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YOUは何しに日系企業へ?〜日系企業で働くベトナム人NHI(二ー)さんインタビュー〜(2/2)

今回は引き続き、実際にVACANCE VIETNAMで総務や経理担当として働いていくれているNhi(二ー)さんに実際に日系企業で働いてみてどう感じるかお話を伺いました!

前回の記事はこちら

ベトナム人はお喋り好き!ベトナム人が働きやすい環境とは?

―日系企業とベトナム企業で違いはありますか?

わたし自身、実はベトナム企業で働いた経験がないので自分の体験の中で比較することはできませんが、ベトナム企業で働く友人の話を聞いてみると、時間の感覚が一番違うのかなと思います。
日系企業は出勤・退勤時間を絶対に守らないといけないですし、残業についてもルールがあり遵守しています。でもベトナム企業は出勤が遅れても退勤が早くなってもそこまで厳しく言われないし、残業に関してもルールをあまり意識していないようです。

―私も朝遅れてくるという話はよく聞きます。30分遅れてきて、そこから朝ごはんを食べ始める、というような(笑)
良く言えばナチュラルにフレックスタイム制が導入されているようなものかもしれませんが、なかなか日本では考えられないですよね。

二ーさんのいうベトナム企業の残業事情について詳しく教えてください。

勤務時間は1日8時間の会社が多いと思いますが、例えば12時間働いても残業代は出ないなど、残業に関して明確な社内ルールが定まってないところが多いそうです。

―なるほど。残業ももちろんですが、就業規則自体があいまいだったり、明文化されてない企業がまだまだ多いのかもしれません。
でも、そもそも残業する人はあまりいないですよね(笑)
いまのシェアオフィスでも17:30以降はほとんど人いないですもんね。

そうですね。だから日本人の方が真面目だなと思っています。笑

【補足】
残業しないとはいえ、ベトナム人は基本的に向上心が高く、また家族との時間もとても大切にする習慣があります。終業後は自身のキャリアアップのための勉強に時間を使う方もいますし、家族と一緒に住んでいる場合には家族揃って夕食を食べることが一般的な習慣です。
そういう意味では日本よりもワークライフバランスが進んでいると考えても良いかもしれません。
また、実はベトナムの労働法では日本よりも高い割増賃金率が定められています。こういったこともあって企業側が残業させない文化を形成してきているのかもしれません。

【日本の割増賃金率】
時間外労働:125%
休日労働 :135%
深夜労働かつ時間外労働:150%

【ベトナムの割増賃金率】
通常の労働日:150%
週休日または祭日:200%
法定祝日および有給休暇中:300%
深夜労働かつ時間外労働:平日195%/休日260%/祝日390%

―ベトナムの方にとって、どういった会社が働きやすいと思いますか?

にぎやかな職場、コミュニケーションがうまく取れる会社が働きやすいと思います。

―確かに、ベトナム人はおしゃべりが好きなので、みんなで楽しくコミュニケーションが取れるかなど、輪を重要視している感じがありますよね。

前の会社でも、同僚と一緒にランチを食べて、その後カフェで話をしていました。
今は、シェアオフィスなので色々な会社の方がいますが、隣の会社の方と話をすることが多くなりました!

―日本企業に求めることは何かありますか?

わたしは、日本で学んだことを全部活かせる企業が一番良いと考えています。日本語を習得したベトナム人は向上心が高く色々チャレンジしたいので、色々な業務に携われる企業だと働きがいがあります。

―VACANCE VIETNAMについて、もっとこうだったら良いなと思うことはありますか?

特にないですね。満足度が高いです。強いて言うなら、もっとにぎやかに働けるように、一緒に働く仲間が早くほしいです(笑)

―採用がんばります!(笑)

ベトナム人採用 〇〇な人を採用すると良い!?

―ニーさんの思う「こういう人を採用するとよい!」を教えてください。

素直な人と問題がすぐ理解できる人です。さらに、正直な性格も大切だと思います。

―そういう方だとチームに馴染みやすいですし、チームがうまく機能しますよね。やはりチームでコミュニケーションをうまく取りながら働ける人が日系企業には合うのでしょうか?

そうですね。特に日系企業の現地採用社員となると、日本人とベトナム人の間に入ってコミュニケーションすることも多いですし、様々な場面で色んな人と連携が発生します。チームワークのベースに、素直さや正直さがあると、信頼関係が生まれて仕事がしやすくなると思います。
ベトナム人は国民性的に真面目な人が多いですし、特に日本語話者は向上心が高く会話好きでチームワークよく働ける人は多いと思います。その中でもさらに素直さや正直さが感じられる人だと、一緒に働きたい!と思いますね。

―なるほど。向上心が高い人が多いとおっしゃっていましたが、日系企業で働いている人は特に向上心が高く、もっと給料あげたい!みたいな方は多いんですか?

そうだと思います。そういった方が採用できたら、高いパフォーマンスを出してくれると思います。

ーちなみに、VACANCE VIETNAMで働いて給料は上がりましたか?

給料は前より高いのですが、もっと上げたいので、もっと頑張って働きます!今の家賃は日本円で4万円くらいで、知り合いとシェアして住んでいますが、余裕でひとり暮らしができるようにがんばりたいです!

ー一緒にがんばりましょう!
 ちなみに仕事以外の時間はどのように過ごしていますか?

お休みの日は友達とお出かけしたりしますが、平日は終業後に、夜学を受けています。

―さすがの向上心!夜学も行ってるんですね!どういったことが学べる学校ですか?

ベトナム国内における会計や人事管理など、仕事に使える勉強をしています。

―すごいですね!その知識を活かしてキャリアアップを目指しているんですね。ちなみに、答えにくいかもしれませんが、今後キャリアアップのための転職も考えていますか?

現在はVACANCE VIETNAM内でのキャリアアップ計画が進んでいるのでVACANCE VIETNAMでキャリアアップを図っていきたいです!

―ありがとうございます!!

ベトナム人が考える日本企業や日本製品のイメージ


―最後に、ご自身の仕事以外のことも聞かせてください!
 ベトナムはいわゆる親日国だと言われていますが、日本をどのように捉えてくれていると思いますか?

多くのベトナム人にとって日本は人気の国です。日本製のものもたくさん売られていますし、高級なイメージもあります。

―日本製で一番有名なものはなんですか?

ホンダのバイクが一番有名です!品質が高いので皆乗ってます。私もホンダのバイクを愛用しています。みんなバイクのことを「ホンダ」と呼ぶほどです(笑)
あとは東芝ですね。家電は東芝製が多いです。日本のメーカーには安心感があります。
なので日本の技術力を学びたいという人は多いですね。

―あとはエースコックのシェアがとても高く、ベトナムの会社だと思ってる人は多いのでは?と思いますが、どうでしょう?

そうですね。スーパーではエースコック商品がしっかり棚を押さえています。種類も豊富なので、ベトナム企業だと勘違いしている人も多いかもしれません(笑)
日本の商品だと分かって買っている人は、やはり日本企業の商品であることの安心感もあって買っているのだと思います。
こういった身近な商品に日本製が多いので、日本に親しみが湧きますし、日系企業で働いてみたい!という考えになりやすいのかもしれません。

ニーさんありがとうございました!
以上でインタビューは終わりです!

まとめ

今回は実際に日系企業で働くニーさんに色々お話を聞いてみましたが、やはり日系企業というか、日本に対する良いイメージがそもそもあるように思いました。
なので日本語を勉強するし、日本のマナーや技術力を日系企業で働きながら学んでキャリアアップを目指すという方が多いのかもしれないですね。

ベトナムで現地採用をするなら、スキルやマナーが学べる環境であることや、周りとコミュニケーションが取りやすい風土であること、日本企業ならではのきちんとした就業規則や福利厚生などをアピールするのが良いかもしれないですね。

また、しっかりとキャリアアップが描ける企業であることを伝えるのが、現地採用のポイントといえると思います。

ということで、ベトナムに会社を進出させたい、ベトナムで採用活動をしたいけどどうしたら良いかわからない、という方はVACANCE VIETNAMにお気軽にお問い合わせください!
ではまた次回!Hẹn gặp lại。


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