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概ね200日後に小説推理新人賞に応募する就活生(2日目)地の文って…

もうタイトル合ってるかわからないですけどもこんばんは〜。

今日は、一昨年(多分)小説推理新人賞の選評を載せたブログを発見しました。そこで選考員の方が「地の文にたっぷり滋養を込めて欲しい」と仰っていて、それについて自分の経験を踏まえて少し考えたことがあったのでちょっと聞いてください。長いですが。

そもそも地の文って?

我らがGoogle先生に尋ねると、地の文とは、「文章や語り物などで、会話以外の説明や叙述の部分をいう」だそうです。

もちろんそうなんですが、少しだけ僕の所感を織り交ぜるとするなら、会話で表現出来ない部分を表現する箇所と言った具合です。あくまで小説においては。説明とか叙述と聞くとちょっと無機質な気がして…。

というわけで、僕はこうした地の文の本質について少し悩んでいたのです。

地の文と会話文のバランスについて

ぼくが悩んでいるのはまさにこのテーマについてです。先程地の文は会話以外の表現であると個人的に(おそらくどの作家さんにおいても)定義しましたが、要するに地の文を減らすと表現の幅が狭まります。例えば会話文だけの小説があったとすると、いつどこで誰が何をなぜどのように、の5W1Hが提示されません(もしくは無理やり会話文組み込む)。それに加えて、小説の最も重要な点である「人物の機微」が捉えられないという致命的な問題に繋がるのです。

かと言ってです。じゃあ地の文ばかりの小説が面白いかと言われると、うーん。ショートショート程の文量なら構わないかもしれませんが、長編でやられるとちょっと…途中で読む気失せますよね。

上記は極端な例ですが、やはり小説においては両方が大切なのです。その前提を頭に入れていただいた上で、こちらの会話文をどうぞ。小説の抜粋です。あらすじは、「変態揃いの探偵部の代わりに、主人公が事件探しとそれへの関与を託される」ぐらいです。

「とりあえず雪翔には校内の見回りを続けてもらって、なにか起きそうな場所や人を見つけた時にはとにかく首を突っ込んでもらいたい」

「はぁ…。そういうのはあなた方のほうが得意なようにお見受けしますが」

「ああ、故に警戒される。凄いぞ俺たちは。何せ姿を見せるだけで殴り合いの喧嘩が収まるくらいだからな」

「それだけなら先生には重宝されそうな気もするんですけどね……。」

「探偵とは常にニュートラルであるべきなのだよ少年」

「結果論でしょうが…」

以上は僕が小説家になろうで連載しているエンタメ小説の一シーン(さり気なくリンクしときます)ですが、ご覧の通り地の文がありません。

うん、なくても読める。むしろテンポがいい、と僕は感じたんですね(小説内でも言っちゃってますし)。「…」や、感嘆詞なんかが上手く心理描写してくれているからでしょうか。ですがこれを読んでくださっているあなたはそう思わないかもしれない(前後の文脈が分からないからなんとも、という方はぜひ読んでくれよなっ!)。実際地の文があった方がより伝わり易いかもしれないので、ちょっとそのバージョンを書いてみましょう。


「とりあえず雪翔には校内の見回りを続けてもらって、なにか起きそうな場所や人を見つけた時にはとにかく首を突っ込んでもらいたい」

部長は至って真面目な顔で言った。

「はぁ…。そういうのはあなた方のほうが得意なようにお見受けしますが」

わざわざ俺がそれを請負う意味がわからない。


「ああ、故に警戒される。凄いぞ俺たちは。何せ姿を見せるだけで殴り合いの喧嘩が収まるくらいだからな」

何故か自慢げなご様子の部長。

「それだけなら先生には重宝されそうな気もするんですけどね……。」

「探偵とは常にニュートラルであるべきなのだよ少年」

そう言い放ち、フッと小さく鼻を鳴らす。俺はほとほと呆れ果て、ため息をついた。

「結果論でしょうが…」

どうですかねー。なーんかしつこいような気がするのは僕だけでしょうか。いちいち言わなくてもイメージが浮かぶというかなんというか…。正直こういうコメディ的な掛け合いは会話文が先行してていいような気がしてしまいます。

とはいえ、じゃあシリアスなシーンなら違うのかとか、誰が喋ってるんだとか(3人以上の場合)、表情がイメージしにくい会話ならどうなんだとか、考え出すとキリがなくなるんです。

ぶっちゃけ感覚だもん!

でも新人賞は選考員がいますから、ある程度客観的な正解を探らざるを得ないのが悩みの種です…。

どうしましょ。

最後に

ぼくの提出作品はダークミステリーですので、やはり地の文にはしっかりガッツリ滋養強壮していきたいのです。ですが会話が生まれた時にどうするかがぁぁあ。たしか去年もそこで躓いてたんだよなぁぁ。

もしこれを読んでくれている作家の方がいて、良い解決法があればぜひ耳打ちして頂きたいのです。

やべぇ2000字も書いてる。まだまだプロットの完成も遠いですが、なんとかよちよち進んでいこうと思います(まだ焦る時間じゃない)。

ではぜひ皆様、リンクから飛んで僕の小説を読むという約束くれぐれも忘れずに、げんきで明日もお会いしましょう(一人一人感想聞くぞーう)。

さようなら〜(エッセイ風どこいった)。

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