都営バス草64系統の小旅行
始発停留所にバスを着けると、車椅子のお客様と介助者が待っていた。車椅子には還暦を過ぎたぐらいの女性、介助者は30歳前後の、やはり女性である。実の親子か嫁姑か、実際のところは分からないけれど、母娘ということにしておこう。それだけなら何の変哲もない光景であるのだが、2人とも満面の笑みを浮かべているものだから、私までつられて笑顔になる。
座席を二つに畳んで車椅子スペースを作り、バスと地面との間にスロープを渡して車内の所定の位置までお客様を慎重にご案内し、行き先を聞く。すると