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理解されにくい「うつ病」のことを知ってもらいたい!甘えではないのだから

世の中には理解され難いことがたくさんある。

その中の一つにうつ病も入るだろう

他人から見てわかりやすいケガ(骨折とか)は理解されやすいが

外見的特徴のない精神起因の病気などは特に理解されにくい傾向にあると私は感じている。

そんな理解されにくいうつ病のことを今回は書いていくが

うつ病を知ってもらう為だけでなく、

現在うつ病で苦しんでいる方にも読んでもらいたい

同じ境遇の人間がここにいる

苦しんでいるのは私だけではないと思いたいし、思ってもらいたいから。


▼うつ病って甘えなの?

Google検索で「うつ病 理解」と検索すると

うつ病のことを甘えだとおそらく思っているであろう人からの質問がたくさん出てくる。

心が弱いからうつ病になるのだろうか?

あるいはストレスから逃げ出したからうつ病と呼ばれるのだろうか?

答えは断じて否である。

うつ病とは「脳の病気」であり

決して心が弱かったり、逃げ出したりしたからうつ病のレッテルを貼られるわけではない。

うつ病は甘えではない!

甘えではないんだ!!

これを見ている周囲の人は「病気だからしかたない」と考えてほしい。

だってインフルエンザなのに「気合いが足りないからダメなんだ」とは言わないだろう?普通の会社なら治療させるはずだ。


▼うつ病になると

「病気なんだから仕方がないって言ったてどんな病気なんだよ」

お答えしよう

うつ病になると出る症状はたくさんあるが、うつ病治療中の私が実体験をもとに症状を以下にまとめてみた。

  • 食欲不振

  • 幻聴

  • パニック発作

  • 希死念慮

  • 性欲減退

  • 衛生観念の欠如(風呂に入れない)

  • 外景を見ることへの恐怖感

  • 不安感の増大

  • 自己肯定感の低下

  • 会話ができなくなる

  • 睡眠障害

  • 外出ができなくなる

  • 倦怠感の増加

  • 思考がまとまらなくなる

  • 音への過剰反応(嫌悪感)

  • 匂いへの過剰反応(嫌悪感)

  • 感情表現の欠乏

ざっと思い返して書いてみても20項目近くある。

多分もっと書けると思う、常に責め立てられている感覚や悪夢なんかもみるから。

とにかく上記のような多数の症状に悩まされるのだ。

家族や周りの人にとっても、辛い症状があるからこそ

今は治療のために時間が必要なのだと理解してあげてほしい。

▼うつ症状の中で厄介なだったもの

うつ病の特徴や症状は前述のとおりだが

その中でも特に厄介だと感じたものを抜粋する。

  1. パニック発作

  2. 希死念慮

  3. 不安感の増大

  4. 自己肯定感の低下

①パニック発作

パニック障害は、突然、なんのきっかけもなく動悸、呼吸困難、吐き気などのパニック発作が起こり、これが何度も繰り返される病気

公益社団法人  富山県医師会

私の場合は何の前触れもなく、大量の冷や汗をかき過呼吸になってその場にうずくまることしかできなくなった。

この症状の厄介なところは「外出が怖くなる」ので、リハビリのために外に出た方がよくても出られなくなってしまう悪循環に陥るところだ。

②希死念慮

「希死念慮」なんて普段聞きなれないと思うが、字体から何となく想像つくだろう。

「死にたい」

と思うことだ。

希死念慮の中にも強弱があり、タイプがある。

私の場合は「死にたい」というより「もう死ぬしかない」だった。

これはストレートに厄介

ただ何かしらサインは出ているはずで、直接的な言葉以外でも「もうどうしようもない」とか「この先に気力がわかない」とか。

(また弱音言ってる)

と受け流さないで「生きていてほしい」と伝えた方がいいと思う。

私は妻に「死なないでほしい」とそのままに言われたことで踏みとどまれた経験をしているから。

③不安感の増大

私はこれが一番苦しかった。

何をしても、何を見ても、強い不安を感じるのだ。

例えばコンクリートをみてもそうだ。

(こんな技術を作ることができている世の中があるのに、自分じゃとても何もできない)

今考えると、なんて脈絡がないんだと気付けるが当時は押しつぶされそうになる程不安感がのしかかっていた。

これがあるからパニック発作も起こったし、希死念慮もわいてしまった。

ただひたすら耐えるしかないのだ。

薬と時間が解決してくれることもあるので、個人的には無理に外に連れ出したりしない方がいいと思っている。

④自己肯定感の低下

これは私も現在苦しんでいる項目

最後の最後までついてくる嫌なヤツ!

病気→治療→空白期間→不安→焦燥→不安→焦燥→・・・

これまでのうつ病治療で数ヶ月の人もいれば年単位で苦しんでいる人もいるだろう。

私はと言うと「年単位」タイプの患者だ。

自己肯定感が低いから何をやっても上手くできる自身が湧かなくなり

早く治療をして社会復帰せねばと焦る

しかし、現在まだ働けるほど回復していないから空白期間ができてどんどん焦ってしまう

この繰り返しに苦しむのだ。

▼予防の意味で心療内科を受診しよう

心療内科を受診するハードルは高い

うつ病なんて「甘え」だって考えてしまうから

でもここまで言ってきたように「甘え」ではない

現代日本、真面目な人ほど精神的な病にふせってしまうように思う。

うつ病になってからじゃ遅いよ?

なんだか最近仕事が辛くて、体調にも変化が出てきているのなら予防も兼ねて早めの心療内科に行こう。


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