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「〇〇なら最強」理論

実在するすべての人間は五条悟ではないから、この世に「最強」というものは存在しない。

そりゃ強いやつを集めて天下一武道会を開催したらある程度わかるのかもしれないけれど、「強さ」を構成するパラメータは時と場合によってあまりに大きく変化するから、その定義も難しい。


それでもやっぱり最強の名を冠してみたい。
そんな思いのもと考案したのが、タイトルにもある「〇〇したら最強」理論である。

ルールは簡単。ある人を思い浮かべて、その人の「ここが変わったら最強だよな〜」と思うところを考える。

変える箇所は原則1箇所とする。(何ヶ所も変えられてしまうと面白みがない) また「最強」をどう定義するかは完全な主観でいい。実際のところ最強かどうかを測定するわけではないので、自分の周りにいないと思ったらもう「最強」としていい。
最強な部分についても、極力なんでもいいとする。単に力の強さにしてしまうとプロレスラーや力士にはどうやったって勝てない。


さっそく実践にうつってみる。
めちゃくちゃ内輪になるが、今も仲良くさせてもらっているグループのメンバーを対象にする。

1人目、wくん。
彼はとにかく知識の蓄えがすごい。小さい頃から文学書を読み込んできたその積み重ねは、誰にも超えられないものがある。一方でかなりのロングスリーパー、特に夜遅くまで起きているとパフォーマンスが低下してしまうようだ。ここが人並みになればその強さに拍車がかかるのではとのことで、彼は「夜遅くまで起きられたら最強」だと思う。

2人目、sくん。
高校時代、部活が一緒だったのが知り合ったきっかけ。高身長にして高学歴、バドミントンという競技においてはそのアドバンテージが余すところなく発揮されている。大学でも独特な友人関係を築き上げているようだが、おおむね安定して進んでいるようだ。
彼には高身長を生かしてパワーで最強になっていただきたい。そう考えるともう少し体重がほしい。というわけで彼は「ガタイがよければ最強」といえる。

3人目、jくん。
彼にはパーソナルな能力が高いという印象を受ける。高校のバドミントン部も初心者勢の中では随一の巧さを誇っていたし、大学に入ってからはゲームに読書に音楽、筋トレ、etc…と多趣味で、一人暮らしの部屋は男子大学生の理想を詰め込んだ夢の空間になっている。
強いて言えば、格ゲーを極めることからうかがえる実力主義のなかで「同じ実力の人間と関わり合いたい」と、まわりとの関わりに制限をかけている側面がある。彼が幅広く他者と関わるようになれば、彼自身の成長にも大きくつながるはずだとの観点から「友人が増えれば最強」としておこう。

4人目、m。
彼はいわば僕たちのグループのブレーン。グループでの旅行は彼の発案から始まることが多い。人と関わることを楽しいと感じていることは「1人でいると寂しいから誰かと話したい」と毎週金曜日にグループ通話を行うことからも窺える。
彼がその力を存分に発揮できるのは、友人に勝る大切な人ができたときに違いないと確信している。恋人ともいろんな場所に出向いて、楽しい思い出をたくさん作ってほしいとの願いから、「彼女ができれば最強」としておく。

5人目、nくん。
共感性が高く、人の長所を見つけるのに長けているほか、きわめて利他的でこのグループ最大の良心である。僕のこのnoteのことも定期的に確認してくれているようで、彼からコメントをもらえることも僕のnoteを続ける原動力になっているといっていい。
一方で自分の意見に不安を抱くことがあったり、己に対しての自己評価が低かったりといった側面もある。優れた点がたくさんあることに気づき、彼にはもっと自信を持ってもらいたいとの思いから、「自信を持てば最強」と綴っておく。

6人目、bくん。
彼は高校時代、ラグビー部に所属していたこともありガタイはかなりよく、睡眠時間を削っての生活にも耐えうるなど、正直すでに強いといっていい。大学に入ってからはスポーツ配信のサブスクや推しのグッズなどにとことんお金をかけており、常に金欠状態だという。
この点から、彼は「金持ちになったら最強」であると言いたい。肉体的な側面だけでなく、趣味に精一杯取り組めれば、彼の人間的な良さもより醸成されるといっていい。

最後に一応、うつろについても考えてみる。
僕の失敗には必ず「加減を知らない」が隠れているように思う。加減を知らずに激辛唐辛子を齧ったり、酒を飲みすぎて暴れたり、活動を続けようとして耐えられず寝落ちしたり。
というわけで「限界を知れば最強」に近づくと言えるだろう。それだけで最強になれるかどうかは、正直よくわからないし自分のことだから簡単に首を縦に振る気にはなれない。


なかなか楽しかった。
身近な友人で試してみても面白いかもしれませんよ。


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