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コロナ禍の外出自粛で子どもの近視が進んでもびっくりしないで

緊急事態宣言で自粛生活、引きこもり生活となった時に、

眼科医として真っ先に思ったのが

「これは少ししたら、子供たちの視力が下がって大人が大騒ぎするだろう」

ということでした。

実際に2学期に入って学校検診も再開されて、視力が下がってますと言われている子供たちも増えているように思います。

自粛によってゲームや動画にはまる子が増えるだろうと予想しただけではなくて、外遊びが減る影響が出そうだなと思ったのです。

実際、自粛の頃は公園も封鎖されたり遊具に入れなくなっているところもありましたね。

今は公園への入場も自由になって、有難いことだと感じます。


では、外遊びが少ないことでどのようにして視力が下がるのでしょうか。

人間の目は、当然ながら体のパーツの一部です。

体のパーツは、子供の時は小さく、成長に従って大きくなるものです。

ところが眼球に関しては、大きさが変わると視力に影響します。

眼球が小さい時は遠視で、眼球が成長して10円玉の大きさくらいになるのが理想ですが、さらに大きく細長く伸びていくと「近視」といって近くにしかピントが合わない状態になっていきます。

たった1ミリ余分に伸びただけで、視力が1.0から0.1に下がるくらいの変化があります。

このように眼球が大きくなりすぎることを防ぐためにはいろいろな要素が考えられていますが、外遊びは最もよい手段だとされています。

1日に2時間の外遊びと一般的には言われていますが、現代っ子はなかなかそれは実現が難しいですし、

自粛のときにはなおさら困難でした。

自粛を頑張った子供たちの視力が低下するのは、予想された結果だと思うのです。

ですから、大人たちは自粛を頑張った子たちの視力が今下がっていても、

子供の前で残念そうな顔をしたり、ましてや怒ったりしてはいけないと思います。

ただ、ゲームやYoutubeの視聴時間も気になる、、、という時は、

視力とは結びつけずにマネジメントしていけるといいのかなって思います。

なぜかというと、

ゲームやYoutubeを減らしたからといって、

視力が上がるという結果にはなかなかつながりにくいので、

視力改善を目標にしてしまうと失敗率が高すぎます。。。

一度大きくなった眼球はもとに戻るわけではないのです。


気候のいい今、少しずつでも外遊びの時間を増やしていけると良いですね♡


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