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食品添加物の話、興味ありますか?

一度記事の中で「食品添加物の話なんかしてもみんな興味ないでしょ」的なことを書いたかと思います。では今回なぜ書いているのかというと、あれからしばらく考えてみてちょっと突き放したみたいな形になってしまったよなと思い、とりあえずやってみてスキの数を見て判断しようかなと思ったわけです。

といっても専門的な知識をたくさん持っているとかではなく、せいぜい2、3冊の本を読んで得た知識をもとにして普段の消費行動に生かしているという感じです。考え方はどの本でも若干違いますが、大きく分けて2つの考え方に分けられると思います。


筆者の考え方 2選

一つは「安全性は保証されているんだから、うまく向き合っていきましょう」というタイプ。添加物メーカーに勤務されている方の本ではまあ当然ですがこのスタンスで書かれていました。

実際その通りで、食品衛生法による厳しい基準を満たした添加物のみが私たちの目にする食品には含まれています。戦後間もない頃はそれこそヒロポンとかいう名前で覚醒剤が出回っていたくらいですから、ズルチンなんかの人体にしっかり有害な添加物の使用が認可されていました。今の基準はそれに比べると医学や科学をもとにして細かく、徹底的に定められています。この手の筆者は食品添加物の危険性よりも利用による美点を押し出して語る傾向にあると思います。


もう一つは「安全性が保証されているとはいえ十分ではないので、なるべくとらないようにしよう」というタイプ。彼らの主張は「食品衛生法で管理されているのはある食品添加物を単体で摂取した時の効果のみ。他の食品添加物との相互作用についてはまだ明らかになっていないのでそれがわからない以上軽々しく摂取してよいものではない」というものです。

まあ確かに、食品添加物の多くは化学物質ですから起こり得ないことではないんですが、相互作用を全て考えることの困難さは高校数学で組み合わせについて学んだ人なら大体わかるかと思います。

こういう筆者は食品添加物をひと通り紹介するとともに、危険度を3段階とかで勝手に評価して注意を喚起するような本を出します。その上「3段階の基準については個人的なものなので鵜呑みにしないでください、勝手に信頼されても責任は取れませんよ」的なことを書いて逃げる始末。堂々とやれよといってやりたいですが、まだ安全性が十分に評価されていない (と筆者は考えている) 以上、ある意味仕方ないことでもあります。

うつろの考え方

色々と本を読んできましたが、結局私の考え方は至ってシンプルです。それが、「自分がNG認定した食品添加物が入っている食品は極力食べない」というもの。本の情報に惑わされず独自に基準を設けたうえで、毎回食品を選ぶときには原材料名を確認してからカゴに入れることが習慣になっています。

一応ブラックリストに登録しているものを挙げると、
・合成保存料 (ソルビン酸、安息香酸など)
・合成甘味料  (サッカリン、アセスルファムKなど)
・合成着色料 (赤色106号、黄色4号など)
・その他 (亜硫酸塩、一部の酸化防止剤など)

ネットで見た情報ですが合成保存料・合成甘味料・合成着色料は添加物の中でも嫌われ者三銃士らしいです。合成だからいけない、天然ならOKというわけではないんですが、いかにも化学合成した感のある名前がなんだか怖いですよね。安息香酸なんて、理系の学生なら高校生の間に確実に触れるくらいの有名芳香族化合物です。


ブラックリストに登録していても絶対に摂取しないというわけではなく、一部例外があります。例えばいただきものなら何が入っていても食べるのが礼儀ですよね。その他の中の亜硫酸塩については、海外産のワインなら確実といっていいほど含まれている可能性が高い (どうやら入れないと傷みが非常に速くなるようです) ので、やむをえないと諦めることも多いです。ワイン飲めなくなるのは嫌なので。

また発色剤の亜硝酸Naはハムやベーコンなどの食肉加工品の発色をよくする添加物で、合成添加物の中でも致死量の少ない危険な物質として知られています。ブラックリストに入れていないのはほんの少量で十分に発色作用を示すという理由もあるのですが、一番は広く普及しすぎていて含まれていない食肉加工品を探すことのほうが困難だからです。

スーパーのハムやベーコン、ウインナーを確認してみてください。多分めちゃくちゃ高いオーガニック食品のもの以外には発色剤が使われているはずです。

気にしすぎも体に毒かも

自分でルールを作っておいてなんですが正直ルールを作らず好きなものを好きに食べられるほうが自由でいいよね、と最近切に思います。

大学の研究室で作業をしていて眠いなぁと感じたとき、他の人がガムを噛んでいる中で私はガムを噛むことができません。市販のミントガムのほとんどにはミントの辛さを和らげるために合成甘味料が含まれているんです。天然のもののみ含むガムを探してみたところ、歯医者でもらう医療用のガムくらいしかヒットしませんでした。超高いので購入を断念しました。

エナジードリンクにも保存料や合成甘味料がよく入っています。缶で売られてるんだから保存料なんていらないと思うんですけどね。○onsterにはちょっと文句を言ってやりたい気分です。おかげで眠気覚ましにはブラックのコーヒーか、翼を授ける例のアレ (これはなぜかOKなんですよね) くらいしか頼れません。


それもこれも、全て食品添加物に興味を持ってしまったから生じた問題。ですからこれを読んで必要以上に添加物に不安を抱く必要は、正直ないと思います。気にし始めたら何も食べられなくなってしまいますので。

マーガリンに含まれるトランス脂肪酸の話を聞いたことがある人もいるんじゃないでしょうか。化学的に固形の油脂を作る際に少量発生する有害な物質で、海外では厳しくその組成比が低く保たれるよう管理されているにも関わらず、日本では基準が甘いと問題になっています。

このニュースを見て多くの人がマーガリンをとるのは控えようと思うかもしれませんが、私から言わせればそのマーガリンを原材料として用いているパンにもトランス脂肪酸は含まれていますから、徹底的に摂取しないようにするならオーガニックのパンを買うかパンを自作するかしかありません。
添加物を気にし過ぎるとこうなります。ご注意を。


ちょっと語りすぎてしまったのでこのくらいにしておきます。反応が良ければまた書くかもしれません。それではこのへんで。

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