青い池の侵食

北海道の青い池について、とある番組で紹介されていた。

恥ずかしながら、始めてその存在を知ったのだが、典型的な観光現象が見受けられたので、紹介し、色々書きたい。

北海道の青い池は、日曜日に放送している某世界まで生きましょう番組において紹介されていたものだった。

その青い池の美しさや、生成過程以上に気になったことがある。

それは、発売されている商品が、「青く」なっていたということだ。

具体的な商品は忘れてしまったが、とにかく「青」かった。

調べてみると、「青い池クッキー」「青い池キャンディー」「青い池サイダー」「青い池プリン」というのがあるようで、とことん「青」くなっていた。

通常の商品が、観光地化した青い池に呼応するかのように、青くなる。商品が、ある意味で観光化、或いは観光向けに進化しているのだと思う。

また興味深いなとかんじたことは、「地図」だ。

青い池を、マップで検索してみると、なんと!「遊歩道が整備された、美しい青色に光る池」という説明が書いてあるじゃないの。

誰にでも使える地図が、「観光向け」「観光化」になっている。青い池と言えども、そこは単なる青い池である。その青い池に、まるで観光地に書いてあるような説明が書いてあるとは、なんとも面白いものだ。

地図までもが、観光的に構造化しているということだろうか。他の地名やスポットも、このようになっているのだろうか・・・?

青い池は、商品の特徴だけではなく、地図の表記にも影響を与えているようだ。ある土地が、観光という現象を通じて、観光向けの「何か」へと変貌して行く。

社会が、観光に染まっていく。どこからが観光で、どこまで観光か区別することが出来ないくらいに、とJ.アーリが言っていたような。




今日も大学生は惟っている。




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