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病気の原因、患者と医者とで解釈が異なるとき

眼科医でコーチングしてて整体も習ってるmayuです、こんばんは。

最近、整体を習い始めました。
まずは座学からということで、東洋医学の講義をオンラインで受けているのですが、
西洋医学と考え方が違いすぎて、ついていくのにやっとです。

ところで、
病気の原因というのを考えたことはありますでしょうか。

何か病気になったことがある人は、
「私はどうしてこの病気になったのだろう?
」と考えることがあるかもしれませんね。

病院で患者さんと会話をしていて、
病気の原因について話す時には、よくコミュニケーションエラーが起きると感じます。

これを読んでいる方も、
病院で原因を詳しく教えてもらえなかった、と感じたことがあるかも知れません。

説明してくれない医師にあたってしまった、と思うかも知れないのですが、

しかし、
私が「よし、原因までしっかり説明したぞ!」と思った矢先に「結局原因は何ですか?」と聞かれることも珍しくなく、
誤解が起こりやすい分野なのだと思います。


1 原因に対する考えが異なるのはどんなときか

あくまで私が経験したことの中ですが、
私が原因を説明したつもりでもその説明では不十分だった時、大抵は患者さんが「原因の原因」を知りたい時です。

私の中では「炎症のせい」とか、「生まれつきの異常のせい」とか言うことで、
原因を話したつもりになってます。

でも、なんでそうなったかを知りたいという気持ちには答えていないんです。

そして、大抵はその答えは未知だったりします。
〇〇という抗体という、炎症を起こす物質を体の中に持っているから、
と話した時に
それで納得する人と、なんでそれを持っているかまで知りたい人といますので、
後者の場合はその答えまでは世の中にまだない、ということがよくあります。


2 自分の行いに原因を求めているときもある

眼科では特に、
「テレビの見すぎでしょうか」
「スマホのせいですか」
「読書はいけませんか」
などと聞かれることが多くあります。
目を適切に使えば病気にはならないだろう、と信じられているからなのかな、と推測しています。

日常生活に原因が見いだせる病気は多くありませんので、日常に絶対に原因がある、と信じていると原因不明で不安になるワナにかかってしまいます。

ストレスや過労などの原因を推測する場合はありますが、それが原因だとはっきり伝えるデメリットもあるので(私はその方の日常を見ているわけではないですからね)、あくまで可能性の話に留めるしかないなと思います。


3 案外、東洋医学的なことを聞かれている?

東洋医学の講義を受けるようになって、ふと気がつくことがありました。
それは、患者さんのいう「〇〇と〇〇は繋がっている」というのは、必ずしも筋肉や神経の繋がりのことではなく、経絡のことを聞いているかも知れない、ということです。

その場合、解剖学的に繋がっていないからといって「関係ない」と断言したときにもやもやが残っている場合もあるように思います。

そして、病気の原因も東洋医学的な解釈を求められている場合もあるかも知れません。
特に、病気になる前の不調の状態について聞かれている時は、人の不調についてのことをもっと知りたいと思われていることもありそうです。

以前、東洋医学的な診察法で「網膜が悪い」と言われたという方が精密検査を希望して来られたことがありました。
その時はその診察法を知らなかったのと、病気が目に見えることと不調の違いも分からなかったのできちんと対応できませんでした。
東洋医学的な診察で不調が分かっても、そこに目に見える病気が出るにはかなりのギャップがあることを知っていたら、そのことを伝えることができたなぁ、と今なら思います。


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