うてちゃん

徳島県在住看護師です。 2020年認知症看護認定看護師になりました。 発展途上中です。…

うてちゃん

徳島県在住看護師です。 2020年認知症看護認定看護師になりました。 発展途上中です。 徳島県から認知症看護の活動を発信していきたいと考えています。 日々の当たり前の看護を... 私にしかできない活動を..

最近の記事

ひとつ、年を重ねることの意味

 8月24日、ひとつ、また年を重ねました。  中年になると生誕日は、未成年の時とは迎える心境・感覚は異なり、言葉にできぬものがあります。 生きていることは当たり前なようで、当たり前ではないのです。  生きていること、なんとか日々の生活を営む事ができていることに感謝しかありません。しかしながら、人は贅沢な生き物であり、健康は人生の標準装備だと思っている人が数多くいます。同級生でも、20歳の成人式を迎えることもできずに交通事故で命を失った友もいます。時々、この友を思い出すのです。

    • 2022年

      2022年が始まった。 時は自然と経る。今も知らずと秒単位で時が過ぎている。 なにもしなくても、懸命に生きても、同じように時は過ぎる。 認知症看護認定看護師になって1年が経過した。この1年もいろいろな1日1日を誠実に生きることを繰り返す事で、1年が過ぎた。 人は目標を掲げて生きていく事で得られるものがあるのではないかと考えている。この命もいつまであるのかわからない。いつこの命が終わりが来てもいいように、後悔なく生きていきたいと思う。 2022年仕事の目標。 ①ケアマネ更

      • 祖母の死から学ぶこと

        看護学校在学中に祖母が亡くなった。晩年は亡くなった病院に隣接している老健で過ごしていた。 祖母は夫が亡くなってから、デイケアを利用していた。質素な生活の中でも着ていく服に気遣うなど祖母の生きる世界の広がりを会話の中から感じていた。苦労ばかりの人生だったはずだから、夫を見送ったことで安心し、ひとりで楽に過ごす事ができているとばかり思っていた。 しかし、徐々に記憶障害が進行し、財布がないなどと家族でトラブルになる事が多く、両者が納得いかずに警察を呼ぶこともあったらしい。 そ

        • スタッフステーションに認知症高齢者を留めておくことの是非

          認知症plus身体疾患の本にこのタイトルについて記されている。 身体拘束の代替手段のひとつであるとも示されている。 特に夜間は、暗い病室から蛍光灯の眩しいスタッフステーションに患者さんを連れてくる。少しの声かけを終えると、患者さんに背中を向けてパソコンに向かう。患者さんはひとりポツリと過ごしている。 病院では目にする光景。 1)そもそも、スタッフステーションに留めておくことを認知症高齢者が納得する形で説明をしているのか? 2)認知症高齢者が、看護師のテトリーであるスタッ

        ひとつ、年を重ねることの意味

          学習者の傾向を知る

          研修の資料作成・講師をする機会が増えてきた。研修に参加する学習者の特徴や傾向を把握しながら、目的を掲げて指導案を作成しなければならないと学んだ。 しかしながら、実際は全ての看護・介護のスタッフに向けての研修が全てであり、研修の的が広すぎて資料作成の時に難儀する。 先日、同期のDCNの研修会資料を見せてもらった。看護師2年目に向けての認知症看護の研修。総合病院だからこその内容だった。身体的状況の把握が必要、そのためにはアセスメントが大切であるという内容。看護師2年目の解剖生

          学習者の傾向を知る

          過ぎ去れば・・・

          看護師1年目の記憶は他者より鮮明だと思う。アホながら考え、悩み、泣き、笑い、もがき続けた1年間だったからだと思う。 就職1ヶ月後からOP係の役割がつく、夜勤を余儀なくされる。夜勤は2回、プリセプターがつくが3回目以降は独り立ちを余儀なくされるのだ。 過酷だった。30人ちょっとの患者を任される。 OPの種類、OP直後、OP後何日か?の情報収集だけでも必死。 抗生剤が何時?腰椎麻酔後の排尿確認何時?尿測は何時? お局といわれる先輩看護師が、私の動きに苛立ち・・・ 当時はP

          過ぎ去れば・・・

          一生勉強一生青春

          今、地域包括ケア病棟に勤務している。異動になってちょうど1年。急性期を脱して、症状が安定した患者さんに対して在宅復帰を支援する役割がある。 その他にも癌のターミナルで緩和ケア目的の入院も多い現実がある。 私は看護学校時代、外科看護に興味を抱いていた。その影響で他県のがんセンターの就職試験を受けたことがある。不合格の通知をもらい、家から近い地域の総合病院に就職した経緯がある。 看護師人生のスタートは、外科病棟だった。癌に罹患する患者さんへのOP前後、化学療法の看護のみなら

          一生勉強一生青春

          働くことは、前を向くこと

          缶コーヒーを買った日に考えさせられた。 働くということについて考えた。 生きる為の労働だけれども、それだけでは私は働けない。 60歳を目標に生きている。 と考えると後17年。 体力的にも無理をして頑張れるのも後何年だろうか? 長いのか短いのか? 短い気がして焦る自分もいる。 とはいえ、そんなに深く考えなくても、時間は自然と流れる。 そうするうちに、人生が暮れていくのだろう。

          働くことは、前を向くこと

          看護師の苛立ち

          認知症の進行を遅らせて、できるだけ楽しく機嫌良く過ごせられるには・・・ 一般病院に勤務する中において、この看護は必要ないと思われるかもしれない。しかしながら、治療を必要として入院したことで、住み慣れた自宅に戻れなくなる認知症の人も数多くいる現実がある。 患者さんにとって、入院生活は人生の通過点にしか過ぎない。この通過点をいかに颯爽と走り去って、元の生活に戻られるような関わりをすることが私たち看護師の役割であると考える。 しかしながら現場では、認知症は全て一括りにされてい

          看護師の苛立ち

          同じ人はいない

          認知症症状に同じ人はいない。それぞれに少しずつ異なる。同じ疾患、MMSEが類似点でも、生活に支障が出ている生活は微妙に異なる。 ということは、それぞれの環境下で生き、それぞれの人生を生きてきたという証。 同じ声かけでも、それぞれ返答が異なる。 その人の特性を知る。認知症の症状、程度を知る。全身状態を知る。生活背景を知る。服用している内服薬を知る。生活を知る。生きてきた人生を知る。今の想いを知る。 同じ人は誰人もいない。オーダーメイドの看護というが、個別性のある看護の大

          同じ人はいない

          認知症の緩和ケア

          昨日、第2回認知症の緩和ケアに関する研究会に参加した。 認知症の緩和ケアは、認知症特有の行動・心理症状や認知機能障害によって生じる心身の痛み・苦痛などを和らげるための医療・ケアである。 認知症の人の苦しみ・痛みとは・・・ 家に帰りたいと言うと止められる トイレに行きたいと立つと、「座ってて」と言われる 動くと看護師が来て、「じっとしておいて」と言われる →自分の思いを伝えている・行動をしているのに理解されない 誰しも他者にはなれない。しかしながら、理解しようと捉えようと

          認知症の緩和ケア

          泥の中で咲く蓮の花のように生きる

          看護学校時代に、独立行政法人化に伴い学校の名前が変更になった。その際、校章のデザインが公募された。 学校近くのアパートに暮らしていた。お金がなく貧しかった。テーブル上にあった塩の蓋を利用して、デザインをした。 一応、蓮花をイメージした。これから私たちが踏み込む看護の世界は、泥水のように厳しい環境であろうけれども、この社会の中で、それぞれの花を咲かそうよというメッセージを添えた。 驚くことに、私のデザインが校章に採用されたのだ。これは嬉しかった。 今年3月、母校は廃校と

          泥の中で咲く蓮の花のように生きる

          旅の醍醐味

          今の組織に就職して、今年の10月で5年になる。前組織は暦通り土日・祝日の数を休む事ができ、6月〜8月まで夏季休暇5日間、年に1回リフレッシュ休暇が5日間あった。この休みで、旅行によく行った。非日常の世界に身を置くことの解放感、空や海、山など景色を眺めながら心の動きを楽しむ、日常に味わえない感情と向き合うことも旅の醍醐味だった。 しかしながら、転職をしてから、連続した休日は少ない。2連休が有難い世界になってしまった。 己が選択した人生なのだから、これも仕方ない、受け入れるし

          旅の醍醐味

          されど情報収集

          ある訪問看護師のTwitterで「情報収集って、知識がないと観察しても情報になり得ないから個人的にはすごく高度だと感じていて、たとえばラベンダーが冬に咲いているのを見て違和感を感じるのはラベンダーが夏に咲く花だと知っている人だけ。なので、自分がキャッチできていないことがあるんじゃないかと、いつもどこか不安」と呟いていた。 たしかに、そうだと思う。 ぼぉーとみてるだけでも、なにも得られない。同じものを見ても、知識の有無で得られる情報も変化してくるだろう。またこれを記録にしよ

          されど情報収集

          レジリエンスリーダー

          レジリエンスリーダーとは 看護管理を学ぶ中で、レジリエンスリーダーという言葉と出会った。 「打たれ強いリーダー」であると久世浩司は示している。 (リーダーのための「レジリエンス」入門) レジリエンスとは、「逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセス」と定義づけられる。 レジリエンスリーダーは、必ず自分独自の強みを自覚し、活用していると言う。またレジリエンスリーダーは自分の強みを磨くことに注力し、自分の強みを生かす仕事や役割を見つけることに非

          レジリエンスリーダー

          行動・心理症状(BPSD)

           認知症看護認定看護師の実践活動として、グループホームを訪問した。  レクリエーションやティータイムなど病院では実践できない関わりを目にする。病院勤務の私にとって、新鮮な光景。  よくよく観察すると混乱し、スタッフに繰り返し訴えている人、入浴を勧められ断り続けている人、表情が硬く黙り込んでいる人、眠り続けている人、他者と談話を楽しんでいる人、居室でひとりで過ごしている人と過ごし方は様々である。 行動・心理症状(BPSD) 認知症看護認定看護師教育過程の実習中に、BPSDと

          行動・心理症状(BPSD)