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「オンライン取材」で気づいた「対面取材」との違い7つ

オンライン取材を初めて経験して、対面取材との違いを実感しました。振り返りの意味も込めて、コミュニケーションの違いや気づきを書いていきたいと思います。

アイスブレイクの重要性が増す

オンライン取材の場合は、初対面の方とオンライン上でコミュニケーションが始まります。通信環境の影響もあり、コンマ何秒か会話が遅れてしまったり、初対面の緊張感も加わるのでアイスブレイクの重要性が増すと思います。取材相手の方にリラックスした状態で話してもらうため、取材する側にも工夫が求められるかもしれません。
Zoomの壁紙をアイスブレイクにするのはありかもと思いました。

会話の流れや展開を作る難しさがある

オンライン取材では「微妙なタイムラグ」「表情が読み取りづらい」などから質問を引っ込めた場面もありました。
いつもは質問を深く掘る部分は丁寧にお聞きしますが、聞いてOKかどうかは表情や声から判断しています。そこが自分の力量不足で察知を出来ませんでした。
振り返ってみると「線」で流れを作るよりも「点」で質問してしまった気がします。端的なQ&Aなら非常に効率的ですが、流れを意識した時間にするなら「観察力」を基に話の流れを作る必要があるかもしれません。

資料共有が簡単&チャット機能の活用

今回の取材では行いませんでしたが、オンラインでは資料共有が簡単に出来ます。全画面共有の機能を用いて「自分が何を見てそう思ったか?」「どの背景からこの質問をしているか?」一緒に資料を見ながらお聞きする事はオンラインの方が適している印象があります。
もちろん対面取材においてもディスプレイに移しながら共同で画面を見て、話すことも出来ますが、 必ずしもその環境があるとは限りません。
オンラインの取材ではチャットの活用も可能性を感じました。第3者がいれば、話題に出たソースをチャットに送り、共通画面で見ながら話題を深く掘れたりしそうです。

掲載画像の擦り合わせと協力依頼が必要

オンラインでお話を伺っているためその場での撮影は出来ません。現在進めている方法としては、想定している画像をこちら側から共有し、送っていただくことです。
(ご協力本当に感謝です、、)
読み手の視点ですと、臨場感がある実際に話している姿がベストですが、ここは最適解を考えたいものです。
振り返ってみれば、想定画像を取材終わり時に共有画面で映した方がスムーズだったかも、、と思っています。

移動コストがないので時間が浮く

オンライン取材は物理的に移動がないので時間的コストは削減されます。効率的に仕事を進める上では適しています。

対面取材
3,5h=往復2h+取材1h+撮影30m 

オンライン取材
1h=取材1h

取材時間のみですと3分の1以下になりますが、実はその後の擦り合わせに時間が掛かる可能性もあり、この検証は進めたいと思っています。

カメラマンや同行者との簡易打合せが出来ない

対面取材の場合、取材直後に同行カメラマンやライターと簡易的な擦り合わせを行うケースがあります。
(もちろん、情報漏洩の観点には注意しています)
後輩と同行したケースでは、取材先から帰社する移動時間で自分なりに気を付けていたポイントなどを伝えていました。
取材の「直後」がお互い記憶に残っていますし、定着すると思ったからです。
オンラインでは取材終了と同時にそのURLから離れるので、そこが難しいかもですね。もちろん再度立ち上げればいいのですが、Slackでもいい気がしますし、、ここは現在試行錯誤中です。

取材時以外の「環境」から情報を体感出来ない

対面取材では基本的に先方の会社さんに伺います。
取材内容だけでなく「環境」から情報もキャッチするようにしています。
会社さんによってはオフィスの案内もしていただけます。 社員さんの働く雰囲気やオフィスの様子から取材だけでは分からない部分も伝わって来ます。

オンラインでは「フレームの中」から把握するしかないため、得られる情報も限定的です。以前取材に伺ったイケウチオーガニックさんは実際に店舗さんの中もご案内いただきました。

イケウチさんの商品はタオルですし、実際に触り心地を試させてもらい、お店のこだわりをお聞きしたり、対面ならではの体験でした。インタビューに同行した人間はその場で購入もしていました。

マネーフォワード金井さんは取材時間の終わりが昼だったので、そのままランチをご一緒させていただきました。
取材後の食事やランチをお誘いいただいた場合は、出来るだけご一緒させてもらっています。
オフレコのお話を書く事は絶対にありませんが、その方が大事にしている価値観や根底にある想いは食事の場からも垣間見えます。
その想いを受け止めた上で原稿に反映するようにしています。

オンライン取材で求められる「観察力」

初めてオンラインの取材を経験して、対面の場は「表情」「声」「身振り,手振り」「雰囲気」「環境」など想像以上に情報を受け取っていたんだなと思いました。
オンラインでのコミュニケーションは「感情優位より言語優位」になると以前お聞きしましたがその意味が分かった気がします。

今回の経験を通してオンラインでは取材する側に「観察力」が求められる印象があります。もちろん「映像」や「音声」など視覚情報、聴覚情報はオンラインでも受け取れます。ただ「場に漂う空気」「感情」目に見えないものは察知しづらいのかもしれません。

・相手は何を考えているのか?
・その質問を受け止めて何を思っているのか?
・話をどのように展開するのか?

インタビューする側に想像力や観察力がさらに求められるのではないかと思っています。伝わりづらさの観点だど、相手から見た自分もそうです。

・自分は何者なのか?
・なぜあなたに話を聞きたいのか?
・会話の流れを踏まえてその話を聞いてどう思っているのか?

より「真摯」に伝わるコミュニケーションを心がけたいと思いました。
これから増える可能性が高い「オンライン取材」の知見を共有出来れば嬉しいです。

▼インタビュー掲載サイト

自分が担当するインタビューコンテンツはは下記で公開予定なので、ぜひとも読んで下さると嬉しいです。

▼おまけ
今回の題材は「1人で話す」「対話」「書く」のアプローチでそれぞれ公開しています。ご興味ある方は他のコンテンツも楽しんでいただけると嬉しいです。

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