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非致死性兵器と安全保障のジレンマ

安全保障のジレンマ

というものがある。

例えば

A国とB国があり、A国が軍備を拡充した場合に、B国が不信感を覚えて、軍備増強を行う。

さらにA国が、それに対抗するかのように、軍備拡張を実施する。さらにB国・・・

という具合に

お互いが、直接攻撃を仕掛けてはいないものの

恒久的な平和を目指すという観点から見れば、軍備の保有自体が、その促進を妨げるというものだ。

カントの「永遠平和について」という本にも、このようなことが書いてあった気がする・・・

じゃぁ

ぜんぶの国が~、武器もたなくていいじゃん

と思うかもしれん


でも私はそうはいかぬのでは?と思うた。


兵器は、致死性兵器(lethal weapon)と、非致死性兵器(non-lethal weapon)に分けることが出来る。

人を殺すか、否かだけの違いだ。

注目したいのが、この非致死性兵器の方。

人を殺すことなく、未然に戦争や暴動、テロを防ぐことができる。


では、この非致死性兵器までも完全に撤廃しようと、言うことができるだろうか?

これらの兵器もあの「安全保障のジレンマ」に含まれるのであれば、即座に切り捨てるべきなのだろうか?


私はそうは思えない・・・。


戦争だけが、人を苦しめているわけじゃない。

この世界は法の下にあるが、

その法に不満を持つものがいないわけでない。常に転覆の危機にさらされているかもしれない。


人間は、自然状態では、常に争っている。それを法によって、抑制しているだけ。

武器や兵器は確かに危険そのものだが、

いざ無くなると、正直恐い。


人間の敵はやっぱり

人間ってやつだね


ほんとうによく、社会というものが成り立っているのは不思議に思う(そうではないのかもしれないけれど)



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