うとQ世話し「何故我が国だけデフレから抜け出せないのか」4/4 +1「忘れていた結語」

2021/7/9
(うとQ世話し「何故我が国だけデフレから抜け出せないのか」4/4 +1「忘れていた結語」)
おっと、大切な結語を忘れておりました。立花隆の訃報の印象が強すぎて、ついつい話がそれてしまったようです。
では最後に、
賃上げをするにはまずその原資となるπを拡げなくてはなりません。
πとは何かと言えば、事業の最外周にある「価格の値上げ(=売上高」です。それが、その内側にある「実入りの拡大(=賃上げの原資=賃金のアップ)」となる第一条件です。
それをせずに例えば大手が賃上げをしようとすると、決まって下請にしわ寄せがいく事になります。我が国の大半が下請けに近い状態であるとすると、価格を上げないまま大手の賃金が上がると逆に大半の小規模な会社の従業員給与がそれに反比例して下がってしまいます。
ですので、ここは国民全体が、大手のみならず小規模事業者層迄の値上げが、その中で生きる従業員の実入りを増やす側面があるのだという点に気づき、認識を改める必要がある様に思っております。
これに気づき、その認識を新たにしないと再び「いつか来た道」
即ち30年前のバブル崩壊後のリストラ、人材海外流出、海外からの安くて良い製品の逆輸入等によって、我が国にデフレ時代の幕開けがもたらされたブーメランを再度ふたたび受けることになる気が致します。
今回はコロナ禍状況下という事もあり、一度ならず二回目のブーメランを受けた場合、到底我が国の大多数の人々の生活は持ちこたえられず、将来の我が国の絵姿すら描けなくなる「重大局面」に差し掛かっているような気がしております。
ですので、今こそお互い
「価格が上がらなければ給与は上がらない」
「給与を上げなければ逆に会社は持たない」
「お金は使わなければ入ってこない」
と認識を新たにし、最後は
「赤信号(デフレ再来)みんなで「上げれば」怖くない」
即ち
「赤信号(デフレ再来)みんなが「上がれば」怖くない」
にしたいとおもっております。
勿論既述の
「赤信号(デフレ再来)みんなで「使えば」怖くない」
も併せて。
その大前提となるのが労使ともに「お金は使わなければ入ってこない」という海外諸国労使との共通認識でしょう。
追記)
再度、立花隆さんのご冥福をお祈り申し上げます。

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