【マダミス制作 虎の巻】#11 エンディングの書き方と考え方
マダミスはオープニングから始まり、エンディングで終わります。オープニングは一つですが、エンディングに関しては、多くのマダミスでマルチエンディングが採用されており、それまでの展開や選択を反映して物語を収束させるものとして重要な役割を果たします。
本記事では、エンディングの書き方、エンディングの分岐の考え方について解説します。
◆マダミスにおけるエンディングとは?
エンディングとは、起床転結の「結」、物語の結びです。小説や映画であれば、それまでの物語を収束させるための理想的な結末を一つ描き出せばよいのですが、多くのマダミスではエンディングが複数存在します。
それはマダミスが能動的に体験するエンタメであり、一人一人がどう行動し、何を選択するかによって展開が変わるという自由度を持たせた設計になっているからです。
決まったルートを辿らせるのではなく、自由に行動・選択させるなら、それに沿った結びが必要になります。マダミスにおいて、主にエンディングの分岐に影響するのは、行動選択や犯人当てのような投票結果、それぞれのキャラクターの目標達成状況などです。
エンディングを考える際は、最初に分岐を整理するのが大切ですが、そういった算数的な話は後回しにして、まずは簡単なエンディングの型から見ていきましょう。
◆簡単なエンディングの型
エンディングにはいくつか型があり、それを応用することで、簡単にエンディングを書くことができます。
例えば、4人用シナリオでAさんが犯人だとします。犯人が当てられた場合のエンディングの型を見てみましょう。
ポイントは「Aが犯人という結論になったことを示す」、「その結論が正しいと伝わるように書く」、「Aが犯人だと思われる理由を示す」、「議論中には詳細が出てこないであろう犯人の感情部分を示す」などです。
では、次は犯人以外の人物が最多票を得た場合のエンディングを見てみましょう。
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