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試行錯誤をもう一度ユカイで | ユカイ工学ソフトエンジニア 作田 周之 インタビュー

みなさんこんにちは。デザイナーの はらだ です。

先日、BOCCO emoに新機能『天気予報チャンネル』が登場しました!
アプリで設定した時間に「今日の天気予報」と「明日の天気予報」をBOCCO emoがしゃべってお知らせします。

梅雨の季節は、特に気になるお天気。
ぜひみなさんも『天気予報チャンネル』を使ってみてくださいね。

さて、今回はBOCCO emoインタビューにも登場してくれた、エンジニアの作田さんに話を聞きました。

【 Profile 】
作田 周之( Sakuda Noriyuki )

- ユカイ工学 / ソフトエンジニア
大学院生時代に展示会でユカイ工学のブースを見かけて一目惚れし、1年間ほどアルバイトとしてソフトウェア開発に参加。卒業後は自動車メーカーでエンジン制御を担当していたが、ユカイ工学のことが忘れられずに2020年に入社、充実した日々を送っている。主にロボット上で動くソフトウェアの開発を担当。

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トライアンドエラーとソフトウェア

----- いつ頃からものづくりに興味を持ちましたか?

作田
小さい頃ゲームを買ってもらえなかったのもあって、自分で何か作りながら遊ぶことが多かったんです。
その中で熱中していたのが、紙飛行機作り。

NHKの「趣味悠々」って番組の紙飛行機特集をずーっと見てましたね。
材料がセットになった雑誌やキットを買って作ったり、オリジナルの飛行機を作ったり…ひたすら作って飛ばして遊んでいました。

紙飛行機って奥が深くて、長時間飛ばすためには、普通に折るだけじゃダメで、ちょっと落ちるようにしておかないといけないんですよ。
重心や紙の折り方の調整次第で結果が変わる…その工学的な奥深さが魅力で。それに、うまく飛ばせるまでのトライアンドエラーが本当に楽しかったんです。

思い返せば、小学校の校庭でよく飛行実験していましたね。
それを見ていた低学年の子が「貸して!」って言ってきても「調整中だから触らないで!」って言ったりして。ひたすら改良して遊んでいました。

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ソフトウェア開発も、紙飛行機作りと面白さが似ていて、手を動かしながら素早く試せるところが楽しいと思います。
大学の授業で初めてプログラムを書いた時に、性に合っているなと感じました。そんな体験もあってか、大学は工学部、研究室は航空宇宙の情報系を選択していました。


働くなら自分が楽しいと思えることをしたい

----- ユカイ工学を知ったきっかけは何でしたか?

作田
大学院生の時、普通に就活するのは嫌でモヤモヤしていたんです。
そんな時に、世界のロボット展みたいな大きな展示があったので、寄ってみたことがあって。

そこで、初めてユカイ工学を知りました。
会場では話をちらっと聞いただけで帰ったのですが、その後めちゃくちゃ調べましたね。

そうそう。当時、富士ゼロックス株式会社の「四次元ポケットプロジェクト」の望遠メガフォンのCMが流れていたんですけど、面白いな〜って思って調べたら、それもユカイ工学で!

自分が働くなら「すごい役に立つとか人類の発展に貢献するよりも、純粋に自分が楽しいのが良いな」って思っていたんです。だから、ユカイ工学のちょっと怪しげな雰囲気が自分の理想に近い気がしたんです。

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----- ユカイなプロダクトについては、CEOの青木さんもユカイ予想図で語っていましたね。

作田
そうですね。
色々調べた後にも展示会があったので、思い切って「気になってるんです…!」ってスタッフの方に声をかけました。
驚かれましたが、連絡先を交換してアルバイトさせてもらえることになったんです。
そこから就職までの1年間アルバイトしました。
「そのままユカイ工学に」とお声がけいただいていたのですが、新卒だからできる物事の可能性を考えて、大手の自動車メーカーに就職しました。


ユカイ工学をもう一度選んだ理由

----- 転職先にユカイ工学を選んだ理由は何だったのでしょうか?

作田
自動車メーカーには、同期メンバーにも恵まれて3年程勤めました。
やりがいのある仕事だったのですが、プロジェクトが大きければ大きい程、関わる人も増えるので、手を動かすよりも調整に割く時間が増えていったんです。

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働いている中で「自分がやっていて楽しい時間がもっと取れる場所で働きたいな」って思うようになって。
特にきっかけがあったわけではないですが、ある日「転職するか」って思って。そこで一番最初に浮かんできたのがユカイ工学でした。

----- なぜユカイ工学が浮かんできたのでしょうか?

作田
アルバイトの体験が忘れられなかったんですよね。
その中でも一番覚えているのが、MOMOのプロトタイプ制作

画面には目が映し出されて、瞬きしたり、ウィンクしたりするんですけど、このプログラムを書きました。

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それと、この子は足にサーボモータがついていて、動かせるようにプログラムを書いたんですけど…最初仕様がバグっていて。
一度足の動きが止まらなくなっちゃったことがあったんです。

「やばいやばい!!」って本当に焦ったんですけど…ソフトがバグった時と全然違う次元の怖さを感じたんです。

それまでは、ソフトウェアを書くと言っても画面の中で完結していたんですが、MOMOのバグには「モノがあって動くハードウェアの強さ」があって。
僕にとって、ソフトウェア開発の新しい視点を得られた重要な体験でした。

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改めてユカイ工学のことを調べた時も、やっぱり作っているものが面白そうだったのも魅力でしたね。

久々に訪れたユカイ工学は、人もプロダクトも増えていて。
スタッフの半分以上が初対面で驚きましたが、入社してからも想像とのギャップはそれほどありませんでした。

もちろんアルバイト当時から変化を感じる瞬間はありましたが、メンバーが自ら動いていくフリースタイルなところに出くわしたりすると「帰ってきたな〜」って懐かしかったりもしましたね。


ユカイ工学での会心の一撃

----- ユカイ工学で一番印象深いお仕事は何ですか?

作田
僕は、企業向けのBOCCO emo開発をメインで担当しているので、やはりそれが印象深いですね。

実は、僕がユカイ工学に入社してから今年の3月で丸1年。BOCCO emoも同じ3月に一般発売になっていて、一緒に成長している気持ちだったりします。

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入社してからすぐは、アルバイトから3年空いていたこともあって、ソフトウェアの技術もアップデートしなくちゃいけなくて。
最初は追いつくために必死になって勉強しながら開発していました。
でも最近、その成果を出せる機会があったので嬉しかったですね。

とはいえ、BOCCO emoはまだまだ発展中。
これからもっと活躍できるように育てていきたいと思っています。


刺激を受け合える環境で働く

----- どんな人と一緒に働きたいと感じますか?

作田
自分でどんどん行動できる人は一緒に働いていて刺激を受けますね。
社内だと、BOCCO emoのソフトウェアチームメンバーからは特に刺激を受けています。

僕は自身のことを、内向的な負けず嫌いだと思っているんです。
例えば、その場しのぎの実装ができたとしても「できるだけ自分の理想に近づけてやるぞ!」って思いながら開発する。
自分の中で妥協したくない気持ちが強いんですよね。

ソフトウェアチームは、そういう負けず嫌いな人が多いんじゃないかなって思います。やっぱり「良いものを作るぞ!」って気概がある。

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あとは、0から何かを生み出すのが得意なメンバーがユカイ工学には多いので、一緒に仕事をしていて楽しいですね。
僕はどちらかというとそこは苦手なので、お互いに強みを活かし合いながら、ものづくりができるのが良いと感じます。

僕、ユカイ工学は名前の通り、ユカイで、面白い、怪しげなものや人が集まる場所であってほしいと思っていて。すごい役に立つとか人類の発展に貢献するよりも、そことは違う価値を見出している人たちと、そういうものが欲しい人が訪れる会社であってほしい。
だからこそ、魅力的なものづくりをこれからも続けていきたいと思います。

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----- 今後の活躍も楽しみにしています!ありがとうございました!


編集後記:ユカイ工学を選ぶ理由

なぜ、私たちはユカイ工学を選んでいるのだろう?
最近、働きながらふと考えるのです。

ユカイ工学に出会うきっかけも、場所も、時間もバラバラな私たち。
私たちスタッフは、ユカイ工学に何を期待して集まっているのか。

中でも気になっていたのが、作田さんの動機と期待でした。
「なぜ二度も?」と不躾な問いにも物腰柔らかく彼は答えてくれました。

「ユカイ工学は名前の通り、ユカイで、面白い、怪しげなものや人が集まる場所であってほしい。そこに魅力を感じているし、期待している。」

彼の形容する「怪しげな面白さ」はユカイ工学らしさの輪郭を捉えた表現だと感じました。

たしかに、ここはそんな少し怪しげでユカイな空気をまとった人が集まっている気がします。


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その他のインタビューnoteはこちら


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