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「言語化がうまくなりたい!」あなたへ。練習の前に知るべきマインド!

こんにちは!心理士12年目のusagiです。

突然ですが、お仕事の時、こんな悩みはありませんか?

▶上司に意見を求められた時、言いたいことはあるけど、うまく言葉にできずにモヤモヤする…
▶自分の言葉は上滑りで浅くて深みがないのが気になる…
▶そもそも自分が、何を伝えたいかわからない。

私は、こんな悩みを解決してくれる一つの要素が『言語化』と思っています。

そして、自分の言いたいことを言語化できるようになると…

▶︎自分が言いたいことがはっきりして、気持ちがスッキリする!
▶うまく言えないかも💦という不安感が減り、気持ちが安定しやすくなる
▶相手に伝わっている感が増し、コミュニケーションがより楽しめるようになる
等、自分の感情的な面だけでなく、コミュニケーションにもいい影響があると思っています。

私にとって言語化は、”自分を形作るもの”の一つです。
だから、日々の自分の心の変化を敏感に察知し、暇さえあればノートに書き留めたり、独りでブツブツ話しています(もちろん、ひとりの時ですよ!笑)。

そう、私は言語化が好きなんです♡

そして、そんな私の言語化好きと、いろんな偶然が重なり…
言語化がうまくできないことで悩んでいるビジネスパーソンを対象に
『ビジネスも心も豊かにする言語化会(以下、言語化会)』という講座をスタートさせることができました。

まだまだ、誕生したてホヤホヤ〜の言語化会ですが、素敵なメンバーさんとともに、日々言語化と向き合っています。

そこで、本記事では、私が言語化を教えるにあたり、一番大切にしているベースとなる知っておくべきマインドについてお話します。

言語化会がどうやって誕生したか知りたい方はこちらのnoteもどうぞ↓


1.言語化とは?


言語化がうまくなりたい!と思った時に大切にしたいことについて話す前に、まずは言語化とは何かを整理します。
*「そこはわかっているよ~!」という方は、この項目は飛ばして先にお進みください。

私の定義する言語化とは…
「自分の頭の中に浮かんでいることを言葉にして、”誰か”に伝えること」

そして、言語化力が高い人とは…
「自分が使える言葉で自分の言いたいことを相手に伝えることができる人」と思っています。

ここで、
「あれ?自分が使える言葉じゃなくて、語彙数は多いほうがいいでしょ?」「難しい言葉も使えたほうがいいでしょ?」
と思った方もいると思います。

そう、私も言語化力に語彙数が多かったり、いろいろな言葉を知っていることは非常に大切な要素になると思っています…が、私は、わざわざ”自分が使える言葉で”の表現を入れて定義しているんです。
なぜかというと、”まずは”自分が使い慣れた言葉を使って言葉にすることが大切だから。
使い慣れていない言葉を使って話しても、自分の心にフィットしていないので、言葉が浮いてしまうんですね。
だから、まずは自分が使える言葉で自分の言いたいことを言ってみる、アウトプットしてみるということが何よりも大切なんです。

そして、心配しなくても語彙は、「言語化したい!」と意識した瞬間から、勝手に増えていくんです。というのは、私たちの脳は、”選択的注意”といって重要と判断したり、必要と判断した情報を勝手に集めるという習性があるんですね。

選択的注意とは?
自分が意識したことの情報を脳が勝手にあつめること。カクテルパーティー現象ともいわれ、パーティなどのザワザワしている中でも相手の話をちゃんと聞き取ることができるのは、この現象のおかげ。

だから、「語彙を増やすことをがんばろう!」と思わなくても、「言語化をしたい!」と思うことで、言語化に必要な語彙を勝手に拾ったり、探したりするようになるんです。
だから、一番大切なのは、「言葉にしよう!」と思ってトライすることなんです。

2.言語化できるようになりたい!と思った時に、まず最初に大切にしたいマインド

2-①.「私は言葉にするのが苦手」という思い込みにさよならを告げる

「言語化したい!」と思ってトライすることと同じくらい、言語化したいと思った時に大切なのが、

「私は言語化することが苦手」
「私は言語化する能力がない」との思い込みを捨てること👋

この記事を見てくださる読者の中には、今、そういう思いがある方も思います。
でも、その考えは捨ててください。

先ほど、言った通り、人の脳は意識した情報を拾います。だから、「言語化できない」と思ったら、思った分だけ、”できない理由”や”できなかった時の情報”を勝手に集めだします。

では、どうすればいいか?

それは簡単で、
「私は言語化ができる」
「私は言いたいことを言える力を持っている」
と断言すること。

ちゃんと言い切ることが大切♡

まず自分に断言しましょう。
でも、この断言に抵抗がある場合は、「私はこれから学んで、言語化ができる人になる」でもOK。
まずは「言葉にできない」という思い込みを捨て、自分のイメージを変えることが、何よりも大切なベースになります。

2-②.言葉にすることを恐れずに、とにかくアウトプットする覚悟を決める

言語化がうまくできないって、いろんな原因や理由があるんですが、
逆に言語化をうまくできるようになる方法は一つしかないと思っています。

それは、頭の中で考えていることを言葉にして外に出す回数を増やすということ。
アウトプットしてなんぼなんです。

でも、これはどんなところででもいいよ!というわけではなく、信頼、安心できる場所でアウトプットしてほしいんです。

私が主催する言語化会では、
▶間違いとか、正しいとかない!
▶まとめなきゃと思わなくていい。最初は思ったことを長くてもいいから言葉で出してみてください!
▶まずは頭の中の言葉を下手と思っているものでいいから外に言葉として出してね!
と伝えています。
何よりもメンバーさんが少しでも安心して出せるような雰囲気作りをしています。

もし、そういう安心できるグループがなかったり、相手がいない場合は、
一人で落ち着いたり、安心できる空間で出すということも立派なアウトプットになります。自分に合った空間を探して、自分が言いたいことを言葉にしてみましょう。

2-③.言語化力は紙に書いて育てる。

最後に、言語化力を高めるのに絶対欠かせない要素は「書く」ということと私は思っています。

私の言う”書く”はノートなどの紙にペンで書き出すってこと。スマホやパソコンで書くではありません。

でも、ノートにペンで書くって、スマホに打ち込むより、めんどくさいってのはわかっているんですよ笑。場所も選ぶしね。
でも、そのめんどくささを越えてでも、"書く"という作業をしながら言語化してほしいんです。

何故かというと、書くということは以下の3点のメリットがあるから。

書くことのメリット①:脳の力を利用して整理、記憶しやすくなる。
"書く"という作業は、運動を伴うんですね。
詳しくは「目で見て→考えて→手から腕の運動をさせて→書く」という作業なんです。脳の視点から行くと、視覚に関する領域や運動に関する領域など、複数の脳の領域を刺激している状態なので、頭の中で考えるよりも整理がしやすいし、記憶にも定着しやすいと言われています。
スマホやパソコンも手を使いはしますが、刺激量は紙に書くがやはり断然多いです。

書くことのメリット②:文字以外のイメージ情報も残せる。
オタキングで知られる岡田斗司夫さんの『あなたを天才にするスマートノート』の中で、岡田さんは書くメリットについて、こう話しています↓。

テキストで打ち込む時、私たちは無意識に「テキストで書ける範囲のことしか考えないようにする」というリミッターが働いてしまうからです。
パソコンに文字として残す書き方は、無意識にブログなど人に見せることを前提にした文章になってしまいます。
体裁を整える方に気持ちがいき、なかなか面白い考え方を練る、ということに集中できません。

岡田斗司夫 あなたを天才にするスマートノート
電子版+ p57 

これを知る前はスマホのメモ機能に書くことが多かった私も、ノートを持ち歩き、書くようになりました。
ノートって当たり前だけど、本当に自由に書ける(描ける)んですね。
そうすることで、”まとめなきゃ”とうい思考が外れて、自分が言いたいこと、それから連想されたことなど、全く関係ないけど思い出したことなども書けるようになり、たくさんのアイデアが浮かぶようになりました。

usagiの読書ノートの一部。
要約は黒、個人的な感想や考えたことは赤で記載。
頭に浮かんだイメージも書き込んでいます。
やはりパソコンやスマホでは、こんなに自由には書けない。

書くことのメリット③:自分の考えを客観的にみる力が育つ。
頭の中で考えることと、ノートに書き出すには大きな違いがあります。それは、考えていることが目に見えているか、見えていないか。
ノートに書くことは、頭の中を見える化することなんですね。

考えていることを外に出すと…そこで初めて自分と切り離されたモノになり→客観的に観察することができる→整理がしやすくなるんです。
そして、この作業は、ほぼ言葉で行われることが多いんですね。
その過程の中で、”自分の言葉”が育っていくんです。さらに、その過程を繰り返すことで、言語化力はどんどんついていきます。

3.まとめ

「言語化がうまくなりたい!」と思った時に大切にするマインドは…
▶自分への思い込みを捨て、「私は言語化がうまくなれる人」と新たな思い込みをする。
▶自分が安心できる場でアウトプットをとにかくしまくる。
▶言語力を高めるためには、”紙に書きだす”を意識して続ける。

参考にしていただければ、うれしいです!

本記事を読んで、「やってみたよ~」という方や、挑戦してみたいと思った方は、「言語化練習の第一歩!」と思って、気軽にコメント欄に思ったことをアウトプットしてみてくださいね♪

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