呪文と呪いの正体【考察】 #最近の学び
あなたはどんな「呪文」を知っていますか?
たとえば「テクマクマヤコン テクマクマヤコン」は懐かしのアニメ『ひみつのアッコちゃん』でアッコちゃんが変身するときに唱える呪文です。
最近になると『ハリー・ポッター』シリーズで使われる魔法の呪文「エクスペクト・パトローナム」(守護霊よ来たれ)などがあります。
アニメや映画の世界に限らず、実生活の中で使われる呪文もあります。
子どもがちょっとケガしたときなどにお母さんが唱える「痛いの痛いの飛んでいけ~」はお呪い(おまじない)として有名です。
これって英語では「Pain, pain, go away!」や「It hurts, it hurts, fly away」などと表現するそう。発想が実によく似ていますよね。
日本大百科全書(ニッポニカ) の解説によると、良くも悪くも、何かを願うときに唱えるもののようです。
昭和の頃、小中学生の間で流行った「こっくりさん、こっくりさん。いらっしゃいましたらこちらへお越しください」も呪文といえるでしょう。
呪いの正体
呪文(じゅもん)、お呪い(おまじない)には「呪」の文字が使われています。呪い(のろい)という「念」「思考」を能動的な行動に移したものが呪文なのです。
「呪い」と聞けば貞子が出てくるホラー映画『リング』の「呪いのビデオ」みたいに怖いイメージがあります。
また『呪術廻戦』のように「人間の負の感情から生まれる呪い」を題材にした作品もあり、「呪い」の解釈は多岐にわたります。
私は「呪い」とは何なのか?ああだこうだ考えて「自分の中に生まれた、あるいは植え付けられた“思い込み”ではないか」と仮説を立てました。
そんななか、Youtube「ジャンプチャンネル」の動画で怪談師が「呪い」について解説しているのを見て「俺の仮説とほぼ同じやね」と確信したのです。
※【閲覧注意】怪談師によるちょっと怖い話が出てくるので、苦手な方は視聴をお控えください。
怪談師がいうように、友だち同士でケンカして「ムカつくな」と罵った場合、相手は心に傷を負う。それも「呪い」の一つと考えられます。
あくまで個人的見解ですが、呪いの正体は「トラウマ(心の傷)」や「バイアス(思い込み)」である可能性が高いといえます。
私自身の「呪い」体験
私は保育園に通っていた頃から歌が好きで鉄腕アトム、鉄人28号などの主題歌をよく口ずさんだものです。
しかし小学校2年生のときに音楽の授業で一人ずつ歌うことになり、私の順番がきて教科書の楽曲を歌ったところ…。
忘れもしません。女性のS本先生が苦笑いするように言い放ったのです。
「なんねあんた、バーブ佐竹みたいな声しとうね」
教室は爆笑に包まれ、私は顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしました。(※バーブ佐竹は低音でハスキーな歌声が人気の男性歌手)
それ以来、人前で歌うのが苦手になりました。音楽の授業も嫌いになったため、通知表もずっと「2」が続きました。
まさに「バーブ佐竹みたいな声」の言葉で呪いにかけられたようなものです。
ところがあるとき、思わぬことから音楽の苦手意識が解消されることに。
公立中学に進むと、音楽担当のA田先生は風変わりな先生でした。歌のテストを「何でもいいから好きな歌を歌っていいぞ」というではありませんか。
音楽の授業は苦手ながら、フォークソングにハマっていた私は「何でもいいのか!よし!!」と奮起しました。
周りは音楽の教科書から選曲して歌う中、場違いな泉谷しげるの『眠れない夜』をアカペラで熱唱。先生も「変わった歌だな?」と怪訝そうにしてましたが、私自身は満足でした。
さらにリコーダーのテストでは映画『荒野の七人』のテーマを耳コピして吹いて達成感に浸ったのです。
なんとその学期は通知表で音楽が「4」にアップしていました。音楽の授業も好きになって、人前で歌うのも平気になり、高校に進学すると文化祭でギターを弾き語りしたほどです。
予期せぬハプニングで呪いにかかりながら、自ら前向きにチャレンジしたことで呪いが解けた。振り返ればそんな体験でした。
今回はどんな「呪文」があるか気になったことからはじまって「呪い」を考察。呪いとはあるきっかけによる「トラウマ」や「バイアス」ではないかという「#最近の学び」について書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
画像は『タイトル「抽象 vs 立体 @Bing+プロンプト」 クリエイター:茜町春彦さん』
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