東大生、音楽を語る - 第5回
こんにちは。銀杏の葉が色付いてまいりました今日この頃ではございますが、皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
クラスでは聴く音楽に意外性があると言われている私ですが、好きなアーティストや曲それぞれについて語るのは初めて。それでは大好きな音楽について主観全開で語っていこうと思います。投稿を読むうちにある傾向を掴む方もいるのでは…??何はともあれ、少しでもいいなぁと思ってくださると幸いです。敬称略でお送りします。
ゲスの極み乙女
私がおそらく一番初めに好きになったバンド。メンバーは川谷絵音(Vo/Gt)、休日課長(Ba)、ちゃんMARI(Key)、ほな・いこか(Dr)の4人です。この全員が驚くほどの個性派です。休日課長はコントラバスを演奏されることもあるんです。ちゃんMARIのソロのピアノは圧巻。いこか様はさとうほなみ名義で俳優業もされています…とにかく美しい。絵音さんについては後ほどゆっくり語らせてください。
「猟奇的なキスを私にして」
はじめて聴いた時の衝撃は忘れられません。確か小5か小6だったような。キャッチーなフレーズが耳から離れなくなりました。「私以外私じゃないの」に並ぶ有名曲です。mvも必見!不思議なシーンが印象的です🥟 とりあえず1度聴いてみていただきたいです。
「キラーボール」
不朽の名作だと思います。予測できない展開の音楽。歌詞も鮮烈です。
そう何回でも言ってやるよ
君の中で踊る黒いもの
ああ、あたかも隠したつもりで 平然としてる顔が嫌で
どうでもいいテレビのニュースに
踊らされる架空の毎日
ああ、こんなクソみたいな夜は
キラーボールと一緒に回るよ
初めてこの歌詞を聴いたとき、思わずどきりとしました。ゲスの極み乙女の初期の曲に多い語りのある曲であるということもあり、歌詞がとても響きます。独特なリズムが癖になることも間違いなし。間奏の幻想即興曲も素敵です。キラーボールが気になった人には、ぶらっくパレードもお勧め。「ぶらっくパレード」も、毒気がある歌詞と「毒」にとどまらぬ何かを考えさせられる余白をたっぷりと含んだ曲となっています。
「星降る夜に花束を」
聴きながら夜の街を颯爽と歩きたい曲ランキング1位。疾走感のあるメロディに背中を押されます。何か決断するとき、少し勇気が欲しいときに是非聞いてほしいです。「左手にはあなたが捨てたもの 右手にはあなたからの愛を」というフレーズが好きです。反芻してしまう言葉の1つ。この曲が響いた方には、「はしゃぎすぎた街の中で僕は一人遠回りした」も聴いてみてほしいと思います。
macico
ふいに見つけたバンドです。yukino、小林 斗夢、堀田コウキからなる3人組です。コーヒーを片手に聴きたくなります。切ない失恋をテーマにしながらも明るい曲調の曲が多いです。
「hanataba」
日常や人々の繋がりの儚さを感じる一曲です。
転げて知る日々 薄れる煌めき
言葉は空回り 強く描くほどに
悲しみ喜び 憧れは外に
見つめ合うよりも 同じ空を見よう
言葉が優しくて沁みる。メレンゲ菓子を口に入れたときみたいって言ったら伝わりますか。そんな感じです。儚い関係だからこそ美しいのかもしれないと、柄にもないことを考えつつ聴いています。ほかにもalcoholという曲をお勧めしておきます!ブレイクタイムに是非。
マハラージャン
とにかく情報量が多く、眩暈を起こしてしまいそうなくらいお洒落です。マハラージャンのターバン姿はかなり印象的です。リズム隊にはハマ・オカモトも参加しています。なんて豪華。
「セーラ☆ムン太郎」
題名を見ただけで聴きたくなってきたのでは?面白さを追求した歌かと思いきや…素敵な裏切りが。素敵すぎるイントロと勇気が出てくるリズムに注目。「ヒーロー」とは特別な誰かを指す言葉ではないのかもしれません。セーラ☆ムン太郎のことを好きになること間違いなしです。
「eden」
懐かしさを感じる音楽とmvが何とも言えないくらい素敵。なんとmvは主演、監督、編集を一人の方がされているのです。学生さんなんだとか。夜の街に溶け込んでいくような歌。夜更かししながら聴いています。セーラ☆ムン太郎とは違った方法で勇気をくれるような気がします。
さとうもか
さとうもかの曲を初めて聴いたのは、絵音さんがテレビやインタビュー記事でお勧めしていたから。そんなひねりのない理由で聴き始めたのですが、今は自分の中で独立した領域を築き始めたような気がしています。恋心や失恋をポップに可愛らしく歌うさとうもか。是非聴いてみてください。
「melt bitter」
過去の恋愛に対する未練が描かれた一曲。
私の痛い気持ちを
ふたりのものだと勘違いしていた
抱きしめなきゃ なにも分かんないのに
愛してる 愛してるなんて
文字の重さは泡と同じだね
会いに行けば未来は変わったかな
さとうもかの声が温かくて可愛らしいからこそ、切なくなってしまいます。「私の痛い気持ちを ふたりのものだと勘違いしていた」という歌詞を初めて聴いたとき、言語化することが難しい気持ちが、馴染んだ言葉で表されていることに衝撃を受けました。ほかには「Woolly」なんてどうでしょう。「失恋」はどんな言葉で定義され得るんだろう、なんて考えてしまった。「締め切りの無い日々」ということばが好き。
Indigo la End
私がその素敵さを皆さんに最も伝えたいと思うバンドです。主観ではありますが、一つ一つの曲が、本当に本当に感情に迫ってくるんです。このバンドは前述のゲスの極み乙女同様、川谷絵音をボーカルとしています。メンバーは川谷絵音(Vo/Gt)、長田カーティス(Gt)、後鳥亮介(Ba)、佐藤栄太郎(Dr)。「夏夜のマジック」は聴いたことがある方も多いのでは。「同じボーカルのバンドなんだから、ゲス乙女と何が違うの?」そんな疑問をお持ちの方は、この機会に聴き比べを。まず4曲紹介させてください。
「雫に恋して」
ストレートに失恋を歌った曲です。こんなにも直球で来るのに、気持ちが揺さぶられてしまうなんて魔法のよう。この曲は特にmvも一緒に見てほしいです。たった4分38秒なのに、もう映画かドラマか何か別の物を見ているみたいです。「忘れて花束」はその続きとなっています。
「ラッパーの涙」
Indigo にしては珍しい曲調なのですが、あえてお勧めしておきます。ラップパートがある、ヒップホップの要素を持った曲です。ゆったりとしたサビのメロディと尖ったラップが一つの曲で調和しているこの感じが何とも言えないくらい好きです。「ラッパーが涙を流すようなリリック」とは、どんなリリックなのでしょうか…。
「こころふたつ」
これを聴いたら考えることが多くなってしまって、夜中に数学の問題が解けなくなってしまった思い出…自分でも驚きました。機会を掴むのはとても難しいことなのだと改めて感じさせられます。
「夜の恋は」
リリースされて以来、私の中で一番の曲。2月、入試シーズンがすでに始まっていたような時期に、入試が終わったら聴こう!と温めておいて入試の帰り道に初めて電車で聴きました。思い返せばこの曲が収録されているアルバム「夜行秘密」は東大入試の8日前にリリースされたのでした。「終わったら聴ける!」というのは私のひそかなモチベーションでした。そのおかげで今こうしてnoteを書いていたり。
嫉妬させてよ
それくらい好きにさせてよ させてよ
あなたを見るたび痛くなってしまうほど
好きにさせてよ
二通りの解釈ができてしまうこの歌詞…聴き手によって感じ方も変わってくるはず。「2人は1+1になってしまった」というフレーズも、単なる別れを示しているわけではなく、含みを感じざるを得ないものです。なんというか、素敵すぎる。
indigo la Endの魅力をお伝えできるほどの語彙と表現力がほしい。とりあえず1回でいいので聴いてみてください。余談ですが、大学に入ってからindigoについてお話できる人に沢山会えました。素敵な人々と結び付けてくれたアーティストでもあります。大好きです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!自分の好きな曲を見つめ直して言語化する、素敵な機会でした。
私の好きな音楽の傾向…それは①絵音さんの影響、②失恋ソングの多さ、に尽きるでしょう。川谷絵音については後ほど。失恋ソングは少し切なくなれるから好きなんです。恋をしていてもいなくても、聴く曲はいつも失恋ソング。そんな筆者がお送りいたしました。
次回23日は、本シリーズ最後の投稿です!お楽しみに!
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