見出し画像

完結したマンガを未完にしておく

始まりがあれば、終わりもあるもの。ずっと続くマンガなんてありません。
もちろん、マンガだけでなく、アニメやスマホゲームに小説など、列挙すればキリがありません。

いちファンとしては、始めから終わりまでを見届けたい心理があります。それは、たぶん、親が子どもの成長を見届ける心情と同じです。
あんな小さかった子どもが、もう社会人になるのか。嬉しくもあり、寂しくもあるものなんでしょう。
ぼくは、親の立場になったこともなく、親戚の中で自分が一番年下ということもあるため、見届ける気持ちがピンときません。

そんな自分でも、ことコンテンツに対しては、見届けたい気持ちがあります。子どもの成長を見れるかどうかは、神のみぞ知る……。
とは言っても、完結してほしくない!という気持ちはありません。むしろ、気持ちのいいところで終わってほしいと思う派。

この気持ちのいいところというのは、わたしたち消費者にとっての面もあります。
気持ちいいところで終わる理想系は、作者さんとわたしたちファンが気持ちのいいところで終わること。両者が納得して終わるのが、いっちゃん気持ちええ。
なので、打ち切り(または、そう見受けられるもの)で終わるのは、嘆かわしい……

話をアニメに移すと、あえてアニメを観きらない方々もいます。
理由はシンプルで、「自分が全話観なければ、そのアニメは終わったことにはならない」ため。
つまりは、あえて未完にすることで、自分の想像の世界で話が続いているように感じたいということ。

終わったら、そのアニメに登場するキャラクター達の物語が終わってしまいます。
それを防ぐ唯一の手段が、あえて全話観ないというもの。

正直言って、「なんで?全話観ないともったいないじゃん!」「マンガアニメも、最後まで見届けるもんだ!」と思ってました。
だけど、最近になって考えが変わりました。

あえて未完にし、話が続いていると妄想することは、「完結した」事実から目を背けられる手段である、と捉え直しました。

というのも、「僕たちは勉強ができない」を全巻大人買いしました。
21巻が最終巻であり、21巻が最推しがメインの巻なのです。
最推しが輝いてる姿を見届けたい、けど、これを読み切ってしまえば「ぼく勉(ぼくたち勉強ができない)」の完全終了(連載自体も終わっているため)を意味し、推しの活躍に幕を下ろす行為に他ありません。
そんな惨たらしいこと、できる訳がないよ……ってことで、あえて読了にしてません。

ちなみに、この芸当ができるのは、電子媒体のコンテンツに限られます。紙だと「思わぬ事故」で読み切ってしまうことがあるので……

よろしければ、サポートをお願いします。書籍など、経験が積めるものに使います。その経験を、記事にして共有します!!