よもやま語らいゼミ開催後記⑤「『勉強できるとこ、どっかないかな~』に応える自習室をつくろう」
東大生を対象に、毎回テーマを決めて自由に対話をするイベント「よもやま語らいゼミ」。2月21日のテーマは「『勉強できるとこ、どっかないかな~』に応える自習室をつくろう」でした。このイベントには、運営側と参加者合わせて12名ほどが参加しました。イベントでは、自習室の環境について様々な論点をめぐって活発に話し合った後、各々が思う「理想の自習室」を自由に表現するワークショップを行いました。
1.
イベント前半で話し合ったことの中から、特に印象に残った点についていくつかご紹介します。
静かなところ?ざわついたところ?
集中できる環境として、静けさとざわつきのどちらが良いかが話題にあがりました。静かすぎるところでは環境音をYouTubeで流すという意見もあり、集中できる環境を自ら作り出すこともできそうです。歩きながらや、ブツブツ言いながら自習したいとの声もあり、ニーズはさまざまあることが分かりました。
作業内容によって良い環境は異なる
「そもそも自習室で何をするかによって理想の環境は違うのではないか?」という問いかけから話が広がりました。
結論としては、考える、レポートのアイデアを出すなど答えを出さない作業をするときは歩き回れる、ホワイトボードがある、音がある場所が良いようです。一方、テスト勉強や計算作業などをするときはパーテーションがある、シーンとしている場所が良いという意見が出ました。
一律に「理想の自習室」を語るのではなく、作業内容によって場合分けをしたことで一気に話がしやすくなったように思います。
自習室の評定本が欲しい?!
自習室の要素として、音、照明、窓の配置、空調、混雑度、会話可能か、コンセントの有無、ロッカーの有無などがあげられました。各要素について人によって好みが異なり、万人が納得できる自習室環境というのは難しいと感じました。
そこで、「自習室ごとの評価が書かれた評定本のようなものがあったら読んでみたい」というコメントがありました。それぞれ好みが違うならば、各々が作業内容、好みによって選択できるようにすればよさそうです!学内の自習室だけでなく、カフェごとの評価にまで話が飛び、盛り上がりました。
2.
イベント後半では「理想の自習室とは?」をテーマに、各々がスライドに自習室の概要を自由に表現し、全体でシェアしました。
場所(オンラインでも可)、利用資格、内装、サービス、費用、特徴などを考え、自習室の名前と5つの観点を発表しました。
24時間OPENしている自習室や、大学施設を活用した自習室、センサー付き自習室など理想が詰まったアイデアが発表されました。前半の議論で出た仮眠室のアイデアが取り入れられている自習室も多かったです。短い時間のなかで独創的な空間が生み出されていて、「この自習室を使ってみたい!」と思うものがいくつもありました。
3.
最後に私がこのテーマとイベントについて考えたことを綴ります。
『勉強できるとこ、どっかないかな~』という問いは、よく思い浮かべており、困っていたことでもあったので話し合うことを楽しみにしていました。議論のなかで同じような要望をもつ人がいて共感したり、屋外など意外なところで自習する人もいて驚いたりと、実りの多い回だったと思います。自習室という名のつかないところでも、自分の枠組みの中で自習室と規定すれば自習空間になるという発想は新しく、取り入れてみたいです。
自習室といっても、ただ建物と机と椅子を用意すればいいわけではなく、心地良い空間にするための少しの工夫が必要だとわかりました。「なんとなく居心地の良い自習室」の理由が分かったような気がします。
皆さんの理想の自習室はどのような空間でしょうか?
東京大学ピアサポートルーム
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