M-1グランプリ2023・3回戦 落ちたけどオススメの漫才師
12月、年の終わりの大一番といえば、M-1グランプリです。今年は12/24、クリスマスイブの開催。去年に比べて大幅に視聴率が落ちると見込んでいます。
ま、僕は敗者復活戦から最後までがっつりリアタイしますけどね。ハハハ。
そんなM-1グランプリ、お笑い好きにすごく優しいのが特徴です。ここ数年は、1回戦ではその日のトップ3ネタ、3回戦は全ネタ、準々決勝は落選者のネタが公式YouTubeに上がるというルーティンが出来上がってきています。
大学に入ってからM-1を追うようになった僕は、一昨年は準々決勝ネタ、去年はそれに加えて3回戦の気になる漫才師のネタと、年々見る漫才の数が増えてきています。
そして今年はなんと、3回戦のネタ全部見ました。全部で300組以上、おそらく2週間くらいはかかったと思います。これだけ見たのに全部自分の中で留めておくのも勿体無いので、今回は個人的に面白いと思った漫才師を、3回戦で惜しくも敗れてしまった方々の中から選出しました。
もしかすると来年のM-1では準々決勝に残っていたりするかもしれない、注目コンビが勢揃いです。ぜひ参考にしてください。
まんじろう (吉本興業)
このネタを見るまで一切知らなかったコンビですが、完成度の高さに圧倒されました。結成11年、まだまだチャンスはあると思うのでがんばってほしいです。
坊主を生かしたネタで、形式としてはいわゆるコント漫才の類。坊主頭の男性専用の美容室というありそうでなかったifが題材ですが、それぞれのボケに謎の説得力があって面白かったです。
強いていうなら高校球児関連のネタがあまりメジャーではないのかな、と。僕は甲子園大好きなので楽しめましたが、専大松戸を知らない人は「？」ってなるかもしれません。
おすすめポイントはお二人の演技力。間や表情も変えながら、まるでそういう世界線が実際に存在するかのように演じきっています。
3回戦、通ってほしかったです。ぜひご覧ください。
入間国際宣言 (吉本興業)
昨年は準々決勝まで残ったコンビなので名前だけは知っていました。ビジュアルに華があって、そのうち売れそうな予感がするコンビです。結成5年目、まだまだ輝けそう。
今年のネタはまんじろうと同じくいわゆるコント漫才。アシカショーをやるというフリからなんとなく予想はついてましたが、千葉ゴウさん (左) のフィジカルを存分に生かした臨場感あふれるショーは圧巻でした。
おすすめポイントは、ゴウさんの初っ端のアシカ挨拶ですかね。これだけでどんどん本物のアシカに見えてきて、やっぱり芸人ってすごいと実感しました。
3回戦、通ってほしかったです。ぜひご覧ください。
まんじゅう大帝国 (タイタン)
テレビに出られているのを何度か見たことがあるのでご存じの方もいるかもしれません。互いに落語研究会出身の2人が漫才界に参入してできた、唯一無二の逸材です。結成7年、田中さん (右) のヒゲに合わせてだんだんと貫禄が出てきました。
今年も例に漏れず、どこか落語チックな語り口調で漫才を繰り広げていきます。言葉あそびが軸の漫才でしたが、オセロという狭いテーマで3分しゃべくり通してしまうのは流石の実力と言わざるを得ません。しかも一辺倒にならないように、しゃべりの速度やツッコミの強さにも緩急加えていて飽きさせない。
おすすめポイントは2人の独特の間ですね。登場してからネタに入るまでの間はもちろん、オチ前の竹内さん (左) の間もこだわっているようにお見受けしました。
3回戦、通ってほしかったです。ぜひご覧ください。
インテイク (吉本興業)
入間国際宣言と同じく、去年準々決勝に進出したコンビ。結成6年目。6年でこれだけのしゃべくり漫才ができる人ってなかなか少ないと思います。これからも要チェックの2人。
ネタの前半は鈴木さん (左) が気だるそうな雰囲気。しかしヴェネツィアの写真を見てきたところから展開が一変。卑屈だった序盤とは裏腹に、エッジの効いたワードセンスで捲し立てていきます。そしてその主張がどれも納得できてしまう。終わったときの満足感は随一でした。
おすすめポイントはやはり鈴木さんの、
「俺友達いないけどたった今仲間ができたよ」というセリフ。
拍手笑いも起きてましたね、これで落ちるのは本当に謎というか。
悔やんでも仕方ないので来年に期待ですね。
3回戦、通ってほしかったです。ぜひご覧ください。
最後に
M-1決勝、早くも楽しみすぎます。
準々決勝はおそらく今週中には結果が発表されます。続報を待ちましょう。
ちなみに僕が一番応援してるのは真空ジェシカです。
露出も増えてはきましたが、川北さんのクセの強いボケで敬遠している人もいそうなので、漫才でトップをとってその風格を世間に知らしめてほしいですね。
皆さんそれでは、よい漫才ライフを。
おわり。
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