きろく

備忘録 ※本アカウントでは、成人向けアダルトコンテンツ(美少女ゲーム)の要素が含まれま…

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備忘録 ※本アカウントでは、成人向けアダルトコンテンツ(美少女ゲーム)の要素が含まれます。

最近の記事

「カルタグラ~ツキ狂イノ病~《REBIRTH FHD SIZE EDITION》」の感想

https://www.youtube.com/watch?v=IFpSptT_wZM ・2024年1本目は前々からやりたかったこちら。 イノグレ作品はずっと気になっていた、今作が初プレイ。ブランドとしても処女作で18年の時を超えてリメイク発売となれば新年最初にぴったりかもーと思い購入。エロゲ界の未来に思いを馳せて今年も新作を買って経済を回していく。 余談、ゲ謎の沙代が好きになって横溝作品や京極作品っぽい和風美少女ゲーやりたいと思ったのも理由の一つ。 ・エロゲの箱はやたら

    • 「エヴァーメイデン ~堕落の園の乙女たち~」の感想

      読了したとき、「これで終わりか…」という一種の寂寥感に苛まれてそれだけ物語に没入していたということに気づいた。とてもおもしろかった。 心地よい雰囲気を纏っており、ずっと浸っていたいと思わせる不思議な作品。 プレイ時間は約10時間弱。 個別√が存在せず、エンドも4種で終盤で分岐するので実質一本道。 フルプラとしては短い部類だけど作品としての完成度が高いので気にならなかった。個人的にはプレイ時間長くても薄味のカルピスみたいな話を出されるよりはギュッと濃縮された原液を出されたほう

      • 「こなたよりかなたまで」の感想

        ・死生観がテーマの泣きゲー、KOTOKO主題歌が良いのは知ってた。 ・公式YOUTUBEチャンネルが無く、違法アップロードしかOPがないので、KOTOKOさんCHで投稿されているライブ動画を見てください。この作品を知らないひとでも「死生観、なにげないうつくしい日常」のワードを知ってればグッと来ると思う。自分はそれで気になってた。 ・吸血鬼モノなのも知ってたが闇夜を統べる夜の女王的な伝奇要素は薄く、本作が死生観モノなのも相まって「永遠の時を生きる」部分が主軸でそこ以外の人外要

        • 「スロウ・ダメージ」の感想

          最初に書いておくと、わたしは美少女ゲーム「俺たちに翼はない」に登場する「鳳翔(おおとり かける)」のジェネリック・モクでトワに惹かれてこのゲームを買ったという良くない理由がある。最終的にはスロダメ自体に溺れた、メロメロ。 でも普段ギャルゲばかりやっている人間の感想なので女(概念含む)に注目する感想が多いかも、BLゲー感想でそういうの苦手なひといると思うので読むとき留意してください。 余談。ヤニカス酒カス享楽的で破滅の香りがする黒髪ダウナー男にしかメロメロになれない節がある、

        「カルタグラ~ツキ狂イノ病~《REBIRTH FHD SIZE EDITION》」の感想

          「BUSTAFELLOWS(バスタフェロウズ)」の感想

          ・ビジュアルノベルゲは紙芝居と揶揄されがちだが今作は演出がピカイチ、近年のコンシューマや男性向け美少女ゲームを入れても最上位に入る演出力(ぢから)。 特にセリフウインドウが無い状態で音声セリフが入るのはビビった。声を掛けるシーンとかフェードアウトとか、視覚ではなく聴覚に訴えかけるのをさらっとこなすノベルゲってForestぐらいしか思いつかない。 ノベルゲってたまに、テキストでは黒髪って表現されてるのに立ち絵は茶髪とか、仕様がうまく伝わってなさそうな内々の大変さを感じて没入

          「BUSTAFELLOWS(バスタフェロウズ)」の感想

          「Dies irae 〜Amantes amentes〜」の感想

          枯れ落ちろ恋人 死骸を晒せSophie, Welken Sie——Show a Corpse私の愛で朽ちるあなたを 私だけが知っているからSophie, und weiß von nichts als nur: dich hab' ich lieb創造Briah―死森の薔薇騎士Der Rosenkavalier Schwarzwald ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ かっこよすぎる。↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑  ・舞台設定/世界観/キャラクター/テキス

          「Dies irae 〜Amantes amentes〜」の感想

          「キラ★キラ」の感想

          ・ヒロインが焼死するENDがあるのは知っていた。 ・瀬戸口作品をやりたくてやった。 ・瀬戸口作品はロシア文学に影響を受けているのは知っていたが、この作品も例にもれずドストエフスキーの「罪と罰」の要素があるらしい。あとで読むメモ。 ・2007年発売、15年前の作品なので学園モノの雰囲気とかコメディ部分がさすがに時代を感じて最初そんなノリきれず数か月読むのが止まっていた。(主人公に好意を抱く美青年がいて専用√があるのがこの時代のエロゲだな~と感じた。) この作品で、きらり√の次

          「キラ★キラ」の感想

          「鬼哭街(きこくがい)」の感想

          ・ブランド「NitroPlus」、原画 「中央東口」、シナリオ 「虚淵玄」。 ・現在(2023年1月時点)このゲームを読むには「高騰している物理版のリメイクR15(フルボイス化+グラフィックや演出強化)」 or 「エロゲサブスクOOpartsにあるR18(旧作)」の2択で、自分は田村ゆかりの妹ヒロインに釣られて前者を買った。高騰していたがまったく後悔していない、ゆうてフルプラぐらいの値段だったので。フルプラ並みの満足感だったので。 ・妹ゲー。妹のための物語、復讐劇。 ・選

          「鬼哭街(きこくがい)」の感想

          「蝶の毒 華の鎖」の感想

          おもしろかった。丸木さん執筆のノベルゲームはほぼ読んだが、純粋培養の穢れを知らない主人公が新雪を踏み荒らされる展開が好きすぎだろ、「執着」が好きすぎだろ。大正モノというのもライターの他作品(創作小説)を見て「好きなんだな…」と思ったし、筆がノっているうえにライターの性癖が生き生きしているので、この作品はめちゃくちゃ面白い。リビドーが解放されているエロゲは面白い。文華、ノベルゲー復活して令和の恋愛ゲームの天下取ってくれ。アンビバレンスな情緒と魂を引っ搔くようなBAD ENDをう

          「蝶の毒 華の鎖」の感想

          「眠れぬ羊と孤独な狼」の感想

          ※2019/08/02の感想です。  メチャクチャおもしろかった。美少女ゲームとVシネと殺し屋イチが好きな私のツボをギュインギュイン突いたので、好みの合致はすばらしい。  自分は映画だと「狂い咲きサンダーロード」とか「隣人13号」が好きなので、その手の趣味の人には刺さる作品。  眠らない歓楽街「歌舞伎町」を舞台に、「眠れない羊」こと”俺”と「孤独な狼」こと”あざみ”の最高で最悪な初恋が描かれるロマンノワールADV。 眠らない都会で眠れない男が主人公、という時点でグッと来る

          「眠れぬ羊と孤独な狼」の感想

          「夏ノ鎖」の感想

          ・ジャンル:「灰色の日常を覆す女子学生姦禁屈従ADV」(公式引用) 自分の印象→「ルサンチマンの苦い青春/気高い美少女/逆ボーイミーツガール(少年と少女が出会っても何もなかった)」 ・学生、高校生というのは今思うと本当に視野が狭く、学校の人間関係だとか家族内のことだとかそんな狭いテリトリーでの些細なことをずっと気にしたり気に障ったり、その痛みや澱を「なんであんなのが大ごとだったんだろう」とふいに不思議に思うのが大人になった証拠だなと思います。 ・こっち側が気にしていたひと

          「夏ノ鎖」の感想

          「終末の過ごし方 The world is drawing to an W/end」の感想

          ・あと1週間で世界が終わるとしたら、どうする? ・「週末」と「終末」のダブルミーニングタイトル、副題も良い。発売が1999年なので終末を彩るこのゲームが出たのも納得。 ・このお話では奇跡は起きない。終末が来る世界を救うことはできないし、あなたが出来るのはだれかと寄り添う事だけ。元彼女、確執のある幼馴染、病を抱えた天文部員など、終末というきっかけがあったからこそ日常の延長ではほどこうとしなかった縁が繋がり太くなっていくのが面白い。また、群像劇の面もあり、保険医の先生と男子学

          「終末の過ごし方 The world is drawing to an W/end」の感想

          「腐り姫 ~euthanasia~」の感想

          ・副題の「euthanasia」の意味は「安楽死」。 ・田舎町が舞台、繰り返される夏の4日間、記憶喪失の青年、妹、近親、インモラルホラーADV ・以下ネタバレ ・2002年2月8日発売のライアーソフト作品。 ライターは星空めてお。自分は「Forest」「サフィズムの舷窓」が特に好き。 ・「年端もいかない少女に”生殺与奪を握られる/歪んだ感情を向けられる”青年」と「兄妹」の2要素が好きなので、今作はストライクゾーン入るかと思ったらそうでもなかった。というのも前者に関しては

          「腐り姫 ~euthanasia~」の感想