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イギリスで出会った不思議なおばあちゃん8

今日の写真はイギリスの北部で撮った夕景。イギリスにいる時は、空が広くて、沢山空の写真を撮っていた気がします。


今回の記事で、このタイトルのお話はおしまい。

私がイギリスに住んでいた時にとってもお世話になっていたおばあちゃんBとの出会いのお話です。

昨日のお話はこちら→イギリスで出会った不思議なおばあちゃん7


前回の自分の失態を思うと、Bに対して気まずいような感覚を持ち続け、そんな一週間を過ごしました。

が、実際に会ってみたら、Bはそんなこと全然気にしていないようでした。

日曜日の家族団欒の中、ゆっくりと時間が過ぎて行きます。

そろそろお暇かな、と言う時にBがタロットカードを取り出し、一枚引いてごらんと私に手渡してくれました。


恐る恐る、カードを引いてBに見せると、Bは私にそのカードを見ているように、と伝えます。

そしてBは「Yuがこのカードを見て、どんなことを感じるのかを話してみて」と言いました。

私は少し訳が分からなくなりました。パニックです。

だってこのカードの情報を私は何も知りません、何にも意味を知りません。

どんなことを感じるかなんて、それはBが聞いて楽しいものなのか?とも思います。


ですが、知っている英単語をつなぎ合わせて、一枚のカードから自分が感じることを伝えてみました。

カードには色がついているので、その色をみて私が知っていたり感じたりすることも伝えたり。

カードの中にメインで描かれているもの以外にも、その背後にあるものも、自分が伝えられることは、一生懸命伝えてみました。


Bはその話をニコニコと聞いてくれて。

「Yuがいま話してくれたことは、Yuの経験や、知っていることから語ってくれたのが分かる。それは自分で築き上げたものなのだから、あなたを表す物は、知識や本に書かれた事だけが全てではない。

カードの意味を知らなくたって、あなたはこのカードについて、自分の内側から語ってくれたことは、充分に意味を持っている。」

「だから、自分の経験から、話して行けばいいの。そうしたら、そこには真実があるの」


そんなようなことを話してくれました。

自分がとても反省したことと、

そしてそのことを、彼女が実践のように教えてくれたことが、嬉しかったからか、

思わずその場で泣いてしまいました。

知らない土地で、少し前まで知らなかった人たち、その人の中にいて自分は孤独でもなんでもなく、本当に幸せなのだと、思いました。


そこから、Bとはよく会うようになりました。当初の自分としては予想外なことです。

タロットをしてもらうこともあったけど、それより2人でのんびり話をしたり、

ロンドンに住んでる人しか知らないような古いお店に連れて行ってもらったり、

Bの友人にも沢山会いました。

今でもBの友人の何人かとは繋がっていて、連絡も取り合っています。

ちなみにBはいまだにガラケーなので、連絡は手紙か、私がスカイプ経由で国際電話をかけています。


Bは、沢山の不思議なことを教えてくれて、時には頼ってくれることもありました。

タロット占いに来ているお客さんが着ている服の色が、どうも気になるのだけど、その色についてYuの見解を聞きたいと電話がかかってきたこともありました。


この話をどうやって纏めていいか分からなくなってきましたが、、

このおばあちゃんのおかげで、イギリスに住んでいたころ色んな出会いがありました。

そういえば、在英が20年以上の日本人マダムにBのことを話したら、そのマダムがロンドンにきたばかりの頃にたまたまマーケットで占いをしてもらった人がBだと言うことがあり、感動の再会もありました。あの偶然は本当にびっくりした!

私がたまたま引越しをした家があのシェアハウスじゃなかったら、きっと出会うことがなかったんだろうな、と思うと、あの時に引越しをしたのは、必然だったのだと思います。


出会いの頃を書いてきましたが、今度はこのおばあちゃんに連れて行ってもらったりした、不思議な場所だったり、書けたらいいなと思います。



いったん、おしまい。

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