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音楽の背中・暮らしの奥に(日記)

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大人や子供がやってきて音楽をまなぶここutena music field での出来事と、日々のふりかえり、明日への希望などを。 音と音のあいだにある音楽と西洋音楽の仕組みへの敬意…
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#暮らし

愛されない、はデフォルト

両親に愛されていなかったわけではないけれど、 どこか遠巻きに感じていた。 ダイレクトに共感されたことも、褒められたことも、思いを抱きとめられたことも記憶にない。 息子が通った教会の幼稚園は坂の上にあって、 急勾配を上がっていくと、 歳をとっても溌剌としたおばあちゃん先生がいて、 しゃがみこんで大きく手を広げて待っていてくださって 息子の歩く先を立ちはだかるように(笑)して、抱きしめてくださる。 それを見届けて、坂を降りながら、 何度も泣いた。 私にはあれができない。と。

よしずばりの音楽室

音楽室の東側の窓に背の高いよしずを立て掛けたら、 ちょっと、あなぐらみたいに薄暗くなりましたが 私的には、いい感じです。 最近の音楽室では、生徒さんのレッスン時間の他に、 サークル向けの動画を上げたり、zoomをやったり、という時間が増えました。 常に人と接していて、新鮮でアクティブで刺激的です。 去年辺りから、もう恥は捨てましたので、動画を取ることに抵抗はなくなっています。なので、その延長でzoomも気楽にやっております。もう、風呂上がりにタオル肩にかけたまま・・・・と

求める解は”快”からはじまる

私にとって、練習→演奏 のプロセスでいかに「快く」できるか、というところがとても大事な事になってきています。 楽曲の快い 身体の快い 如何に壁を通過していくか。 その抜け道は線のように細くて、自分にとって一つしかない。 流れは響きが整える。 快が解になるまで 待ってみます。 時間的に、空間的に。 そのための聴覚、視覚、触覚、見渡す、拾う、 例えばディミニッシュのような抜け感のない和音も行き詰まりにならないように次に来る和音のどこへ抜けていくか、を感じて組み立て

調律という養生

ヒメコブシと調律師さんの玄関4月上旬なみ、という今日、庭先にはヒメコブシの花が満開。 去年はわけあって狂ったようにたくさん咲きましたが今年はおとなしめ。 玄関があいて、調律師さんがやってきました。いつも穏やかで、ゆっくりと動き、ゆっくりと話しをされます。 今日はグランドピアノとアップライトピアノの2台。 私も今日は仕事がないので、どうぞお好きにやってください、とお願いすると、10時に入られて、帰っていかれたのが16時。ピアノがなっている間私も覗くこともなく掃除したり、パソコ

11月の音楽室2

幼児さん、1年生のグループワーク 最近は、仕事が終わったら、ご飯の前にお風呂に入るようにしています。 夕飯は10時近くなることも。 先週の土曜日、幼児さん、1年生のグループワークの前の日の夕方に愛媛で急激に感染者が増えたというニュースが耳に入ってきてました。そういえば、金曜日には迎えに来ていた保護者の方が、学校関係者のクラスターもあった、と、不安げに口にされていて、お母さんたちの動揺がつたわってきます。 グループワークを中止しよう。と一度は思いましたが、それは、子どもた

再生

大好きなピアニストが脳卒中で復帰不可能、という記事がtwitterで回ってきました。自分の演奏を「もどかしい」と。つい自分に置き換えてしまう、そのもどかしさがいつか自分にも来るかもしれない、なにか、生々しく気持ちがうごいてすこしうずくような感じがしました。あれほどのピアニストも、そうか、神様のお目こぼしで、運命から逃れるなんてことはできないのですね。 今日は少し長めの休みの1日目。朝から彼、キース・ジャレットのことを考えながら、私もいまだ完治しない肘をやりくりしながら、少し

猫のゴロゴロについて

このごろはめっきり朝晩がさむくなってきたので 私が夜布団に潜り込むのを待ち構えて猫が潜り込んできて 耳元でごろごろと喉を鳴らし始める。 低い周波数の音色のトレモロ 8回ほどで呼気と吸気が入れ替わり微かに音程も変わる。 ほっぺたにほっぺたを押し付けて、 からだもピッタリ寄り添ってくるものだから それは骨伝導で私に伝わってくる。 corororo rorororo gorororo rorororo corororo rorororo gorororo rorororo 一説によ

変わっていく世界と暮らす

携帯電話のtwitterのアプリを消しました。 PCを開けたときだけみることにして。 大体私たちがおかれている状況がわかってきてて そうしたら、やらなければならないのは、 3蜜をさけることと、手洗い、日々の暮らし、人との向き合い方、仕事への方向づけ。 いつまでも不安に舵を取らせて置くわけにも行かない。 不安をそっと意識しながら、でも、それに方向性を委ねないように、 というか、 不安をちゃんと意識して、認めてやって、 不安が多少の悪さをするのも仕方ないと思いながら、 もう

4/4のutena music field

週末は スタジオと化します。 今買っておかないと後悔するとおもって、機材を揃えました。 正解だった、マイクが違うと、今まで諦めていた音が取れる。 ヘッドホンでピアノ聴くとあらがよく聞こえていい練習になります。 火曜日には、ちょっと風邪気味の子がいて、それで慌てて、教室のコロナ対策をしっかり考えて、保護者の皆さんにも共有することに。その頃はまだ愛媛はのほほんとしてるのに、私だけびっちり対策してバカみたいだったんだけど、悲しいかな、世の中があっという間に追いついてきて、あのタイ

健やかなるものと病むものは同時に生きる

良かったことひとつ、良かったことは、なかなか素直に大人の言葉に従いたくない女の子を辛抱強く待つことができたこと。本当はとっても気持ちのやわらい子なのに、なにかでつっかえると、先へ行けなくなって行動が止まってしまう。スケッチしたいの、といって、少し描いて、また、ピアノするーー、と。気持ちの切り替えができました。最初どうしてもしたくなかったのは左手。苦手だったんだね、でもそれを言われるのも嫌だったのね。人に言われるのは嫌。でも自分で決めて自分で取り組み始めたことはちゃんとできる。

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2/16頃のutena music field

余白をはぐくむ

片付け症候群ここ二ヶ月ほど、なぜだかやたらと整理整頓をしています。 片付けを患っている。 noteつけんといかんのやないの〜とか、ほかにもっとやるべきことことあるでしょとか、いろいろ水を向けてみても、なぜか苦手な整理整頓を始めてしまった。 衝動ってやつ。 それがなぜか、あちこちに飛び移りながら、続いてます。 なんでだろう。 整理してみたって、きりないくらいいろいろあります。 自分の部屋(本と衣類が抱き合って寝てるのを区分け)、 電気機器の取説(もう本体もないやつがいくつ

合歓の葉は夜眠ります。6/25

合歓の花実家の帰り道にまた寄ってみました。 周りの合歓の花は今が盛りですが、 ここは谷間の日の当たらないところ、それでも少し色づいてきました。 もう19時を越えていたので、薄暗くて、葉っぱがオジギソウみたいにしぼんでいます。そう、合歓の葉っぱは眠ります。少し拡大。 気になる背景ですが、多分砂防ダムというやつではないかと思います。 先週帰ったときには花はまだつぼみでした。その時の記事が下のです。 まだ明るかったので葉っぱも開いてる。 サピエンス全史 読み終わり母の病院のはし

6/22自閉症の生徒対策で片付けを始めたら

片付けができない!!言い訳をするわけじゃないけど、(いいわけだけど・・) 里子に出していたアップライトのピアノが突然に帰ってきたころには父の看護におれていて、教室の整理どころでではありませんでした。で、とりあえずな感じでグランドピアノを隅に移動してもらい、反対側の壁にアップライトをおいてもらいました。その頃から、自閉症の生徒の態度がむっちゃわるくなって、今まで目に入らなかった引き出しが目についてものを引っ張り出したり、ほおりあげたり、で、私もついダメ出しの数が多くなっていたか