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東大生、音楽を語る - 第1回

 はじめまして!
 本日から隔日で【東大生、音楽を語る】という企画の投稿をはじめます!音楽を好む5人が交代で、それぞれ7人の素敵なミュージシャンを語る本企画、最終日までどうぞお楽しみください。


 初回は、音楽を語る上で外せない、名実ともに素晴らしい6人のミュージシャンについて、アルバムを2枚ずつ(!)紹介しようと思います。わたしの説明が多少おもしろくなくても音を聴けばよさはわかるでしょう。とにかく聴いてください。

 Ivie Andersonのように好きだけどそんなにポピュラーじゃないミュージシャンは諦めました...(ちょっと期待して一応リンクは貼っておきます)。

Marlena Shaw

 マリーナ・ショウの代表作 "Who is This Bitch, Anyway?" (1975)  は、ジャズのフィールドを飛び出したグルーヴィーなコンセプトアルバム。いまでもとても現代的で新鮮でおしゃれな音楽です。とーってもおすすめ!わたし自身は、もっとストレートに歌った翌年のこのアルバムも好きです。

John Coltrane

 ジョン・コルトレーンはジャズを文字通り代表する、神のようなサックス奏者。いまさら語るのもおこがましい、聴けばよさはわかるはず。活動期間は決して長くないですが、晩年まで常に作風をアップデートし続けたことも魅力です。ちなみにわたしが人生で初めて音楽を聴いていいなと思ったのは1961年のこのアルバムだった気がします。至上。

Donny Hathaway

 人種問題に正面から取り組んだ詞、高い歌唱力、素晴らしい音楽性…大好きです。代表曲は2曲目の "Someday We'll All Be Free" 。黒人差別を扱っていてとても普遍的な、歴史に残る名曲です。ぜひお聴きください!
 わたしは1972年に映画サントラとして発表された "Come Back Charleston Blue” も好きです。1920年代風で陽気な "Main Theme" から感動の "Little Ghetto Boy" まで。

Laura Nyro

 1960年代後半から活躍した早熟なシンガーソングライター、ローラ・ニーロ。彼女の魅力は何といってもとても幅広い音楽性と高い歌唱力だと思います。1971年に発表したこの "Gonna Take A Miracle" は圧倒的なカヴァーアルバム。共演している Patti LaBelle も偉大なミュージシャンです。
 ソングライターとしても超一流。ベトナム戦争や女性など、社会的なことも歌いました。わたしは "Eli and the Thirteenth Confession" というアルバムが特に好きです。

David Bowie

 2016年に他界したデヴィッド・ボウイ。「ボウイは変化を可能にするために無を堅持した」という本がありますが、ほんとに、彼の本質的な魅力は歌詞やコンセプトの深みだと思います。
 1972年の "The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars" というアルバム、また同時期のコンサートを通して、ボウイは火星からやってきたロックスター、ジギー・スターダストを演じます。聴いて、観て、読んで…作品世界を体感してみてください。
 わたしのお気に入りは前年の "Hunky Dory" というアルバム。一転アコースティックでフォーキーで、詞は素直で深遠。名曲揃いです。

Aretha Franklin

 今回の記事ではそれぞれのミュージシャンの代表作として名高いアルバムを取り上げてきたので、ここまで読んでくださった音楽が好きな方はこのセレクトに驚かれるかもしれません。これは彼女が晩年に発表した、偉大な女性歌手の名曲をカヴァーするという趣旨のアルバムで、ここまで取り上げた作品と比べるとあまりエッセンシャルな感じがしないものだから。
 しかし、コルトレーンの項でも書きましたが、わたしは絶えず新しいことを試みる姿勢をとても素敵だと考えています。そして、いまでも時々、もう素晴らしい作品を既に多く発表している大御所たちがいいアルバムを出しています。そのような音楽的姿勢を代表する作品としてこのアルバムを選びました。いわゆる全盛期と比べてもまったく遜色なく素晴らしい歌唱と音楽性に支えられたアルバムです。
 アレサ・フランクリンはゴスペルにルーツを持ち、ソウルミュージックを代表する歌手として2018年に亡くなるまで第一線で活躍しました。もう1枚何を取り上げるべきかとても悩みますが、日本語タイトルが「ゴスペル・ライヴ」である "One Lord, One Faith, One Baptism" (1987) で。


 名実ともに素晴らしいにもかかわらず、人数の都合上紹介できなかったミュージシャンがたくさんいます。Pink Floyd やMilton Nascimento は紹介したかったなあ…活動が多岐にわたるためアルバムを選びきれなかった Duke Ellington もぜひ聴いてほしいです!J-popだとFlipper's Guitarが好き。それから、圧倒的にいい音楽を作ってるのは Cornelius だと思います。


 次は11月15日公開!それぞれに個性的でいい感じの音楽の紹介が続きます。ぜひ駒場祭最終日まで本企画をお楽しみください!


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