うとQ世話し 疎外

2020/10/18
(うとQ世話し 疎外 )
前々回の「同調圧力軍団」の元を、前回の記事で「嫉妬心」からきているのではないかとの推測を申し上げましたが、今日の記事は更にそこからの連想です。
曰く
「いじめっ子」
いじめっ子というからには勿論こどもです。名前は「いじめっ子」ですが、昔は「いじめっ子」とは、本当のいじめを陰湿にするような子を言うのではなく、せいぜい「意地悪をする子」位の意味合いでした。
で、そのいじめっ子がどういった場合に「意地悪」をするかといえば、好きな女の子の気を引きたくて「ちょっと意地の悪いちょっかいを出す」といったものでした。
要するに「俺に関心を持てよ」という遠まわしメッセージ。
自分の時代には男の子ばかりではなく、これをやる女の子も結構いました。
「私に、関心を持ちなさいよ」と同じ遠まわしメッセージホルダー。
それが、それほど深刻ではない事の譬えとして、TVアニメの「ちびまる子ちゃん」でよく使われたフレーズの「いけずぅ(方言でいじわるぅの意味)」のトーンを思い浮かべて戴ければ、当たらずとも遠からず、でしょうか。
これは恐らく「男女七歳にして席を同じゅうせず」の暗黙の縛りがこのような変形アプローチを生んだような気もしますが、その同じ縛りが時を経て幾星霜の後に、妙な変形を重ね、だんだん常態化、且つ巧妙化して現在のジジババたちの中で「異様な開花」を始めたような気もします。
チョット道を塞ぐ。ちょっと気づかぬふりをして相手の前を横切る。あれやこれやで何くれとなく邪魔をする。
しかしこの邪魔は裏返せば、何のことはない「邪魔することによって自分を相手の前に見せつけに来る」事以外の何物でもなく、換言すれば「早く私(俺)に気づきなさいよ(気づけよ)」のメッセージのような気もします。
そうしてそれは、子供の頃の無邪気な「ほのぼのとした恋心もどき」等ではなく、かといって悪質な意地悪一辺倒という訳でもなく、変形の奥底にあるのは「疎んぜられてきた人間」の必死なメッセージであるような気もします。
自分も他人には無関心であった分、他人からもその報復としてとは言わないまでも同様に関心を払われてこなかった過去、現在、そして未来も。死ぬ迄。
何かやっても誰も怒らない。誰も注意しない。見て見ぬ振りしか帰って来ない。
無反応、ノーリアクション。声、発すれども、こだま無し。
これこそ
疎んじられ外される
「疎外」
そのものではないでしょうか。

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