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介護認定を受ける!

お花さんが、認知症かなと気づいたのは、私の子供(お花さんの孫)が高校生くらいかなぁ。およそ10年位前から、??の言動が増えてきました。
はじめは、疲れているのかな?調子が悪いのかな?勘違い?と思っていました。ちゃんとできるときもあり、できないこともあり。そのできないことが少しづつ増えていきました。
家族って、いつから?ってよくわからないものね。

病院受診をすると、認知症ではない。脳に少し水が溜まっていると説明を受けたそうです。
お花さんは「認知症ではない」と言われたことで安心していました。
でも、薬は、しっかりと認知症の薬が処方されています。
これは、飲み忘れちゃダメだよ!

あんなに大好きだったお花の世話が、だんだんと興味がなくなってきました。
食事の用意も一人ではできなくなりました。
一日中、ソファに座り、テレビを見ていることも増えて、何見てるの?と聞くと
「わからん」
サスペンスドラマの犯人は誰だった?
「犯人、誰だったっけ?」

そろそろ、デイサービス利用した方がいいかなと。
友人のケアマネジャーさんに相談。介護申請となりました。

認定調査・・・私が思っていたよりも、本人の中でできないことや不安に思うことが多くなっていたようです。
年齢は?
「何歳だっけ?」とおジジさんの顔を覗く。
「一人で散歩したら、家がどこかわからなくなる不安があるから一人で外に行かないの」
そんな思いがあったことなんて知らなかったわ。

認定の結果は、「要介護1」
そっかぁ、りっぱな認知症ということだよね。

さぁさぁ、どこのデイサービスにしましょうか?
ケアマネジャーさんは、私が仕事しているデイサービスを利用してもらったら?と言われましたが、私は、自分の家事情が、仕事仲間に公開されることには少し抵抗がありました。お互いに気を使うよねぇ。

デイサービスって、うちの長男は・・・嫁は・・・と皆さんいろんな愚痴言うところ。そんな相談・愚痴を聞くのが、相談員の私の仕事です。
お花さんは、そんな愚痴言えないよねぇ。
気を使わないで思い切り、嫁の愚痴を言えるところの方がいいと思います。

いくつかのデイサービスの見学に行って、いざ、利用となりました。

2.3回、デイサービス利用したころ、朝から、
「あんなところ、行きたくない」
珍しく感情をむき出しにして言いました。
「デイサービス行くくらいなら、2階から飛び降りた方がまだマシだわ!!」
と、泣きながら言ったことがあります。
何かあったのかなぁ?

これには、長男、パパちゃんが怒って
「それなら2階から飛び降りてみろ!」
「できないことばかりのばあさんの世話するじいさんが大変なんだから、協力しろ」
この一言で、お花さんは泣くのを堪えてデイサービスに通うことになりました。
嫁の私には到底こんなセリフは言えませんね!

デイサービスって、通い始め多くの人に、同じようなこと起こります。
はじめは、周りからデイサービス行った方がいいよと促されて、行ってみたものの、周りには車いすの人・認知症の人・体に障害がある人など目の前に見てしまうと、自分もこうなっていくんだと、不安になる。ああなりなくない…。そういうあなたも、そうたいした変わりはないけどね。
また、強い口調で何か言われたなど、何かのきっかけがあると、もう行きたくない。あんなところ・・・・
結構多くの方に、そんな気持ちが芽生えます。

こうなると、生活相談員さんとケアマネジャーさん・家族と協力しながら、対応していくしかありません。
認知症の人って、楽しい記憶は、忘れてしまいます。嫌だと思ったことは結構記憶に残ることが多いです。
嫌なことを忘れてくれればいいのに・・・。これは忘れないのです。
厄介な話。

皆さん、最初はいやいや通いだすのですが、こういう気持ちは回数を重ねると、ほとんどと言っていいほど、デイサービスって楽しい!となっていきます。
お花さんも同様でした。
はじめは、週1回から・・・
慣れたかな?もう少し増やそうか。週2回・・
家でいるよりも、安心できるよね、週3回。
家にいるのが不安になってきたよね、週4回、お泊りも入れようか・・・
と、介護サービスがどんどん増えていきます。

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