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【マダミス制作 虎の巻】#16 マダミスのルール 考え方の指針

割引あり

 単にマダミスと言ってもルールは様々です。
 例えば、密談があるかないか、アクションフェイズがあるかないか、情報の出し方の違いなど、挙げるとキリがありません。

 マダミス制作では、多くのルールの中から取捨選択しなければなりませんが、何が正解か迷ってしまいますよね。
 そんな人のために、この記事ではメリット・デメリットを伝えながら、ルールの考え方の指針についてご紹介します。


 2023年9月より連載を開始した【マダミス制作 虎の巻】ですが、本記事で最後となります。ご愛読いただきました皆様、ありがとうございました。




◆決め方が難しいルールは?

 前述したようにルールは挙げ始めたらキリがないので、今回は決め方が難しい、頻出のルール4つに絞って解説していきます。
 今回解説するのは、下記の4つです。

1. 密談について(ありなし、強制か強制じゃないか)
2. アクションフェイズについて
3. カード(情報)の取り扱いについて(オープン型の場合)
4. 推理発表フェイズについて

 上記の4つのルールについては入れるか入れないか、そして入れた場合どういう状態にするのがいいのか悩む人も多いのではないでしょうか。一つずつ、制作者視点でどんなメリット・デメリットがあるかも踏まえて解説していきます。


◆密談について

 マダミスにおいて、一番に近いくらいメジャーなルールである密談。密談というのは、2,3人の少人数で密かに話す時間のことです。

 密談について悩みそうなポイントは下記の2つだと思います。

1. そもそも密談を入れた方がいいのか
2. 密談を入れた場合、強制にした方がいいのか自由にした方がいいのか

 それぞれ解説していきましょう。


1.そもそも密談を入れた方がいいのか

 密談を入れた方がいいかを検討するには、入れた場合どんなメリット・デメリットが発生するのかを知る必要があります。

 密談を導入するメリット・デメリットには以下のようなものがあります。

メリット
●情報が分散するので、推理難易度を上げることができる。
●それぞれの秘密が話しやすくなる。(秘密のコントロールがしやすい)
●暗躍がしやすくなる。
●キャラクター間でのコミュニケーションに差が生まれるため親密になりやすい。

デメリット
●情報が錯綜して真相に辿り着きづらくなる。
●キャラクター毎に情報格差が生まれてしまう。

 上記のメリット・デメリットを考えてメリットの方が大きいと思ったら密談を取り入れるのがいいでしょう。
 要するに、推理難易度を上げたい場合や、暗躍などの駆け引きを発生させたい場合は、密談を採用するといいでしょう。

 ただ、それによって、情報が錯綜してしまう可能性も意識してゲームデザインをする必要があります。その点だけ注意してください。

 では、密談を入れた場合、どのような入れ方をするのがいいのでしょうか?

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