スーパーウェットな保育園の夏祭りに行ってきた
先週末は、保育園の夏祭りだった。
私はクラスで出すわなげブースの店番が当たっていたから、その時間に合わせて家族全員で向かおうと、お昼寝中だった夫と息子を起こした。
せっかくの夏祭りだから、去年フリーマーケットで仕入れたかわいい甚平を着せたい。そんな私の思惑は、寝起きで不機嫌な息子の「やーだ!わんわんいっぱいきる!」の一言で空しく散った。
ちなみにわんわんいっぱいとは、彼のお気に入りのTシャツである。スヌーピーがたくさん描かれたそのデザインから、我が家ではわんわんいっぱいと呼ばれていて、その日も朝から着用していた。
まあ、甚平を着るように説得して時間を食うと店番に遅刻するし、行くか。
お昼に食べたカレーのシミがたくさんついているのが気になるけれど。
お祭りに行ったらお友達の多くは浴衣や甚平を着ているだろうから、それを見て着たがるかもしれないな、なんて微かな希望を持ち、一応甚平をリュックに入れて、保育園に向かった。
この日は特別に暑く、16時前になっても、まだまだ日差しが容赦なく照り付ける。保育園のグラウンドはいろいろなところにテントが張られていて、なるべく日光を遮るよう配慮されていたけれど、暑い。すでに汗が噴き出している。
わなげのブースでは、よくお迎えの時間が一緒になるお父さんたちが、お金をもらったり景品を出したり、子どもの目線に合わせてまったりと店番をしていた。そろそろ交代の時間である。
「お疲れ様です~」と近くにいた先生や保護者の方々と挨拶を交わしつつ、店番の仕事を何となく引き継いで、私のわなげ屋さんが始まった。夫と息子にはその間、お祭りを楽しんでもらおう。
今の保育園には4月に転園して通い始めたから、初めてこの保育園の夏祭りを目の当たりにした。前の保育園がどちらかというとイベント系にドライで、保護者同士の関わりも一切なかったので、それと比較するとこの保育園はスーパーウェットである。保護者と先生が、昔からの知り合いのように話をして盛り上がっている。そして、この保育園を卒園し、OBOGとなった小学生(もしくは中学生くらい?の子もいた)までたくさん参加し、卒園しても続くつながりの強さに驚いた。出店は各学年1つずつ、食べ物も数種類だけのささやかなものである。けれど、小さなグラウンドに子どもからおじいちゃんおばあちゃんまでたくさんの人が集まり、楽しんでいる姿を見ると、皆から愛される保育園なのだなぁと思った。
私は新参者ということもあり、先生とは話すけれど、他の保護者さんとは挨拶を交わす程度で打ち解けるには至っていない。そのうち良きママ友になれるのかなぁ、なんて思いながら、「THE 仲間☆」みたいな雰囲気にまだ尻込みする気持ちある。年を経るうちに向き合い方も変化していくのかなと、そんな自分も少し楽しみである。
息子はというと、家を出るときから「おだんごたべる」と宣言していて、その通り、私が店番をしてすぐにお団子を頬張っていた(多分夫の分も)。
家で食べる機会がないかき氷も大層気に入ったようで、氷の固形物がなくなるまですべて食べていた(夫は残りのジュース状のもののみ飲んでいた)。
保護者有志によるお化け屋敷に思い切って入ってみたら、最初に出会ったお化けさんに「わぁぁぁ!!!!」と叫び、案の定その後は抱っこから離れなかったらしい(夫が最後まで運んだ)。
最後はお化け屋敷のお化けさんが、音楽に合わせてグラウンドをパレードするというサプライズもあった。お化けさんは保護者有志と先生方が担当していて、こういうノリノリの保護者さんが多いのだなぁと感心するばかりだった。ちなみにパレードのBGMは懐かしきマツケンサンバ。夏祭り以来私の頭の中では定期的にマツケンサンバが駆け巡っている。
ちなみにわなげはというと、息子を含む2歳児クラスまでの子はなかなか自分で投げるには至らず、保護者がサポートして投げたり、もはや景品の至近距離まで寄ってきて輪を置いたり、これ!と投げる前に景品を取ったり、輪が景品に当たって「やったー!」と皆で喜んだら隣の景品を取って行ったり、まあそれはそれは自由だった。息子もご多分に漏れず、景品を指さすも投げるのは拒否。夫が抱っこしたまま投げて無事にお目当てのカニさんがプリントされたうちわをゲットした。
いろいろな年齢の子がわなげに挑戦するのを見ていると、年齢が上がるごとに確実に上手になっているのがよくわかった。年中、年長さんくらいになると当たらなかったときの気持ちの切り替えなんかも随分と上手で、「息子もこんなお兄さんになれるのか!?」とにわかには信じがたい思いである。でも、きっと成長するんだろうなぁ。そしてこういう場面で「うちの子もこんなんやったわ~。」と懐かしく振り返るのかな、なんて思う。
初めての夏祭りは発見がたくさんだった。運営に携わった保護者や先生方には本当に頭が下がる。いつかはこういういイベント系の委員に当たる日が来るのか…と覚悟つつ、そのときは先生や他の保護者とわいわいわくわくしながら準備をできるよう、保育園と関わっていけたらと思う。
ちなみに、多くの子が浴衣や甚平を着用して可愛く決めてきていたけれど、息子が甚平を着ることはなかった。この夏、どこかで着せられたらなぁ。虎視眈々とチャンスをうかがいながら、短い夏を過ごしている。
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