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持続可能な健康を意識する[ソワカ⇸ミロク]

前略 ミロク様

ご心配に感謝するわ。未だうちのテレビさんは点灯しないの。もう寿命なのかしら...。彼とは長い付き合いだったけれど最近のただ点けているだけ状態にご立腹だったのかしら。本当に構ってちゃんだわね!とブツブツ言いながらも「今までありがとう」とお伝えしたわ。春なのに別れが訪れてしまった。ミロクは良くタブレットで動画を観ているけれどわたしはやっぱりテレビが良い!確かに最近、民放はほとんど観ていないわ。だけど好きな番組はある。早く諦めて新しい子をお迎えしなくては!そして「Someday is Today」の元ネタである「Queer Eye」を観るのよ〜

この「Queer Eye」はアメリカのリアリティ番組でお料理、ファッション、美容、インテリア、教養の各分野のエキスパート5人のfabulousなゲイ男性(ファブ5)が対象者を改造するというもの。去年観てどハマりして立て続けに2回も観たくらいよ。この改造番組には強いメッセージが数多く散りばめられているの。彼らは常に「あなたらしく」と言う。あなたは魅力がないのではなく、自分の魅力を知らないだけだと。大事なことは心にあってありのままのあなたで良いの、と寄り添うの。対象者のみなさんも徐々に自分と向き合い、受け入れ、自己改造する。このファブ5のメンバーの言葉一つ一つに”自分と向き合い続けた証"が溢れているわ。そんな人たちと一緒にいると自分の変化を恐れずに受け入れることができていくように見受けられるの。この変化を見届け、今回も良いもの見せて貰ったわと毎回笑いあり、涙ありで忙しいわ。ファブ5にいつも勉強させていただいている。自分に言って貰っているようにね。まだまだ魅力的な方達についてお話したりないわ!というくらい。どんだけ〜
ここでのお便りでもいつも”わたしとは何か?”をテーマとしてお話ししている。ファブ5を「先輩方」とお呼びしてこれからも自分と向き合っていくわよ〜

いつも別人のようになる問題

ミロクからご指摘があった自分との対話を通して社会と向き合っているということ、だけれど目から鱗だったわ。教えて貰って最近やっと理解できた”時間や物質との垣根が極端に薄い”問題だけれど、言葉を変えて言うならば、自分との対話を通して世界との境界線を探っているのかもしれないわ。まるでエヴァみたいね。でもそうね。最近「前よりとっつきやすくなった」とミロクに言われるけれどATフィールドが薄くなっているのかもしれない。殻に閉じこもってるときはATフィールドが極厚だったのかもしれないわ。ここまでヒトって変われるのね。って自分自身が何度も実感、体感していることだけれど。初めの頃のお便りで「今」は「今」でしかなく、「以前の自分」と「今の自分」は別人であるという感覚が強いため、「なんであぁしたの?」と聞かれても「過去の自分がそう感じて決めたことだからわからない」ということがしょっちゅうあります。だからコロコロ変わってもしょうがないと諦め、その状況を楽しむしかないなと。
この”いつも別人のようになる問題”をもう少し掘り下げてみない?
何でこう思うようになったのか、ミロクさんにまとめていただきたいところ。少し...と言うより、大変な無茶振りだということは重々承知の上よ。だけれども、わたしはまとめる能力が低い。どのようにまとめ上げるのかワクワクして待っているわね。
宜しくね、ミロクさん!!

「栄養士」を押し出さない理由

わたしが卒業した栄養士の専門学校は歴史も長く、お料理を教えていただいていた料亭Tの大将や先生もご存知だった。(この恐れ多い体験はまたいつか是非お話させていただきたいわ!)しっかりお勉強させて貰って、あの学校に行って本当に良かったと心から思っているの。何より、今でも親しくしていただけるお友達が二人もできた!これは財産ね。滅多に友人ができないわたしなのに...本当に有難い2年間だったわ。

「食」についてのインプットは時間もかけたし、本当にさまざまな食に関わることを学んだ。でも最終的に辿り着いたのが”栄養士”だった。”食”に関する資格では最高峰。
ここまで来たならやるっきゃない!と周りの方の励まし?やお力も借りて門を叩いたの。
一番興味深かったのは解剖学。「わたしの身体なのに何も知らないなんて!何故今まで疑問に思わなかったのかしら!?」と自分を責めたわ。人体の不思議。先生が素敵な方で授業に身が入ったのも重なり熱心に勉強した。
栄養士は基本的にカロリー計算をするの。一般成人から病院食、乳児食などのお子さんのお食事などなど、多岐に渡る。これって必要よ!全く異論はないの。
ただ、わたしは予防医学の分野にとても興味があるの。最近テレビでも良く取り上げられるようになったわね。カロリーにばかり縛られているとわたし自身がとても窮屈に感じてお食事を楽しめなくなった。以前のお便りでわたしは「食は六感を駆使する体験」というお話をした。リラックスしてお食事(ご飯、時間、空間など)を楽しめなければその体験はできない。お店ではカロリー表記をした方が良いというお声も頂いたけれどしなかったのは”カロリーに囚われすぎ”てもっと大切なことが失われてしまうことを恐れてのこと。

また、栄養士を前面に押し出さないのも今までの経験上、栄養士というとカロリーのことを聞かれてきたから。このことばかりお話しなければならなくなるのでは?と危惧してのことよ。

ウツワで提供したいのは「キッカケの場」よね。
おむすびブリトーの具材はカロリー高めの揚げ物もある。揚げ物を食べたいけれどカロリーが高いからやめておく、ではなく、揚げ物もお野菜も一緒に摂る、後のお食事で調整する、などという大変ゆるいけれど持続的に健康を意識すること。この意識を少しでもお客様に持っていただけるようになれたらこんな嬉しいことはないわ。でもまだまだそこまでお伝えできていない。
今後、栄養士としてももう少しいろんなことをお客様にお話できるようになれたら大変嬉しいわ。ひたむきに勉強をし続けるわ。

夏侯淵
それは親戚!

草々

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