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世界にはどんな武道(武術)があるの?

こんにちは。うつのみやと申します。前回は武道についてに簡単な概要を書いてみました。今回は世界にはどんな武道があるか、みていきたいと思います。

ちなみに「武道」という言葉を使うとき、日本のものだけを指す場合が多いので、ここでは「武術」という言葉を使って解説していきます。

日本武術は身近にあるのでイメージしやすいものがあると思いますが、世界の武術となるとよくわからないものも多いかと思います。この回では動画を紹介しながら、みていきたいと思います。

太極拳

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中国武術の一つです。健康体操のイメージも強いかと思います。

実は太極拳もれっきとした武術です。特徴としては相手の力を受け流す動きです。技としては、突き・蹴り・投げと寝技以外はあります。とても想像ができないと思いますが武術として学ぶ太極拳はとても強いです。

ゆっくりとした動きからはわかりにくいですが、こちらが戦う時の太極拳の技の一つになります。


ムエタイ

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立ち技最強とも言われるタイの国技です。キックボクシングと似ていますが別のものです。

特徴は首相撲と試合で肘打ちが使えることです。肘打ちは非常に危険な技で、ほとんどの競技で禁止されています。首相撲からの投げ技があったりします。

首相撲です。これはかなりきついですね。。。


ブラジリアン柔術

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こちらは柔道から派生してブラジルで発展改良されました。

柔道と違うのは、柔道が立っているところから主に投げ技を競うのに対して、ブラジリアン柔術はほぼ寝技で競います。パンチ、キックはありません。関節技、締技を中心に学びます。ちなみに上のウサギとカエルは腕ひしぎ十字固めという技で肘関節を極める技です。

ルールによって服装が違います。これはノーギと呼ばれる柔道着を着ない場合ですね。知恵の輪のような攻防がすごいですね。


システマ

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こちらはロシアの武術です。これはあまり知られていないと思います。

軍人が創った武術なので、ルールを想定していません。試合のような競技はなく、ひたすら実戦を意識しているので、あらゆる制約がありません。技よりは呼吸や体の使い方を掘り下げて学んでいきます。

システマの自由さがわかる動画だと思います。


フェンシング

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オリンピック競技なのでわかる方もいるかと思います。ヨーロッパの武器術です。

剣道は日本刀を使う技術が原形ですが、こちらは西洋剣(レイピア・サーベル)を扱う技術が原形となっています。「フルーレ」「エペ」「サーブル」の三種目があることはあまり知られていないかもしれません。それぞれルールと元になっている剣が違います。

フランスではなんと四番目の種目「ライトセーバー」があるみたいです。本当にあのライトセーバーです。


世界の武術と日本の武術の違いは?

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日本と世界の武術の違いと言われると一言で表すのは難しいです。というのもそれぞれの国に国民性・文化があるように、それらが武術に反映されているため特徴もかなり多様になります。

ただ、いくつかの武術をみた感想としては日本武術は相手と触れ合う前に相手の動きを察知する部分に重きを置いている気がします。日本人の以心伝心の気質が武術に現れている気がします。

注意しておきたいのは、さきほどの特徴もここで紹介したシステマは得意分野なので、日本武術の専売特許ではありません。一つの部分しかみていないと、自分だけが唯一無二の様に感じてしまいますが、世界は広いです。

各武術ごとの詳しい比較は別の機会にしたいと思います。

まとめ

これでもまだまだ一部で武術の世界もかなり奥が深いものです。それぞれに良さがあり、また足らないところも当然あります。

過去の武人達がこのように言っています。

時代に合わせて技術を変化させていきなさい。

他流に良い所があれば学びに行きなさい。

自分の流派に自信を持ちながらも、それだけに完結せず、常に良いものを取り入れて進化させていく姿勢を感じることができる言葉ではないでしょうか。

私は習ったものとしては一番武術が長いですが、こういった姿勢はあらゆる場面で活かせる考え方だと思います。様々な分野はありますが、広い分野に応用できる本質を武術から学ぶこともできると考えています。

いかがでしたでしょうか。二回に渡り簡単ではありますが、日本と世界の武術を紹介しました。

次回からは初歩的な体の動かし方や、思考や意識の使い方を説明していきたいと思います。




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