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あれ、普通人

ヒトの潜在能力っていうのは恐ろしいものだ。

人間はいつも全力の10%くらいしか出してないというが、それが常時15%になれば、いつもより1.5倍のことをこなせるわけだから、ちょっと怖い。あるいはいつも全力の5%しか出してなかったとしたら、能率は3倍になる。ますます怖い。

この待機電力の変化が何を原因として起こるのか、はまだよくわかっていない。ただ一つ言えることがあるとするなら、確実にこの1日あるいは2日で、これが着実に上昇していってるのを感じる。


いちばん大きいのは (すごくどうでもいいことに聞こえるかもしれないけれど) 麻雀の戦績。しばらく負け続きで段位を2つも下げていたのが、ここしばらく破竹の勢いで勝ち続けている。

まだまだ段位は下の下のほうなのであまり大袈裟にいうとプロこじらせの方々に怒られてしまいそうだが、ここまで変わると怖い。

うまくできているのに「怖い」と感じるのはまあ正直おかしな話で、何かしらの根本からの変化を疑わざるをえなくなる。ぐるぐる考えた先の自分なりの答案が、先ほどの待機電力の変化だったというわけだ。


何があったんだろう。
ざっと今日のことを思い返してみる。

GW明けに発表するグループゼミの資料を、明日までになるべく終わらせようと話し合ったのが昨日。むろんこれは口約束でしかなかった。

グループゼミには日本語で書かれた専門的な本の内容をスライドにして説明するものと、英語の論文の概要を説明するものがある。GW明けの回では僕が前者の担当になる。そこで後者の担当になる先輩と、お互いに先行見せ合いをしようじゃないか、というのがその場のノリで決まった。

とはいえ確定事項でもないので今日の昼頃に確認してみると、しばらく実験続きで忙しそうとのことだった。
ここで先輩を責めるのはお門違い。むこうは冗談だとでも思っていたんだろう。いきなりガチで来られて焦ったかもしれない。
あ、僕だけが現実から目を遠ざけてたんだなと、こっちが申し訳なくなったくらいだった。

僕の研究はそこまで実験が忙しくなく、時間はたくさんあるはずなのに、なんだかんだと理由をつけて何もやろうとしない。自分の無力さと浅はかさを痛感して情けなくなる。このままではいけないと猛省して、ついに頑張るようになったらしい。


ただ、いいことばかりでもなかった。

人間が常人と変人と狂人の3つに分けられるとするなら、僕は変人と狂人の間をウロウロしていたいと思うような人間だった。ところが今の僕は狂人はおろか変人からも遠く、真っ当に人間を生きる常人に成り上がってしまった。

サボってない自分が、やたらつまらなく見える。もっとさぼっていたかった。サボるのが自分のアイデンティティだったのかもしれないとさえ思う。きっとこのままだといけないから無意識に変化したのだろうけど、もう少し遊びがないと楽しくない。

思考が変わるというのは恐ろしいもので、何をするにつけても後先考えて行動するようになってしまった。あまりにいつもと違うのでひどく困惑する。これが本来のあり方だと言われると納得するしかない。つくづく自分、よくここまで生き延びてきたなと思う。

とにかく間違いないのは、今までよりも成功できる可能性を高めた分、少しだけつまらなくなってしまったことだけ。ここからきっと僕は大きく変わってしまう。いつだったか無職転生をもじって「ターニングポイント」とかいう記事を出したけれど、あれとは比にならないくらいの大革命が起こっている。


言葉で言っただけでは何がなんだかわからないと思う。とにかく変わったことは間違い無いので、これからを見ていてほしい。

変人の僕が好きだった人には申し訳ない。
そろそろ真っ当を歩くか。普通人。


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