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モノとその繋がりの科学
nodesのひろがり
モノとその繋がりの科学
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大学で新しく学ぶ数学分野の1つにグラフ理論があります。グラフというと表計算の結果をまとめる図が思いつきますが、ここでの「グラフ」は別の意味で、「モノとその繫がり」を表します。「ネットワーク」と同じ意味で、こちらのほうがなじみがあるかもしれません。日頃よく目にするグラフは例えば電車の路線図で、駅(モノ)と路線(繫がり)を表しています。
グラフ理論は約300年の歴史がある分野ですが、長い間研究されている理由の一つに遍在性(どこにでもあること)があります。世の中には、道路交通網、インターネット網、金融ネットワークなど、さまざまなグラフが存在し、実は私たちの体内にも、脳神経網やタンパク質相互作用ネットワークなどのグラフが存在します。最近のものですと、LINE、Twitter、Instagramなどのユーザ・友だち関係は全世界規模の巨大なグラフです。
まずは身の回りのグラフを見つけてみましょう。そして300年続くグラフ研究の世界へ、第一歩を踏み出してみてください。学生の皆さんはもちろん、誰にでもおもしろい発見があると思います。
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華井雅俊/専門は大規模グラフ解析、Graph Neural Network、大規模離散系シミュレーション。東京工業大学大学院修了後、NTU (シンガポール) 、SUSTech (中国深セン) を経て、2021年より現職。
Contents
巻頭言
特集 データ活用社会創成プラットフォームmdx 始動
ゼロカーボンを目指す地域と技術をつなぐ情報基盤の構築
オープンデータから日本全国の人流をつくりだす
医学分野の論文から日本語言語モデルを構築する
連載 nodesの光明
情報システム利用者の「困った!」を解決
──教育のオンライン化に貢献する学生サポーターたち
連載 飛翔するnodes
大型データから解き明かす土星衛星の大気環境
nodesのひろがり
プロジェクト md“X”
スパコン導入の舞台裏
0と1で超巨大システムを操る
モノとその繋がりの科学
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