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#14 アイディア出しについて

今日は、僕が新入社員として商品開発部に配属された際に、研修で行った「アイディア出し」について、お伝えしていこうと思います。

僕は、商品開発部に配属され、約2週間の研修を受けました。

その際、「100本ノック」といわれる「100個のアイスのアイディアを出す」という課題が出されました。

時間があればできるように感じるのですが、実質10日で出すのはかなり大変でした。

もし、この記事を読んでやってみよう!と思った方は50個でもいいので是非やってみてください。

100本ノックのルール

100本ノックのルールをご説明いたします。

①同じ形、同じコンセプトの○○味、○○味というのは1つに数えない (例:スーパーカップバニラ味、スーパーカップチョコ味はNG)
②工場で生産が可能か?という視点は必要ない。
③ある程度非現実的でもよい
④あったらいいなという商品を書くのが望ましい

大きく分けると、この4つがルールです。

アイスでいうと、「コーン」や「バー」、「カップ」などといったように形態がいろいろありますが、形態も問いません。

ここで、大切なポイントがあり、②、③がとても大切です。

業務を経験してくると、「あれは工場ではできない。」「このアイディアはありえない」などと勝手にフィルターをかけてしまいがちです。

これがよくなくて、アイディア出しの段階では、工場で作れないものも出しておくべきです。

後ほど、工場で作るための対策を考えればいいのです。

最初のうちは、ワクワクして順調にアイディアを出せるのですが、20-30個したあたりから、どんどんスピードダウンしてきます。

そして最後の方は、アイディアの質も下がります。笑

何とか100個のアイディアを出し切った時はかなり達成感がありました。

是非やってみてください。脳みそがクタクタになりますよ。


メリットは?

100本ノックをやることのメリットをお伝えします。

メリットはたくさんあるのですが、今回は2つご紹介します。

①無理やりにでもアイディアを出すことで、アイディアを出すことに対してのハードルを低くできる
②日常生活で新商品やヒット商品を注意深く見るようになる

この2つをご説明いたします。


①アイディア出しに抵抗がなくなる

100個もアイディアを出した後は、アイディア出しに抵抗なく取り組むができるようになっていると思います。

このトレーニングで大量のアイディアを出す練習ができているからです。

アイディア出しになれない時期は、どうしても必要以上に作り込んだものを出そうとしてしまします。

しかし、くだらないアイディアでも数を出すことが重要です。

くだらないようなアイディアでも、組み合わせると化けるアイディアだったりするのです。

アイディア出しで大切なのは、くだらないかも?と思うアイディアもどんどん出すことです。


②ヒット商品や新商品への感度が高くなる

アイディア出しに詰まった時に有効な手として、ヒット商品や新商品のいい部分を参考にすることがあります。

自然と、コンビニに行った際に、ヒット商品や新商品を売り場で確認するようになります。

ヒット商品や新商品には、何かしらの魅力があるので、それが何かを考えるようになるのです。

実は、商品開発者は世の中のヒット商品を知ることがとても大切です。

そして、知るだけではなく「なぜ売れたのか?」を考えることが必要です。

ここに、大きなヒントが隠されているのです。


やってみてどうだったか?

最初に100個のアイディアを出してと言われた時は、時間もあるし大丈夫!と思っていたのですが、とてもきつかったです。

ヒントを求め、普段読まない「女性のファッション誌」や「たまごクラブ」などにも手を出したぐらいです。笑

ただ、ここでの経験が、のちの商品開発の業務にとても役に立ったなと感じています。

別な機会になりますが、発想法についても本を紹介しながらお伝えできればと思います。

この部分は「商品企画」の方がやる部分でもありますが、商品開発者にも求められることですのでお伝えしました。

最後に

いかがでしたでしょうか?

新入社員のようにアイディア出しを慣れていない人は、「生みの苦しみを知る」という意味でも効果的だと思います。

僕も、原点に振り返り、まずは30本ノックをやり直してみようかと思いました。

今回は現担当の「飲料」でやってみようかなと思います。

皆さんのアイディアなども聞いてみたいです。

もしよかったらコメント欄に頂けるととても嬉しいです。

それでは、また!

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