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武道の体の使い方

前回までは武道の紹介でしたが、今回は体の使い方の基本を紹介していきたいと思います。

特別な使い方をするの?と思うかもしれませんが人間の体の構造はだいたいみんな同じなので、きちんと理解できればだいたい同じことができます。

この回については体の構造をみていきたいと思います。

骨と関節

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みなさんは生活していて、自分の骨・関節について考えたことがありますか?

武道に限らず、運動をするときは当然、関節を動かします。無意識に動いているので、一体どこの関節を動かしているのか、改めて考えると良く分からないのではないでしょうか。

手首、足首、肘、膝は目に見えて動くのでどう動くか、ある程度はわかると思います。

ここでは、普段なかなか意識できない肩甲骨の動きと股関節の動きについて解説したいと思います。

肩甲骨のうごき

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背中側にある腕と胴体をつなぐ部分にあります。整体で肩甲骨はがしなどの名前で聞いたことあるかもしれません。

ここは、上下左右に動かすことができるのですが、日常生活だとほとんど動かしていない方が多く、動きも悪くなっている場合があります。

この部分がなぜ重要かというと、肩甲骨が適正なポジションにないと、腕で受けた力をしっかり受け止めることができず、腕に受けた負担が手首や肘で負担することになってしまい、怪我をしやすくなります。

緊張したりすると、肩があがるというのは、肩甲骨が上にうごいてしまうことです。この場合、腕と胴体がしっかり固定されていない状態になります。

肩甲骨の動きを動画でみてみましょう。

想像より可動範囲があると思います。普段、動かし慣れていない方は、思うように動かすのが難しいかと思います。

肩甲骨を動かすようにするにはまず動かなくてもいいので、肩甲骨をイメージして、多少でもいいので動かそうとしてみるといいです。

イメージしていくことはどの動作でも重要なので、イメージ力を鍛えるのはいろいろ役に立ちます。動画や図をみて動かすトレーニングをすると良いでしょう。そのとき、動かす肩甲骨と反対側の腕で実際に肩甲骨を触ってると理解しやすいかもしれません。

股関節のうごき

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こちらは胴体と足を繋ぐ部分です。こちらも動きが見えにく部分かなと思います。

股関節も付け根が球状になっていて可動範囲が広い関節です。こちらも一方向にしか動かしていない方が多く、可動範囲が狭くなっていることがあります。

武道において股関節は、立っているときでも多少曲げておいた方がいいのですが、伸びたままの方が多いです。ここが伸びていると重心が浮いてしまい転びやすくなります。股関節を曲げておけば、必要以上に膝を曲げすに重心を下腿におとすことができます。

また、骨盤の動きも股関節を曲げていた方が動きやすいです。

股関節の動きをみてみましょう。

こちらも思ったより動くことを理解していただければよいかと思います。

股関節の可動域が狭いとキックもしにくいですし、さまざまな動きに制限がでてしまします。肩甲骨よりかは、意識しやすい部分と思いますので、こちらもストレッチをしておくことをおすすめします。

また、立っているときときの股関節を曲げる姿勢がよくわからない場合、椅子に座っているイメージを持つといいでしょう。椅子に座るときは股関節を曲げないと座れませんので、立っていても軽く腰をかけているイメージを持つと立っていても股関節を曲げることができます。

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まとめ

肩甲骨や股関節は日常生活では、あまり意識をしなくてもあまり不便がないため、自由に動くことを忘れられている部分だと思います。

人の関節は思ったより自由に動く場所があり、特に胴体部分の関節は肩甲骨、股関節よりも動きが見えにくいため、さらに意識をするのが難しいです。

ただ、関節は存在するはずなので、この部分についても訓練をしていけば動くようになりますので、意識することは大切です

胴体部分の動きについてはまた後で解説することにします。

いかがでしたでしょうか。自分の体ではあるけど、知らないことが多いって感じませんでしたでしょうか?普段何気なく使っているこの体も、向き合ってみつめてみると、大きな発見があることに気づきます。

いつもは何気なく見過ごしてしまう、様々なことに目を向けて気づいていくことで、世界が広がります。意識できない(みえない)場所はないものに等しいので、自分の世界を広げて、面白いことを探していきましょう。


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