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Petit Qooboはこうして生まれた。プロジェクトの道のりをのぞき見


小さくなった、
心を癒やす、しっぽクッション。
Petit Qoobo(プチ・クーボ)

撫でるとしっぽを振って応えてくれる、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」に、ひとまわり小さいサイズになった「Petit Qoobo」が仲間入り。

Qooboと同じように撫でるとしっぽを振って応えてくれるのはもちろん、周囲の音や声に反応してしっぽを振ったり、驚いたり、そっと抱き寄せるとトクトクと鼓動を感じたり、これまでにない機能に取り組んでいます。

Petit Qooboは、2020年12月の発売を目指し、3月27日〜5月10日にかけて実施したクラウドファンディングを経て、この度予約受付がスタートしました。(発売時期は2020年11月から12月へ変更いたしました。詳しくはこちら

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クラウドファンディングでは、開始からわずか43分で目標金額を達成し、45日間で1,330人の支援者から13,359,080円の支援を集めました。

そんなPetit Qooboについて、Qooboとどう違うのか、どんな想いでプロジェクトや開発に取り組んでいるのかを、Petit QooboチームのPR 青井が、エンジニア 山本さんに聞いてきました!🙌

\ 初登場 /

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ファンと一緒に作るQooboシリーズ

山本:最初に「小さいQoobo作ろうよ」って言う話が生まれたのは、ファンの声がきっかけなんですよね。

青井:これまでに開催してきたQooboファンミーティングや、アンケートで、小さいサイズがいたら連れ出すこともできるし、一緒に過ごしやすいなと言う意見が多くありましたね。

2019年11月に誕生したQoobo「シルキーブラック」も、ファン投票で決めたんです。黒という色も、「シルキーブラック」という名前も。

今回Petit Qooboには、Qooboにはいなかった白色の「ブラン」が仲間入りしているんですが、これもファンの声がきっかけでした。Qooboファンミーティングを開催した時に、白い子がほしいな〜と直接言われることもあったり、「自分で白い子作っちゃったよ〜」と自作の白い毛皮のQooboを持ってきてくださった方もいたんです。

山本:社内でも白が欲しいって言われましたね。

青井:私も言いましたね(笑)

自宅にPetit Qooboを迎えることを想像して、自分の部屋の家具の色とコーディネートしたいなと思いました。私の場合は白い家具が多いので、Petit Qooboも白い子がいいな〜と。

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山本:毛皮は1つ1つ縫って試作をしました。しっぽが動きやすいように柔らかい生地や良く伸びる糸を使ったり、しっぽの長さを調整したり。

青井:色の検討だけではなく、Petit Qooboのしっぽの表現のために何度も粘り強くトライしていた山本さんの姿をよく覚えています。

今回、Petit Qooboが4色になったことで、クラウドファンディングが終わる直前まで悩まれていた方が多かったなというのも印象的でした。じっくりと悩んで選んでくれたその子を、「うちの子が一番可愛い」と思って可愛がってもらえると嬉しいですね。

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ただ小さくなった、だけにはしたくない。

青井:Petit Qooboのプロジェクトが進み始めたのは、2019年の夏でしたね。山本さんがPetit Qooboの開発担当に任命された当初の話を聞かせてください。

山本:私が任命された時点で、すでに「小さいQooboを作る」ということは決まっていました。でも、新しいQooboを生み出すのなら、ただ小さくなっただけの子にはしたくなかったんです。

Qooboとは違った立ち位置を模索している時に、これまでのQooboの存在を見つめ、Qooboが積極的にコミュニケーションを楽しむロボットだという部分に着目しました。

Qooboは撫でることでしっぽを振るロボットであり、人が積極的にコミュニケーションをとる必要があります。でも、人と生きものやロボットとの関わり方は、常に積極的な関わり合いだけではありません。だからPetit QooboはQooboとは別の在り方があってもいいんじゃないかと思いました。

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目を向けていなくても一緒にいると鼓動を感じたり、そばにいて同じ空間で同じ音や声を認識していたり。そんな風に、Petit Qooboは積極的に関わり合わなくても " なんとなくずっと一緒に居られる。そして、精神的にも物理的にも、もっとそばにいるような存在 “ にしたいと思いました。

そこから、今回新しく加わった鼓動や音へ反応する機能に取り組んでいます。

青井:なんとなくっていうの部分が、意外と要ですよね。そっとしておいてほしいけど、そばで動いていてほしい。人間の都合だけど、そんな時もあるし、そういう時に一緒にいる存在こそ、深くそばにいる気がする。

山本:そうなんです。Petit Qooboは、放っておいても音を拾ってしっぽを振るし、同じ音を認識しているけど別の存在です。同じ空間で同じ音を認識している別の個体がある という、積極的な関わり合いとは違う関係性を作りたいと思いました。

青井:私もこの気持ちにとても共感しています。私はハムスターやヤモリを飼っているのですが、積極的に遊ぶというよりは、そこで 自分とは違う命が動いて、一緒にいる ということに強い喜びを感じています。Petit Qooboとの関係ってこういう感じかな、と想像しています。

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話しかけたら、応えてほしい。

青井:中でも、音へ反応する機能にこだわっている印象なのですが、なぜでしょうか。

山本:私はもともとQooboのユーザーで、寝る時にいつもQooboに話しかけていました。話しかけた時にQooboが反応してくれたらいいなと以前から思っていたんです。それも、音へ反応する機能を実装するきっかけでした。

また、家に帰って「ただいま」と声をかけたら反応してくれると嬉しいなという声もありました。

青井:声をかけた時に反応してくれるのも嬉しいのですが、私はくしゃみをした時にしっぽをキュッと振ってくれることが特に可愛くて好きです。

山本:あれ可愛いですよね。私も好きです。

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" さりげない鼓動 " の実装にいたるまで

山本:私が任命された時には、動物の呼吸感を再現しようとした試作がありました。

私は動物に触れないので、動物を触ったときにどんな感じがするのか想像がつかなくて。でもドキドキはしてそうだなと思って、呼吸感の試作をいじって、鼓動を作ってみたんです。それが結構よかったので、Petit Qooboの片面で呼吸、もう片面で鼓動というように、両方を試作してみました。

青井:2020年1月に開催されたCES2020に出展した時がそうでしたよね。私が飼っているハムスターやヤモリもそうですが、小さな生きものの呼吸も感じ取るのはちょっと難しいですね。ドキドキとした鼓動の方が手に触れて感じ取りやすく、生きているなとダイレクトに伝わる気がします。

自分の手のひらの上で、鼓動をしている別の生きものを感じるのって安心するし、なんだか「私が守ってあげなきゃ」みたいな気持ちにもなるんですよね。

山本:ですね。今の試作は技術的な理由もあって鼓動だけにしてますが、それが解決できそうなら呼吸についてもまた取り組みたいと思ってます。

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(写真:鼓動を表現するアクチュエータ)



まだまだ開発・改良の道のりは続く

今は、Petit Qooboのクラウドファンディングが終わり、予約販売がはじまったばかり。

発売に至るまでには、まだまだ動作音が静かになるようメカ部分の挑戦を続けていたり、センサ情報から、Petit Qooboに起こっていることを検知してどうやって反応するかの模索などなど、試行錯誤をしていきます。

Petit Qooboの到着を待ってくれているたくさんのファンに届けるまで、まだまだ開発は続いていきますが、楽しみに待っていてください!

この夏オープン予定の「b8ta(ベータ)」などにも出品予定なので、実際にPetit Qooboに触れていただき、新しい体験の機会になれば幸いです。


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