思います。当時は、病気そのものの恐怖に加えて、厳しい規制のもと自由が少しずつ奪われていくような、特殊な恐怖がありました。人と会う自由、日々のささやかな買い物すら制限される恐怖を経て、今やっと、おしゃべりしたりヨガしたり、楽しいひとときを共に過ごすことができる。その場所を私たち夫婦が提供することができる、なんて光栄なことなんだろうと、夫とふたり思いました。
第一回目は、味噌と麹作り。みなさんを頼もしく、でも笑いたっぷりに指導してくださるリーダーの方、いつも私が気がつく前に動いて片付けも何もかも率先してやってくださる方、みんなの盛り上げ役をしながらも事務的なことをおろそかにせずフォローしてくださる方。3月のまだまだ寒いカモニカ谷で、こんな素敵な皆さんと台所のストーブの前で、麹の様子を見たり、おしゃべりしたり。かけがえのない豊かな時間でした。味噌作り体験には、お泊りにならない方もたくさんいらっしゃって、みんなで震災の日に味噌を作りました。

麹を作る静かな時間


第二回目は、巻き寿司レッスン。昔から人が集まれば巻き寿司。巻き寿司って本当に準備が大変です。卵やらかんぴょうやらお野菜やら。今回の先生役の方は、準備も含め、テキパキと全部を指揮してくださいました。みんなで巻いた寿司は、ほっと優しい味。そのほかにもジャムやキムチを作ったり、和気あいあいのひとときでした。
柔らかい日差しの中で、お茶をたてていただいたこともあります。

秋の日差しの中、美しいお茶のお道具にみんなでため息をつきました。

さて今回は、どんな回になるでしょうか。テーマは冬支度の干し野菜。楽しみで仕方ありません。気分は小さな宿のおかみさん。どんなお食事を食べていただこうかなと夜な夜なストーブの前で料理本を見たり、メモを取ったりしています。
次回は、実際に作ったお料理や、テーブルセットの様子など、少しだけリトリートの様子も交えて、ご紹介していけたらと思います。

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